「Black Diamond GLISSADE」

来月の末に八ヶ岳の夏沢鉱泉に宿泊して硫黄岳と天狗岳に登る山行計画を立てています。
一昨年の暮れに忘年山行で夏沢鉱泉泊まりで硫黄岳に登りました。
夏沢鉱泉の居心地と42年ぶりに登った硫黄岳山頂からの展望が最高でした。
そこで去年の暮れにも忘年山行で同じく夏沢鉱泉を拠点に硫黄岳と天狗岳に登る計画を立てたのですが、残念ながら冬型の気圧配置が強まり稜線は暴風雪のおそれとの予報のため潔く中止しました。
今回はそのリベンジというわけです。

3月とは言え、天候次第では森林限界を超える2,500メートル以上の稜線は厳冬期と変わらないはずです。
そこで今回冬山用グローブを新調しました。
一昨年は、ウール未脱脂の五本指グローブにオーバー手袋を重ねるというクラシカルスタイルで硫黄岳に登りました。
我々世代が高校、大学の頃はこれがスタンダードでした。
こちらの組合せに不具合が生じたわけではないのですが、今回は初日も2日目もピークハントを予定しているので、予備のグローブは必携‼という判断で購入を決めました。
脱着が容易な保温材入りのグローブに焦点を当てて探し、最終的にはリーズナブルなのに保温力が非常に高いと評価されているBlack DiamondのGLISSADEという商品をチョイスしました。

ネットショッピングであちこち探して漸く在庫のあるショップを見つけてオーダーし、本日配送されました。
サイズは、メーカーのサイズ表だとMでも良さそうでしたが、基本的に山用グローブはすべてLを使用しているので、Lをオーダーしました。
価格は税・送料込みで11,800円です。

一癖あるカラーリングです。
Blackもあったのですが、敢えてこちらを選びました。アズライトというカラーです。

手のひら側は天然レザーが使われています。

お手入れ用のWaxが付属していてなかなか気が利いています。

中綿の保温材にはシンサレートが使われています。
また、手のひら以外には、ブラックダイヤモンド社オリジナルの防水透湿素材「BD Dry」が使われています。

装着してみるとなかなかイイ感じです。
ちょっと余裕のあるフィット感ですが、冬山使用にはこのくらいでちょうど良いと思います。

大変温かく感じます。

実際の山行にお供してもらったら使用感のレポートを書くつもりです。

MEINDLのインソール交換

昨年末の丹沢・忘年山行の際に履いたMEINDLのブーツ(購入時の記事はこちら)ですが、購入以来ずっと純正品のインソールで使用してきました。
かなりへたってきたので、新年を機に交換することにしました。
新しいインソールは、価格がリーズナブルで比較的ユーザー評価の高い下の写真の製品です。
メーカーはMIZUNOです。
Amazonでの販売価格は2,500円とこの種のインソールの中では極めて低価格ですが、一応トレッキング専用の設計とのことです。

登山靴本体は昨日の筑波山初詣登山でかなり汚れていたので、本日午前中に手入れをした後の写真を載せておきます。

これが今まで使用していた純正品のインソールです。
プリントされたMEINDLの文字が消えかかっています。
注文すべきは左右を比較してみると、利き足の右のインソールの方が文字が薄くなっているのがわかります。

足先部分は薄目で、かかと部分は浅いヒールカップ成型となっています。
さらに土踏まずの部分も若干アーチ状になっていますね。

こちらが今回新たに投入したインソールです。
筑波山での履き心地は、まったく違和感なく快適で、ファーストインプレッションとしては上々でした。

見た目は今までの純正品と極端に違わない感じです。

横から見てみると土踏まずからかかとにかけての厚みが結構あります。

この辺の細工が違和感のない快適な履き心地に繋がっているのかもしれません。
後は耐久性ですが、今のビブラムソールがへたるまでは充分使えるのではないかと思います。

私としては、MEINDLの本体の方も、あと一回くらいはソールを張り替えて履き続けたいと思っているのですが…こればっかりはわかりませんね。

カセットガスストーブ新調

ほぼ衝動買いと言っていいのですが、SOTO製のトライトレイルST-350というガスストーブを購入しました。
購入元はSOTOの公式オンラインストアです。

製品はこちらになります。
本体にカセットガスボンベが一本セットで、ちょっとシックな箱に収まっています。

カセットガスはハーフサイズです。
高所でも使用可能なようにプロパンが混入され、容器も耐圧仕様になっているそうです。
ストーブ本体はさらに小箱に収納されていました。
「MADE  IN  JAPAN」と日の丸か安心感を演出しています。

ストーブにガスカートリッジを装着するとこんな感じです。
大変コンパクトです。

山デビューしましたら、詳細をレポートしたいと思います。

プロトレック新調

この春まで私の山歩きにはこちらのプロトレックがずっとお供してくれていました。
買い求めたのはおそらく20年近く前ではないかと…。
機能的にはなんら不満があるわけではないのですが、長年の酷使と経年劣化でバンドが破損してしまいました。

そこでこの度、同じプロトレックの比較的スタイルの近いモデルを新調しました。
実際腕に着けてみると先代モデルよりやや小ぶりで、かつ、軽量です。
そして何よりもプロトレックらしい無骨なデザインが気に入りました。

今週後半に予定している「上高地遊山」を皮切りに山とキャンプに数多くお供してもらうつもりです。

久方ぶりの山靴メンテナンス

体調不良から漸く復調してきたので山に行きたいところですが、当然まだ無理はできません。
そこで今日は結構長期間ほったらかしにしていた山靴のメンテナンスを行いました。

下の写真の三足です。

一番左はKEENのハイキングブーツです(購入時の記録はこちら)。ソールの張替えを一度しましたが踵の部分のキーンドライというゴアテックスブーティーのような素材に穴が開き、ダクトテープで目張りして筑波山や宝篋山で使用中です。
彼の場合は、このまま履き潰して引退といった感じでしょうか…。

中央はMEINDLのトレッキングブーツです(購入時の記録はこちら)。こちらもソールを一度張替えています。比較的重いザックを背負った無雪期の
山歩きで利用しています。

一番右はサロモンのローカットシューズです。
暑い季節のハイキングで履くことが多いですかね…。

サロモンは水洗いして乾燥させた後で撥水スプレーを吹いて終了です。

レザーブーツ二足はコロニルのレザーワックスを塗り込んで、半日おいてから亀の子だわしでブラッシングして終了です。

三足ともソールのチェックをしましたが、まだまだ問題なく履けそうです。

今月中旬に予定している上高地遊山にはKEENにお供してもらう予定です。

電子ホイッスル

ここのところ各地でクマ出没のニュースが流れ、人が襲われているケースも例年になく多いように思います。
私自身は山中でクマに遭遇したのは谷川岳で一度、上高地で一度の計二回です。

谷川岳の時は4月でクマも冬眠から覚めて間もない頃だったのではないかと思います。もう10年近く前の話です。
この時は彼我の距離は100m以上離れていて、同行していた地元のガイドさんが先に発見したのですが、クマは我々を意識することもなく視界から消えて行きました。
ちなみに親子クマでした。

上高地で出会ったのは去年の5月です。
徳沢手前の古池近くの登山道から50mほど離れた樹林帯で一生懸命食事中の成獣と思われる個体でした。
この時は先行のパーティーが先に発見していて教えてくれたのですが、私のザックにも細君のザックにも釣鐘タイプのクマ鈴が付いていましたが、まったく関心を示していなかったように思います。

現在使っているクマ鈴は下の写真の3点です。
一番左は、富山県の猟師さん達に愛用されているという「さよならクマさん」という製品です。
「カーン、カーン」というどちらかというと鐘の音に近い周波の音を出してくれるので届く範囲も広いと思われます。
真ん中は、どこで入手したか記憶が定かでないのですが、「チリーン、チリーン」という典型的なクマよけ鈴の音です。
一番右は消音装置が付いているので使い勝手が良く、音も高めなので出番は多いです。

最近Xの記事で見たのですが、クマよけ鈴よりは、笛や人声の方が効果があるという説があるようです。
私も、クマの出没に要警戒とされている地域を歩く際は、ザックにクマよけ鈴を付け、さらに首からホイッスルを下げて歩くことが多いです。

見通しの悪い場所では、その手前でホイッスルを一吹きか二吹きしてから進むようにしています。
下の写真の左は今までお供していたホイッスルです。

右側の懐中電灯のようなスタイルの物は、今回購入した電子ホイッスルです。
電池式でボタンを押すだけで音を出すことができます。
高い音から低い音まで、また、音量も調整可能です。

来週後半から訪問する上高地では、初日の宿泊地である徳沢に向かう道すがら、この新兵器を状況に合わせて使ってみたいと思っています。

効果は、正直なところなかなか検証困難ですが、結果としてクマにとっても我々にとっても良い結果になることを期待しています。

山の日にヘッドランプを新調する

今日は山の日です。
当初は筑波山にヤマレコのログテストに行こうかとも思ったのですが見送りにしました。
その代わりにと言っては何ですが、10年以上愛用してきたPETZLのヘッドランプを新調しようとイオンモール土浦の好日山荘に出向きました。

候補はPETZLかBlack Diamondと思っていたのですが、お店のスタッフに用途を説明してお薦め品を訪ねると、PETZLを薦められました。
乾電池と充電式バッテリー両用のハイブリットタイプです。
品物はこちら↓です。

充電式バッテリーも合わせて買い求めました。

デビュー戦は今月下旬に予定している立山三山になるかと…。
おっと、本ブログにはまだ計画を上げていませんでしたが、24日の木曜日の夜から夜行一泊二日で晩夏の立山三山に登ってくる予定です。
それまでに一度筑波山でテストできればとも思っています。

クッカー新調

今月末予定している雲取山で宿泊する七ツ石小屋は完全自炊小屋なので(失礼しました。このブログではまだ予定を書いてませんでした(^^)/。)、バーナー、クッカー、食材を自前で背負っていく必要があります。
そこでクッカーを新調することにしました。
購入したのはスノーピーク社製のTREK1400です。昨日午前中Amazonで発注したところ夜には届きました。

今まで同じくスノーピーク社製のTREK900とソロセットを愛用してきたので、これらとスタッキングが容易にできるというのが選択理由でした。

箱から出すとこんな感じです。収納袋が付いています。

左からTREK1400、TREK900、ソロセットです。

1400と900をスタッキングして250サイズのカートリッジとスノーピーク社製ギガパワーストーブを収めるとこんな感じです。
当たり前ですが大変収まりが良い。

荷物を少しでも減らしたい時には、TREK900とソロセットをスタッキングして、110サイズのカートリッジとギガパワーストーブを携行することも可能です。

ただ、今回は、せっかく新調したのでTREK1400に登板してもらおうと思っています。とは言ってもまだメニューも考えていないのですが…(‘_’)。

皮革製登山靴にインソールを入れてみた

上州武尊山に出掛ける前にトップ靴店の皮革製登山靴に新規にインソールを入れてみました。
この登山靴は中敷きに一枚皮が敷いてあるだけで、靴そのものにはショックアブソーバー機能はまったくありません。
もともとウールのソックス二枚履きを前提にオーダーメイドしたものなので、クッションの役割はソックスが担うことが作り手のコンセプトになっていると言えます。
しかしながら、20年近いブランクの後、彼に再登板してもらう際にはクッション性を高める適当なインソールがないものかとずいぶん探したものです。
しかし、今時の妙に厚みのあるインソールを入れると靴そのもののフィット感が損なわれるので、結局ずっとインソールは入れずじまいで今日に至りました。

そんな中、先日あるサイトを見ていたら
「スペンコRXコンフォートインソール」
という製品を皮革製の軽登山靴に入れている記事が目に留まりました。
このソールは2mmほどの厚みの真っ平らなもので、これなら我が家の相棒にもフィットするのではないかと…。
早速ネットでオーダーして手元に届いたのが下の写真のインソールです。

トップ靴店のこの登山靴で出動?する際には、通常インナーにメリノウールの中厚手の5本指ソックスを、アウターにはウールの厚手ソックスを履いています。もともとオーダーメイドした際には厚手のウールソックス二枚履きで合わせてあるので靴の中には若干の余裕があるはずです。
それならば、この2mm厚のインソールは本来のフィット感を損なわないはずと判断して購入に至りました。

こちらが表側…

こちらが裏側になります。
武尊山で使用済みのため少々汚れが目立ちますかね(^^)。

実戦投入結果はどうだったかというと、途中踵が擦れるような感触があり、今までよりもインソール分踵の位置が高くなったので、靴との相性が悪くなったのかも知れないと思ったのですが、歩き終わっても靴擦れ等には全く至らずほとんど問題ありませんでした。
薄いインソールではありますが、足裏への衝撃も多少緩和されたのではないでしょうか。

今回は全行程5時間弱の山行でしたが、この調子であれば十分実用に耐えてくれそうです。

インソール1組(ちなみに税込み1,399円でした。)のお話ですが、今後の山歩きの楽しみが増えたようで、ちょっと幸せな気持ちになれました。
今後、履き込んでみた感想を折を見てまたレポートしたいと思います。

スノーブーツのメンテナンス

今日は北八ヶ岳で履いたスノーブーツのメンテナンスを行いました。
と言っても雪の中での使用でしたのでほとんど汚れもなく、アッパーをウエスで拭き中敷きを抜いて乾燥させて撥水スプレーを吹いただけで、特別なことは何もしていません。
ちなみに使用している撥水スプレーはこちらです。

左が細君のブーツ。KEEN製です。なかなかしっかりした作りです。
右が私のブーツ。GARMONT製です。何と言っても軽量で保温性に優れています。

ちょっとゴツイ感じがしますが、KEENのブーツらしさが出ています。

GARMONTはイタリアのメーカーです。「デザインのセンスが流石イタリアだなあ」と実感しています。

両者とも去年セール品を購入したものです。
12本爪アイゼンを履くような本格的な雪山には使えませんが、スノーシューハイクや軽アイゼン使用の雪山になら十分通用する実力を持っています。
今シーズンは日光の庵滝と先日の北八ヶ岳で履きましたが、ともに大活躍でした。
春までにあと一度ぐらい出番を作ってやりたいなと思っているところです。

皮革製登山靴のメンテナンス終了

先週一時ブログに不具合が生じて、見出しの記事(見出しがこのとおりだったか自信がないのですが…)が消えてしまいました。
そこで、記憶の範囲で再現記事を書いておくことにします。

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黒斑山で活躍したトップ靴店の皮革製登山靴のメンテナンスが終了しました。
メンテナンス方法はいろいろあるようですが、私は高校生の頃から次のような方法でメンテナンスしています。
オイルでメンテナンスする前に汚れを綺麗に落としておくのは当然です。

①何回かに一度はベースにミンクオイルを薄く延ばして塗り込み一晩寝かせる。その後乾いた布で余分なオイルを拭きとる。
②防水クリームを塗り込み、乾いたら丹念にブラッシング。昔から亀の子だわしを使っています。

ブラッシングを終了した靴の写真を撮ってみました。

赤いシューレースが映えます。

この靴は大学入学前にオーダーメードで作ったものです。
大学入学と同時に入部したワンダーフォーゲル部一年時にはオールシーズン彼にお供してもらいました。
二年に進級する際に巣鴨のゴローで機械縫いのS-8というモデルを購入したので、以降このブーツは雪山専用となり今日に至っています。
中級山岳の雪山で現在も活躍してくれています。

もっとも今時の保温材入りの冬期用登山靴に関心がないわけではありません。ただ、今ブーツを新調するとワンタッチアイゼンも同時に購入しないと十分なパフォーマンスが発揮できないのではないかと…。
そして何よりも半世紀近くの付き合いの彼に申し訳が立たないような気がするのです。

トップ靴店の登山靴

先日の黒斑山にはトップ靴店のスイス皮製登山靴にお供してもらいました。
このブログには何度となく登場しています(前回の登場はこちら)が、大学一年生の時に当時高田馬場にあったトップ靴店(残念ながら現在は廃業となっています。)でオーダーメイドしたものです。

今年で付き合い始めて44年になる勘定です。
ソールを二回(三回かもしれません(‘_’))、中底を一回、履き口パットを一回交換しています。
現在もまったくへたることもなく、元気に活躍してくれています。

オーダーメイドであるがゆえに癖のある私の足にぴたりとフィットしてくれる頼れる相棒です。

雪山に連れ出したおかげでソールもすっかり綺麗になりました。

この週末にはじっくりとメンテナンスしてやろうと思っています。