恒例の小屋泊まり忘年山行も今年で四度目となりました。
今回は、当初の予定では昨年と同じ八ヶ岳「夏沢鉱泉」泊まりで初日に天狗岳、二日目に硫黄岳に登る予定を立てていました。
当初は天気が良い見込みだったのですが、出発が近づくにつれて予報が悪化しました。
西高東低の冬型の気圧配置が強まり寒気が南下して「中部山岳は大荒れ」と…( ;∀;)。
天気には抗えないので、寒さは厳しくとも太平洋側の安定した晴天の見込まれる丹沢に計画変更することにしました。
目指すピークは塔ノ岳、宿泊小屋は前々から気になっていた「木ノ又小屋」に12月24日にショートメールを送信したところ「大丈夫です。」との回答が…。助かった(^^)/。
かくして出発日の昨日を迎えたわけです。
自宅最寄り駅から常磐線始発に乗り、新宿に出て小田急ロマンスカーで「秦野」下車します。
バスの出発まで30分ほど時間があるのでコンビニでも寄ろうかとバスロータリーに出てみるとヤビツ峠行きバス乗り場には既に長蛇の列が…。
平日なのに…。
結局8時25分発のパスは増便され、二台運行でヤビツ峠へ向かいます。
私は運悪く一台目の座席がすべて埋まったタイミングで乗車したのでヤビツ峠まで40数分立ちんぼでした。
峠のトイレを拝借しようと立ち入ってみると「故障中」です。男子トイレだけかと思いきや女子トイレも同様に故障していて女性陣は悲鳴を上げていました。
トイレは我慢するほかありませんね…。
おそらく県の管理なんだと思いますが、年末年始の登山者増を見込んで早めに対処すべし思ったのは私だけではないはずです。
この道標の立つ分岐にも立派なトイレがあるのですが、こちらは施錠されていました。
三ノ塔のトイレに期待するしかありません。
丹沢名物木段道です。
二ノ塔に到着です。素通りします。
富士山もちょっと雲に巻かれ気味です。
三ノ塔が見えています。
三ノ塔の登りで振り返ると左に相州大山が右手に二ノ塔が見えています。二ノ塔の上には相模湾も…。
右手に見えるのは真鶴半島です。
三ノ塔は近い。
三ノ塔山頂到着です。
富士山は隠れてしまいました。
左に裾野を辿ると愛鷹連峰が見えていますね…。
こちらは塔ノ岳方面です。尊仏山荘が見えています。
大山にも多くのハイカーが登っていますね…きっと。
三ノ塔のトイレです。
利用可能でしたが、今宵の宿の木ノ又小屋の小屋番氏の言によれば「冬季閉鎖される」そうです。
利用できて幸運でした。
(調査の結果、後掲の「烏尾山荘が12月29日をもって営業終了となるため、隣接する山岳公衆トイレも閉鎖されます。つきましては、三ノ塔の山岳公衆トイレを臨時開放しますので、登山の際はご利用ください。」とのことでした。)
綺麗なトイレでした。
こちらは山頂の休憩所
内部も清潔
私は外のベンチで早めの昼食をとりました。
永谷園のカレーピラフです。
まずまずでした(^^♪。
烏尾山の小屋を見下ろします。
結構下ってまた登り返します。
右手の三つの瘤は丹沢三峰でしょうか…?。
お地蔵さん
烏尾山荘と同じ高度くらいまで下降してきました。
結構痩せ尾根になっていて鎖場もありました。
間もなく烏尾山荘
烏尾山荘です。
今年いっぱいで閉鎖になるとの木ノ又小屋の管理人氏の情報でした。
山と高原地図の破線の登山道の分岐ですね。
秦野の街と相模湾です。
三ノ塔を振り返ります。
烏尾山頂にもトイレが設置されていて利用可能でした。
ただ、こちらも冬期は使えなくなるのが通例だそうです。(三ノ塔のトイレのところで記載したとおり、烏尾山荘の営業終了に伴いトイレも使えなくなる模様です。)
真鶴半島の奥に見えているのは初島でしょうか…。
イイ感じの登山道です。
行者ヶ岳到着です。
右手に見えているのが新大日です。
手前のピークには人がいますね。
行者ヶ岳の下りには結構長い鎖場がありました。
このまま崩落が進むと、あと100年もしたら丹沢表尾根の様相もかなり変貌するかもしれませんね。
「政次郎ノ頭」です。
木ノ又小屋でこの登山道補修の募金活動を行っていました。
左手奥が「塔ノ岳」、尊仏山荘が見えています。
新大日に到着です。
神奈川県も丹沢山塊の登山道整備、あるいは植生対策に相当の財政支出をしているのではないでしょうか…。
塔ノ岳まであと1.4km‼ 木ノ又小屋は近い。
長尾尾根の分岐がありますが、歩く人がどのくらいいるんでしょうか…。
新大日の茶屋跡です。
これも木ノ又小屋のオーナーとスタッフが中心となって解体作業と荷下ろしをしたそうです。
木ノ又小屋の屋根が見えました。
小屋には予定よりだいぶ早い13時半には到着しました。
小屋の温度計の写真を撮ったのですが、判然としません。目視では5℃を示していました。
可愛らしい山小屋です。
早速受付をして寝場所を案内してもらいました。
今日の宿泊者は私以外には女性一組二名で計三名とのことでした。
荷物を若干整理した後、階下でウェルカムドリンクである「昆布茶」をいただきました。
その後一服してからコーヒーをオーダーしました。
非売品のオリジナルカップ&ソーサーで提供されます。500円也…リーズナブルです。
達磨ストーブが鎮座しています。朝晩火が入ります。
こちらが食堂兼談話室といったところでしょうか…。
小屋の全景です。
こちらが小屋トイレ兼公衆トイレです。
足踏みポンプ式ですが、冬期はバケツの水を柄杓ですくって流します。
ちなみに土足厳禁です。
こちらは小屋裏の秘密?のビュースポットから見た富士山です。
塔ノ岳は目と鼻の先です。
伊豆大島まで指差せます。画像はもちろん結構ズームしていますが…。
こうした展望と相まって大変居心地の良い小屋だというのが第一印象です。
時間はたっぷりあるので小屋の書棚にあったこちらの本をパラパラとめくりました。
雁峠山荘は私が高校生の頃には営業小屋だったと記憶していますが、今や廃屋になってしまっているようです。
残念…。
何だか奥秩父の山々ももう一度歩いてみたいという衝動に駆られました。
ランプに灯が入りました。
同宿の女性二名は15時頃には到着していました。
秘密のビュースポットに夕日を見に行きました。
素晴らしい夕景です。
富士山をズームします。
スマホなので画像粗々ですがご容赦を…。
間もなく日没です。
同宿の女性二人組です。
彼女たちは四角友里さんのファンとのことで、四角氏が今年の丹沢まつりの際に木ノ又小屋に立ち寄ったとの情報を得て宿泊に来られたそうです。
ブログ掲載はお二人の了解をいただいています。
良い景色を堪能できました。
小屋内点景
美味しくいただきました。
夕闇が迫りつつあります。
食事の前に蓬莱という飛騨高山のお酒をいただきました。
彼女たちにもおすそ分け😚
食事の前に上映会
木ノ又小屋名物「ポトフ」の夕食です。
ポトフも白米も大変美味しかった。
白米もつやつやでした。
いただいたのはこちらのお酒です。
食後は星座観察会が…今日の小屋番氏は宇宙と星が大好きという方で、大変楽しい時間を過ごさせていただきました。
スマホで撮影した星空の写真を一枚だけ上げておきます。
外での観察会を終えてからも小屋内で宇宙と星の話で盛り上がりました。
二階の布団に入ったのは21時半過ぎでした。
前回の青ケ岳山荘に続いて中身の濃い夜になりました。
さて、明日の天気はどうでしょうか?