会津駒ケ岳山開き(R6.7.6)

昨日は午前4時に起床して、洗面を済ませ、準備してきた菓子パンと栄養ゼリー で軽めの食事を取りました。
身支度をして5時過ぎに階下に降りて清算を済ませます。
流石に登山者の利用の多い民宿だけあって、前夜の説明では朝食は5時半から可能ということでしたが、私は早めに出発したかったのでお弁当にしてもらいました。

5時15分発で、宿の女将さん運転の車で滝沢登山口直下まで送ってもらいます。
短い時間でしたが、ちょっとお話させていただきました。
駒ヶ岳のお客さんのピークは梅雨明けからお盆までの高山植物開花最盛期と秋の紅葉期ということです。
また、下山して荷物を取りに寄ったら温泉の割引券(半額になる)を販売しているので、バスの時間を見て利用できるようだったら利用してくださいとのことでした。
さらには下山時のショートカットルートも丁寧に教えてもらいました。

さあ、女将さんにお礼を言って出発です。
まずはこちらの階段下で村のスタッフが登って来るのを待ちます。
5時40分過ぎにはスタッフが到着し、記念バッジとミニ赤飯の配布が始まります。

バッジは別稿で紹介記事を書きます。お赤飯は一昨年より小振りになったような…(^^)/。

過去2回の経験から序盤オーバーペースにならないことが、元気に下山するためのポイントであると会得したので、スロースタートします。
最初の登りが特にきついんですよね…。

ブナの新緑が素晴らしい。

まずまずのペースで水場到着です。コンディションも良好です。

辺りはうっそうとした森です。この辺は私の好きな場所なんです。

水場からは傾斜はさほどでもなくなりますが、登りが続きます。

アカモノ登場

ガスに巻かれた山も絵になります。

マイヅルソウ

ツマトリソウ

アカモノ

マイヅルソウ

ゴゼンタチバナ

イワカガミ

霧でフィルターが曇っていますがご容赦を。

まったく展望が得られません。

展望デッキも御覧のとおり。

この辺りは木道が新しくなっています。

池塘とワタスゲ

カエルが鳴いています。

ササラドウダンツツジ

ワタスゲ

イワイチョウ

同じく。

味のある文字のメッセージ板

ワタスゲ

駒の小屋到着
ガスガスで晴れる気配はない…。

トイレをお借りしました。協力金を払いましょう。

キリンテへと続く道も一度歩いてみたい。

駒ノ大池から駒の小屋を振り返る。
かろうじて小屋が見えています。

待ってました。ハクサンコザクラ。

チングルマ

イワイチョウ

ハクサンコザクラ

ミツバオウレン

イワカガミ

中門岳へのトラバースルートから駒ヶ岳山頂への分岐点にザックをデポして空身で山頂に向かいます。

山頂手前にはシャクナゲが…。

会津駒ケ岳山頂到着です。
残念ですが視界ゼロ。
居合わせた方にスマホカメラで写真を撮ってもらってさっさと下山します。
帰りは中門岳へ向かう道を途中まで辿ります。

シャクナゲです。
ハクサンシャクナゲかアズマシャクナゲか私には判別しかねます。

蕾もあるのでしばらく楽しめそうですね。

ワタスゲの群生

それにしても濃いガスです。

イワイチョウが今は一番の盛りでしょうか?

ザックデポ地点まで戻ってきました。
この視界です。中門岳ピストンはあっけなく中止しました。

チングルマ

ハクサンコザクラ

ハクサンコザクラの群生

駒ノ大池近くには小さな雪渓が残ります。

駒の小屋下のベンチは満員御礼中でしたので、そのまま下山することにします。

ガスも雰囲気があります。

サラサドウダンツツジ

こちらもフィルターが曇っていますね…。

ガスは濃くなるばかり…。

ゴゼンタチバナ

マイヅルソウとのコラボ

気になる樹

サンカヨウの葉っぱかな?

マイヅルソウの小群落

ギンリョウソウ

標高が下がると多少視界が広がってきます。

水場で最後の休憩。
ハッカ水の虫除けを首回りと腕にスプレーし、足攣り予防の漢方薬を飲みます。
もちろん水分補給も…。

ブナの巨木を見上げる…。

ハナニガナ
朝は気が付きませんでしたが、結構咲いています。

ブナの幹にナイフで悪戯をした下手人たちはこれを見て何を思うのでしょうか…。

さあもう一息…。

階段です。

ここまで来れば無事下山と言ってもいいかと…。

今朝はこちらで車を降りました。

女将さんに教えてもらったショートカットルートで下りてきました。

国道手前の公衆トイレの水道で靴の汚れを落とします。
写真は撮りませんでしたが、ブラシまで用意されています。

民宿「こまどり」に帰還しました。
声をかけても応答がないのでとりあえず玄関先のベンチで今朝準備してもらったお弁当をいただきます。

この大きなおにぎりを1個頬張ったらお腹一杯になりました。

そうこうするうちにご主人(女将さんの息子さん?)が軽トラで帰ってきました。
預けていた荷物を受け取り、入浴券を400円で購入します。
その後お礼を言って「こまどり」を後にして、アルザ尾瀬の郷に徒歩で向かいます。
歩いても10分もかからないのですが、後ろからご主人の軽トラが追いかけてきて、下の写真の温泉まで送っていただきました。
重ね重ねありがとうございます。

入浴後はこちらの案内所を見学した後、「山人家(やもーどや)」でお土産を買いソフトクリームでクールダウンしてバスの到着を待ちます。

13時34分のバスに乗ります。が…バスが来たのは13時40分くらいでした。

バス料金は1.770円でした。

こちらの駅は有人駅です。
北千住までの特急券と乗車券を購入します。

長閑な山間の駅です。ホッとする気持ちになるのは何故でしょうか?

こちらの列車に乗車して、北千住着が8分程度遅れたものの当初の予定時間よりかなり早く帰宅することができました。

こうして会津駒ケ岳の3回目の山開き登山は無事に終了です。
それなりに高山植物も見ることができたので良かったのですが、やはり池塘や高山植物は青空の下でこそ一層輝くものだと思います。

来年こそは駒の小屋泊まりで高気圧をうまく捉まえて、高山植物鑑賞を目的に登ってみたいものだと思います。

次回の山行は8月上旬に仙丈小屋に一泊しての45年ぶりの仙丈ケ岳を予定しています。藪沢カールで多くの高山植物に出会うのが目的です。

※ 今日のヤマレコの記録

会津駒ケ岳山開き・前泊編(R6.7.5)

一昨日から一泊で会津駒ケ岳の山開きに行ってきました。
この山開きには2021年(その時の記録はこちら)、2022年(その時の記録はこちら)と連続で参加していたのですが、昨年は悪天候のためキャンセルしました。
ですので今回は二年ぶり三回目の参加ということになります。

さて、一泊と言っても宿は桧枝岐村の駒ヶ岳登山口バス停直近にある民宿「こまどり」にしましたので、初日は列車とバスで移動するだけの行程です。
過去二回は東武の尾瀬夜行で終点・会津高原尾瀬口駅まで行き、これに接続する臨時バスを利用していましたので結構ハードスケジュールでした。
暑くなり始める今のシーズンの睡眠不足は登山の大敵なので、今回は登山口で一泊する無理のない行程にしたわけです。

所用で東京に行く細君と一緒に北千住まで常磐線で行き11時12分発の特急リバティ会津119号に乗り換えます。

お昼は細君に作ってもらったおにぎりを車内でいただきました。ご馳走様です。

新藤原を通過して野岩鉄道の区間に入ると車掌氏が検札に来たので乗車券を買い求めます。北千住ではSuicaで入場したのですが、新藤原までの区間の運賃は精算表をもらって後刻東武の駅で清算処理することになります。
(帰りに北千住で清算しましたがスムースに処理できました。)

会津高原尾瀬口駅着です。
こちらの駅を利用するのは三度目です。
「憩いの家」という駅舎から続く連絡階段を降りたところにある土産物店で事前に切符を買っておくと面倒がありません。

約70分のバス旅で「駒ヶ岳登山口」到着です。

バス停から国道を100mほど戻った左手に「こまどり」さんがありました。

部屋はこんな感じです。ほとんど見ませんでしたがTVもあります。
ただ、エアコンはありませんのでご注意を…。
私は窓をずっと全開にしていましたが、夜半にちょっと寒くなって三分の二ほど閉めました。
(翌日知ったのですが、女将さんの話では夜半に結構な雨が降ったそうです。全く気が付きませんでした。)

本当に宿の目の前を国道が走っています。

16時から一番風呂をいただいて、18時から夕食です。
素朴な料理ですが美味しくいただきました。

岩魚です。

ビールをいただきます。
お酒に弱い私は充分酔いました。

この天ぷらの一番上に載っているのは「サンショウウオ」です。
サンショウウオを食べるのは大学時代に朝日連峰のイリソウカ沢を遡行した時以来です。もっともその時は生で飲み込みましたが…(‘_’)。

食後はすることもなく、うつらうつらして、9時には消灯しました。
明日は霧で時折にわか雨との予報になっていますが、どうでしょうか…。

2022会津駒ケ岳山開き

昨年に続いて今年も「会津駒ケ岳山開き」に参加してきました。
参加したと言っても早朝滝沢登山口で主催者である桧枝岐村のスタッフから記念バッジとお赤飯をいただくというだけなのですが・・・・。

アクセスは昨年同様「尾瀬夜行2345」のお世話になりました。私鉄唯一の夜行列車なんだそうです。去年はほとんど眠れなかったので今年は・耳栓・アイマスク・スリッパと万全の準備をして乗換駅の北千住で浅草からの特別列車到着を待ちます。

おかげで比較的よく眠ることができました。
電車自体は三時間ちょっとで野岩鉄道「会津高原尾瀬口駅」に到着します。車内では3:50まで待機することができます。私はすっかり眠りこけ、目が覚めると3:35になっていました。
向かって右側が尾瀬夜行2345です。

駅は高台にあり、バスの発着場所まで通路で下りてくるとこちらに出ます。清潔なトイレがあります。

昨年は接続バスは2台でしたが、今年は登山者が増えた模様で午前4時には3台のバスがやってきました。
このバスは「沼山峠」まで直通で行きますが、私は事前にドライバー氏に申告して駒ヶ岳登山口で降車します。バスの出発は4:20です。

バスを降りると国道の向かい側が「会津駒ケ岳滝沢登山口入口」です。到着は5:25でした。
下の写真の車道を100mほど進んだところに立派なトイレがあります。そこに立ち寄って出発です。
昨年は前半オーバーペースだったので、今年は意識してやっくりと歩き出します。この林道は谷を縫うように付けられていて沢の流れが近いせいもあって涼しいのが救いです。天気は快晴の様子で、今日の気温が気になるところです。

SNS等に必ず登場するこの階段が滝沢登山口です。
左の黒シャツの皆さんは桧枝岐村&観光協会のスタッフさんで記念バッジと一口サイズの赤飯おにぎりを配布しています。

バッジとおにぎりを受け取って、空き地にザックを下ろして早速おにぎりをいただきました。今日は十分な水(ナルゲンボトル1ℓ+0.5ℓ、ザックのショルダーに付けるモンベルのドリンクボトル0.75ℓ)、他に麦茶0.6ℓと水分だけで3ℓ持参しています。これだけ約で3㎏・・・。重さでバテないか・・・(‘_’)
初っ端から急登が続きますが、コンスタントなペース維持を心掛けます。新緑が美しいですね・・・。

あたりはブナの森になっています。

マイヅルソウです。ややピンが甘いのはご容赦を・・・。
途中の水場で一休みしようかと思っていたのですが、ベンチも一杯で座るところもなかったのでパスします。

ショウジョウバカマ

さらに登って、見晴らしの利くようになったところにあるウッドデッキとベンチに空きがあったのでザックを背負ったまま水分補給と塩分補給を行います。

小休止の後出発すると駒の小屋が見えてきます。5月にかつての職場の仲間と会津駒を計画したのですが、悪天で見送りました。来年は残雪の会津駒を駒の小屋泊まりで是非リベンジしたい。

再びショウジョウバカマです。

ツマトリソウかな・・・。違っていたらご指摘ください。

たどり着いた駒の小屋も多くの登山者で賑わっています。トイレをお借りして会津駒ケ岳&中門岳ピストンに向かいます。去年に比べて雪が多い。

登りの途中で振り返ると絶景が待っていました。スタイリッシュな尾瀬・燧ケ岳と駒の小屋が絵になります。

ゴゼンタチバナです。 会津駒のシンボルフラワーとも言うべきハクサンコザクラは、雪解けが遅かった影響か全く見かけませんでした。

山頂到着です。記念撮影の順番待ちになっていたので山頂標柱だけカメラに収めて分岐に戻ります。中門岳には会津駒山頂からも向かうことができます。

中門岳へのルートはなかなか楽しい稜線散歩です。右が荒沢岳かしらん・・・左は・・・。

何れにしろ越後三山方面か・・・。どなたかご教示を・・・。

尾瀬の盟主燧ケ岳(左の双耳峰)と至仏山(右奥の若干残雪がある山)です。7月中旬に至仏山にフラワーハイキングを計画中なんですが天気が・・・。

中門岳への天上ハイキング。ただ、中途半端な残雪が歩きにくさを助長してますな・・・。

なかなか絵になります。天上の楽園か(^^)/。

素晴らしい・・・。

湿原は雪解けで現れたばかりという感じで花はこれからのようですね。

イワイチョウの葉だと思われます。

中門大池に建つ中門岳標柱。本当の山頂はもう少し先のようですが、今日はここで良しとしましょう。それにしてもこの標柱の表記「(この一帯を云う)」が何ともゆるくほっこりさせられます。
本当の山頂を訪問するのはフラワーシーズンの盛りに取っておこうかと・・・(^^)/。

見えているのは平が岳でしょうか・・・。

木道の先のコメツガのある森が中門岳のピークのようです。

さあ、戻りましょう。正面が会津駒ケ岳です。実は駒ヶ岳のトラバースルートの分岐から少々中門岳方面に下ったところにザックをデポしてきました(‘_’)。

デポ地点で細君お手製のおにぎりをいただきます。

時刻は11時に近づいています。まだまだ中門岳に向かう登山者が続きますね。

直進すると駒ヶ岳山頂。残雪が右側に出っ張っているところにトラバースルートの入口があります。改めてこの写真を見ていると残雪が犬の顔に・・・。

駒の小屋まであと一息です。

こちらは奥日光の盟主白根山です。だいぶ積乱雲が湧いてきてますね。

駒の小屋で中門岳の山バッジとTシャツ、そしてコカ・コーラを買い求めました。
何とコーラは冷え冷えです。駒の池の残雪を使って冷やしているんですね・・・。

最後にトイレを拝借です。このトイレは協力金を入れるシステムです。

さあ帰りましょう。絶景も樹林帯に入るまでです。名残惜しい。昨年に比べると体力的には余裕がありましたが、駒の小屋に着いた後、見事に足が攣りました。なんでだろう・・・。

快晴の下楽しい山歩きができました。

ウッドデッキのある休憩所から会津駒を振り返る。

イワカガミ

午後からの雷雨の心配も若干ありましたが、この分だと下山するまでは全く大丈夫でしょう。

お別れです。

イワカガミ写真集です。

オオカメノキ

この後は強烈な陽射しとの闘いでかなりきついものがありました。そんなわけでいきなり最後の階段となります。

無事下山です。良かった良かった。登りから違和感があったのですが左の膝をちょっと痛めたようです。

安全第一ですね。

駒ヶ岳登山口バス停まで出ると13:32のバスを待つ山ガールが一人。「32分まだ来てないんですか?」と聞いてみると「まだ来てないんです。」との答え。
本来アルザ尾瀬の郷で入浴をしてのんびり帰るつもりだったのですが、「このバスでまっすぐ帰ろう」と・・・。
そんなわけで10分ほど遅れてきたバスに乗り、会津高原尾瀬口駅に出て15:17の特急で北千住経由で無事帰宅しました。

駅のホームで一人打ち上げ・・・。

自宅には予定より3時間ほど早く帰り着くことができました。

今回の山行は昨年山開きのタイミングに初めて登った会津駒ケ岳が大変素敵な山であったことと、お隣の中門岳ピストンを予定していながら体調不良のため果たせなかったので是非再訪したいと計画したものです。
体調の方は、往路の夜行列車の過ごし方を見直したりもして、ある程度睡眠が取れたためかまずまずでした。昨年は脱水気味だったので水分補給、塩分補給にも特に気を遣いました。にもかかわらずやはり足が攣ったのはなぜだろう・・・。
残念だったのは湿原周りの高山植物の開花にはまだ早かったようで、ハクサンコザクラにお目にかかることができなかったこと・・・。
これは近いうちに駒の小屋泊まりで花のシーズンに余裕のある山旅を計画してリベンジしたいと思っています。

次回は尾瀬・至仏山にこれまた夜行日帰りで出かける予定です。

※今回のルートと高低図