筑波山初詣登山(令和七年)

毎年恒例の筑波山初詣登山に今年も行ってきました。
例年ですと三が日過ぎの土日に行っていたのですが、今年は休みの期間が長いので混雑覚悟で今日1月3日に出かけてみることにしました。

昨夜の予報では日中、特に昼過ぎまでは🌤マークでしたので、運が良ければ富士山や浅間山、そして赤城山や谷川連峰、日光連山も見れるのではないかと期待しつつ、自宅を4時半過ぎに車で出発しました。

途中コンビニでコカ・コーラにパンやチョコバーを補給して、つくば市営第三駐車場に到着したのは5時40分を少し回ったところでした。
駐車車両は5台ほどでした。
駐車場に到着する少し前に小雨が降り出しました…幸い到着時には止んでくれています。
ローカットシューズから登山靴に履き替えて、トイレを済ませて、フリースを脱いで、ジャケットだけを羽織って55分には出発です。

駐車場の出入り口ですが、まだ真っ暗です。路面が濡れていますね…。
冷え込みはさほどでもない気がします。

流石にこの時間ですから登山者はまばらです。

新年に相応しい清々しい気持ちになります。

早くも神職の皆さんが参拝客の受け入れ準備をされています。

今回私は大きなミスを二つ犯しました。
ひとつは眼鏡の曇り止め処理をしてこなかったこと。
曇り止めスプレーを携帯するのも失念しました。
おかげで登りでは、数分ごとに立ち止まり眼鏡をふきふき登る羽目になり、大変後悔しました。
ただでさえヘッドランプを照射しながらの登りですから、視界の悪さが雨で濡れた岩や木の根でのスリップの誘因になります。
大失態でした😭
MINANO HUTを通過する頃には多少明るくなり始めます。

照度が足りないため、ちょっとボケていますが、男女川の水場到着です。
パイプからはポタンポタンという感じで水が落ちていました。

ここで二つ目のミスに気が付きます。
何と、途中でジャケットを脱いだ際に首から下げていたカメラを岩陰に置いて、そのまま忘れてきてしまったのです。
これには流石に焦りました。とにかくジャケットを脱いだ場所まで戻ることにしました。
10分少々登ってきた登山道を戻りました。
記憶に近い場所で注意深く探すと「ありました、ありました。」…。
良かった良かった(^^)/。
気を取り直して下ってきた登山道を登り返します。

それにしても新年早々やらかしました。
昨年もやらかしています。(去年の記録はこちら)
これも神様の私に対する戒めと受け止めるつもりです。
ただ、私が神様でしたら「懲りない奴…少しは学習しろ‼」とお怒りになられるだろうな…と。
来年は気を付けます…はい。

こちらも照度不足でだいぶボケていますがご容赦ください。
この階段道が始まれば、御幸ヶ原まではもうひと頑張りです。

御幸ヶ原に到着です。
天気は曇りで風は穏やかですが、気温はそこそこ低い。
日光連山はちょっと見えにくかったですが、那須方面と思われる山々は見ることができました。
写真ではわかりづらいですね…。

男体山神社を見上げます。

御幸ヶ原はうっすらと雪化粧しています。

まずは男体山へ向かいます。

男体山御本殿に到着です。
伊弉諾尊に昨年一年の御礼と新年のご挨拶をしました。

この真っ白な山波は谷川連峰でしょうか…?
本白根山から横手山辺りでしょうか…?
ちょっと判然としません。
どなたかご教示を…。

陽の当たっている場所と日陰になっている場所、明暗が分かています。

こちらは赤城山方面でしょうか…?
これも正直なところよくわかりません。

山肌に沿って雲が上がってきます。

これはこれで趣がある。

ホームマウンテン筑波山には何度も登っていますが、悪天にあたったことはあまりないんですよね…。

再び御幸ヶ原に戻ってきました。
次は女体山に登ります。

女体山山頂直下です。

女体山神社御本殿に参拝し、伊弉冉尊に昨年の御礼と新年のご挨拶をします。

居合わせた男性二人パーティーに写真撮影をお願いされたので撮ってあげたところ、私の写真もお返しに撮ってくれました😚

このセキレイ茶屋には一昔前に細君と細君の友人を案内して訪れ、「つくばうどん」を食しました。
最近筑波山に登るのはロープウエイもケーブルカーも動く前なので、店も開店前のため、なかなか立ち寄る機会がありません。

御幸ヶ原まで戻ってきました。
今日は「紫峰杉」に寄り道してみます。
実は何十回と筑波山に登っていながら紫峰杉を訪れたことがないんです。

紫峰杉は男女川源流にあります。

水は出ていません。

さあ、こちらが紫峰杉です。

迫力です。
ただのまっすぐの巨木ではなく、力強さ漲る樹形が素晴らしい。

一見の価値はありますね。

こちらは紫峰杉に行く途中にあるブナの巨木です。

こちらにも圧倒されます。

御幸ヶ原に戻って下山前の腹ごしらえを…。

カップラーメンを食べる準備はしてきたのですが、座布団マットを持参していないので腰が下ろせず断念😭
パンは白湯で食べました。

今日はなぜ下山に登りと同じ御幸ヶ原コースを選んだかと言うと、いつもの下山路、白雲橋コースは岩場もあり、濡れているとスリップしやすいと見込んでの判断です。

ただ、濡れている岩よりも断然木の根の方が滑りやすい印象でした。

無事に下山です。
無事下山を拝殿にてご報告。

神宮大麻と筑波山神社のお神札をいただいて初詣登山の任務完了(^^)/
後はガマの油売りの口上に耳を傾けつつ、出発点の市営第三駐車場までゆるゆると歩きます。

拝殿前は思ったよりも混雑しておらず参拝もスムーズにできましたが、駐車場へ入ろうとする車は長蛇の列…。
筑波山初詣登山はやはり暗いうちに登り始めるのが正解のようです。

かくして無事に駐車場に帰還することができ、新年第一回の山行も怪我無く終了することができました。

いただいたお神札は帰宅後早速神棚におまつりしました。

本年も事故無く怪我無く野外活動を楽しんでいきたいと思います。

※本日のヤマレコの記録はこちら

忘年山行 丹沢塔ノ岳(木ノ又小屋泊)②(R6.12.28)

おはようございます。
昨夜は、モンベルのアルパインウルトラライト・ダウンハガー#7(もう10年以上前にモンベルの福袋で入手しました。冬場の小屋泊まりのお供としては軽量コンパクトで最高です。今の後継モデルは3万円越えでファスナーも付いていますが、私の愛用モデルにはファスナーすらありません。現物はこちら。)とダウンジャケット、ダウンパンツ、そしてダウンソックスと完全装備したおかげで1時半ころ一度目が覚めただけで大変よく眠れました。
朝食時に女性陣のお一人は「足が冷えてよく眠れなかった。」と言っていました。
この時期の丹沢は冷えますからね…。

5時半過ぎに起床し、階下に下りました。
まずは、固形燃料クッカーでポット用のお湯を沸かします。
このクッカーですが、前回の檜洞丸でデビューしました。
超軽量で少しでも軽量化を図りたい泊りがけの山行では大変有利だと思います。
ガスバーナーだとどうしても重いガス缶にお供してもらう必要がありますからね。

6時頃から空が明るくなり始めますが、結構雲が多い。
小屋番氏曰く今朝の温度は氷点下8℃とのこと…。
朝食は6時半からです。
昨日と同様にお代わりしていただきました。

食後に富士山ビュースポットに女性陣と三人で行ってみます。
気温は低いですが、風がないので助かります。
だいぶ雲が減って素晴らしい景観が広がっています。

小屋で窓からご来光を見たので、既に陽が昇りつつあります。

見飽きることがありません。

富士山の雲も取れそうです。
手前に見えているのが大倉尾根です。
今日はあの尾根を下ります。

こちらは朝日を受ける尊仏山荘です。

彼女たちも大喜びでした。

私も一枚撮ってもらいました。

小屋に戻ってパッキングして記念に山バッジを買い求めて、7時40分に小屋番氏と女性陣に見送られて出発しました。

塔ノ岳まではところどころ眺望が開けて気分がいい登山道が続きます。

富士山も

尊仏山荘がだいぶ近づいてきました。

少しですが霧氷ができています。

すっかり晴れてくれて良かった。
青空に霧氷が映えます。

8時05分に塔ノ岳山頂到着です。
流石に登山者が少ない。

尊仏山荘のカレーもまた食べてみたくなりました。
2021年の最初の忘年山行(その時の記録はこちら)で宿泊しています。

居合わせた男性登山者にシャッターをお願いしました。

山頂からは江の島が見えています。

大島もうっすらと…。

こちらは箱根外輪山です。
駒ケ岳と金時山が見えます。

そして富士山です。

丹沢山から蛭ヶ岳までの主稜線です。
こちらは2022年の忘年山行(その時の記録はこちら)で歩いています。

さあ下山しましょう。
昨日に続いて風もなく穏やかな天気になりました。

どこかしらで富士山が望めるのが丹沢山塊の魅力でしょうか…。

大倉尾根はよく整備されています。

金冷やし通過です。
今日もまずまずの体調です。

尊仏山荘の名物歩荷「チャンプ氏」にすれ違いました。

ロートルなので無理をしないペースで下ります。

花立山荘到着です。
営業していませんでした。
今日あたりから営業開始となるんでしょうか?

山荘前から富士山を望みます。

こちらは営業中です。

通過すると登山道沿いにこんな案内が出ていました。

登ってくる人たちとすれ違います。
後ろ姿を失礼します。

あと3km

見晴茶屋です。
ここで靴紐を締めなおすために出発以来初めてザックを下ろしました。

車道に出ました。

こちらが丹沢山塊の入口ですね…。

この後は大倉バス停に向かってのんびりと歩いていきます。
バス停に到着するとバスが停車しています。
小走りで駆け寄ると10時38分の発車と運転士氏が案内しています。
迷わずバスに乗り込みました。
到着と同時に発車でしたので、木ノ又小屋を出てからちょうど3時間で下山したことになります。
本当は、山カフェ丹沢に立ち寄って一服するつもりだったのですが、それはまた次の機会に…。

こうして今年の忘年山行も無事に終了することができました。

丹沢表尾根を最初に歩いたのは1975年(昭和50年)11月16日です。
高校山岳部の歩荷訓練で大倉尾根を尊仏山荘の米の荷揚げのアルバイトを兼ねて登り、帰りは表尾根を蓑毛まで歩いて下りました。
当時の山行記録を見ると渋沢から大倉までのバス運賃が80円、蓑毛から大秦野が110円です。そうです現在の秦野駅は大秦野という駅名でした。隔世の感ありです。

さて、お世話になった木ノ又小屋の印象を…。
小屋はこじんまりしていて極めてアットホーム
小屋番の「とよだ」さんも極めてフレンドリー、もうひと方も非常ににこやかで、宿泊者ファーストという接客が居心地の良さに一役も二役も買っている印象でした。
さらに宿泊料8,000としては夕食のポトフも朝食の半熟目玉焼きもそして白米も味噌汁も大変美味しかった。これで採算合うんでしょうか…。
前回の青ヶ岳山荘もそうでしたが、電気も水道もないのになぜか大変ホッとできる。そんな感じの山小屋でした。
是非再訪したいと思います。

※今回のヤマレコの記録

忘年山行 丹沢塔ノ岳(木ノ又小屋泊)①(R6.12.27)

恒例の小屋泊まり忘年山行も今年で四度目となりました。
今回は、当初の予定では昨年と同じ八ヶ岳「夏沢鉱泉」泊まりで初日に天狗岳、二日目に硫黄岳に登る予定を立てていました。
当初は天気が良い見込みだったのですが、出発が近づくにつれて予報が悪化しました。
西高東低の冬型の気圧配置が強まり寒気が南下して「中部山岳は大荒れ」と…( ;∀;)。

天気には抗えないので、寒さは厳しくとも太平洋側の安定した晴天の見込まれる丹沢に計画変更することにしました。
目指すピークは塔ノ岳、宿泊小屋は前々から気になっていた「木ノ又小屋」に12月24日にショートメールを送信したところ「大丈夫です。」との回答が…。助かった(^^)/。

かくして出発日の昨日を迎えたわけです。
自宅最寄り駅から常磐線始発に乗り、新宿に出て小田急ロマンスカーで「秦野」下車します。
バスの出発まで30分ほど時間があるのでコンビニでも寄ろうかとバスロータリーに出てみるとヤビツ峠行きバス乗り場には既に長蛇の列が…。
平日なのに…。

結局8時25分発のパスは増便され、二台運行でヤビツ峠へ向かいます。
私は運悪く一台目の座席がすべて埋まったタイミングで乗車したのでヤビツ峠まで40数分立ちんぼでした。

峠のトイレを拝借しようと立ち入ってみると「故障中」です。男子トイレだけかと思いきや女子トイレも同様に故障していて女性陣は悲鳴を上げていました。

トイレは我慢するほかありませんね…。
おそらく県の管理なんだと思いますが、年末年始の登山者増を見込んで早めに対処すべし思ったのは私だけではないはずです。
この道標の立つ分岐にも立派なトイレがあるのですが、こちらは施錠されていました。

三ノ塔のトイレに期待するしかありません。

丹沢名物木段道です。

二ノ塔に到着です。素通りします。

富士山もちょっと雲に巻かれ気味です。

三ノ塔が見えています。

三ノ塔の登りで振り返ると左に相州大山が右手に二ノ塔が見えています。二ノ塔の上には相模湾も…。

右手に見えるのは真鶴半島です。

三ノ塔は近い。

三ノ塔山頂到着です。
富士山は隠れてしまいました。
左に裾野を辿ると愛鷹連峰が見えていますね…。

こちらは塔ノ岳方面です。尊仏山荘が見えています。

大山にも多くのハイカーが登っていますね…きっと。

三ノ塔のトイレです。
利用可能でしたが、今宵の宿の木ノ又小屋の小屋番氏の言によれば「冬季閉鎖される」そうです。
利用できて幸運でした。
(調査の結果、後掲の「烏尾山荘が12月29日をもって営業終了となるため、隣接する山岳公衆トイレも閉鎖されます。つきましては、三ノ塔の山岳公衆トイレを臨時開放しますので、登山の際はご利用ください。」とのことでした。)

綺麗なトイレでした。

こちらは山頂の休憩所

内部も清潔

私は外のベンチで早めの昼食をとりました。
永谷園のカレーピラフです。
まずまずでした(^^♪。

烏尾山の小屋を見下ろします。
結構下ってまた登り返します。

右手の三つの瘤は丹沢三峰でしょうか…?。

お地蔵さん

烏尾山荘と同じ高度くらいまで下降してきました。

結構痩せ尾根になっていて鎖場もありました。

間もなく烏尾山荘

烏尾山荘です。
今年いっぱいで閉鎖になるとの木ノ又小屋の管理人氏の情報でした。

山と高原地図の破線の登山道の分岐ですね。

秦野の街と相模湾です。

三ノ塔を振り返ります。

烏尾山頂にもトイレが設置されていて利用可能でした。
ただ、こちらも冬期は使えなくなるのが通例だそうです。(三ノ塔のトイレのところで記載したとおり、烏尾山荘の営業終了に伴いトイレも使えなくなる模様です。)

真鶴半島の奥に見えているのは初島でしょうか…。

イイ感じの登山道です。

行者ヶ岳到着です。

右手に見えているのが新大日です。
手前のピークには人がいますね。
行者ヶ岳の下りには結構長い鎖場がありました。

このまま崩落が進むと、あと100年もしたら丹沢表尾根の様相もかなり変貌するかもしれませんね。

「政次郎ノ頭」です。
木ノ又小屋でこの登山道補修の募金活動を行っていました。

左手奥が「塔ノ岳」、尊仏山荘が見えています。

新大日に到着です。

神奈川県も丹沢山塊の登山道整備、あるいは植生対策に相当の財政支出をしているのではないでしょうか…。

塔ノ岳まであと1.4km‼ 木ノ又小屋は近い。
長尾尾根の分岐がありますが、歩く人がどのくらいいるんでしょうか…。

新大日の茶屋跡です。
これも木ノ又小屋のオーナーとスタッフが中心となって解体作業と荷下ろしをしたそうです。

木ノ又小屋の屋根が見えました。

小屋には予定よりだいぶ早い13時半には到着しました。
小屋の温度計の写真を撮ったのですが、判然としません。目視では5℃を示していました。

可愛らしい山小屋です。

早速受付をして寝場所を案内してもらいました。
今日の宿泊者は私以外には女性一組二名で計三名とのことでした。

荷物を若干整理した後、階下でウェルカムドリンクである「昆布茶」をいただきました。
その後一服してからコーヒーをオーダーしました。
非売品のオリジナルカップ&ソーサーで提供されます。500円也…リーズナブルです。

達磨ストーブが鎮座しています。朝晩火が入ります。

こちらが食堂兼談話室といったところでしょうか…。

小屋の全景です。

こちらが小屋トイレ兼公衆トイレです。
足踏みポンプ式ですが、冬期はバケツの水を柄杓ですくって流します。
ちなみに土足厳禁です。

こちらは小屋裏の秘密?のビュースポットから見た富士山です。

塔ノ岳は目と鼻の先です。

伊豆大島まで指差せます。画像はもちろん結構ズームしていますが…。

こうした展望と相まって大変居心地の良い小屋だというのが第一印象です。

時間はたっぷりあるので小屋の書棚にあったこちらの本をパラパラとめくりました。
雁峠山荘は私が高校生の頃には営業小屋だったと記憶していますが、今や廃屋になってしまっているようです。
残念…。
何だか奥秩父の山々ももう一度歩いてみたいという衝動に駆られました。

ランプに灯が入りました。
同宿の女性二名は15時頃には到着していました。

秘密のビュースポットに夕日を見に行きました。

素晴らしい夕景です。
富士山をズームします。
スマホなので画像粗々ですがご容赦を…。

間もなく日没です。

同宿の女性二人組です。
彼女たちは四角友里さんのファンとのことで、四角氏が今年の丹沢まつりの際に木ノ又小屋に立ち寄ったとの情報を得て宿泊に来られたそうです。
ブログ掲載はお二人の了解をいただいています。

良い景色を堪能できました。

小屋内点景

美味しくいただきました。

夕闇が迫りつつあります。

食事の前に蓬莱という飛騨高山のお酒をいただきました。
彼女たちにもおすそ分け😚

食事の前に上映会

木ノ又小屋名物「ポトフ」の夕食です。
ポトフも白米も大変美味しかった。

白米もつやつやでした。

いただいたのはこちらのお酒です。

食後は星座観察会が…今日の小屋番氏は宇宙と星が大好きという方で、大変楽しい時間を過ごさせていただきました。
スマホで撮影した星空の写真を一枚だけ上げておきます。

外での観察会を終えてからも小屋内で宇宙と星の話で盛り上がりました。
二階の布団に入ったのは21時半過ぎでした。

前回の青ケ岳山荘に続いて中身の濃い夜になりました。

さて、明日の天気はどうでしょうか?

犬越路から檜洞丸に登る②(R6.12.1)

おはようございます。
4時半過ぎには布団から出て階下に下りました。
トイレに行くため外に出ますが、さほど冷え込んでいない感じです。

トイレは神奈川県が設置した協力金100円を投函するもので、個室2室があります。
共に和式で、足踏みポンプで水を流すシステムですが、残念なことに水が出ず、大の時のみバケツに汲み置きしてある水をひしゃくですくって流すようになっていました。
紙を持ち帰るための袋も備えてあります。
照明がないので夜間はヘッデン必携です。

こちらは小屋裏から撮った夜景です。
シルエットは蛭ヶ岳です。

お湯を沸かしてモーニングコーヒーをいただきます。

5時には朝食をいただきました。
おでんです。
熱々で美味しかった。
白米も一昨年泊まった蛭ヶ岳山荘の白米より美味しかった。

おーっ。かなり焼けてきました。

宿泊料金は一泊二食付きで9,300円です。
こちらの「500円」込みの値段です。

こちらが名物練炭掘りごたつ。
とても暖かで会話も弾みました。

記念にこちらの木札を購入しました。
焼き印はオーナーの父君が作られたものだそうです。

ほとんどの皆さんが出発された後、6時半前に私もオーナーにお礼を言って小屋を後にしました。

山頂の祠に低頭します。

犬越路方向に少々下りた地点から見た富士山です。

ズームしても素晴らしい。

こちらは荒川三山でしょうか…。
スマホのズームは光量が足りないとこんな感じになってしまいます。

こちらは白峰三山です。

不明瞭ながら仙丈と甲斐駒です。

こちらは雲取山です。

大菩薩連嶺と奥には甲武信や金峰が見えています。
一眼レフを持ってくれば良かったかしらん…。

山頂に戻って富士山ズーム。

さあ、ビジターセンターへ向かって下りましょう。
奥に相模湾が見えています。

ちょっと進んだところで御来光を見ることにします。

おっ‼ 出ました。

素晴らしい。

富士山も赤富士になって素晴らしい。

インバウンドの皆さんをこの山が魅了するのもわかります。

最高ですね。

山頂下はしばらく木道が続きます。

石棚山稜の分岐です。

白峰三山

展望台到着です。
テーブルベンチは登りの登山者で一杯かつ展望も木が育ってしまったのか、あまりパッとしなかったので素通りしました。

思ったより急な下りが続きます。

西へ向かって下るのでなかなか日が射しません。

ゴーラ沢の渡渉点に到着です。

ゴーラ沢を渡ってから振り返ります。
渡渉はまったく問題ありません。

続く東沢の渡渉も問題ありませんでした。

東沢を渡渉した地点にある指導標です。

紅葉の向こうに見える丸っこい頭の山は畦ヶ丸でしょうか…。

この分岐はつつじ新道をチョイスします。

やはり日が当たると素晴らしいですね。

以下紅葉、黄葉をご覧ください。

人が入るとさらに絵になります。

なかなか言い表せない美しさ。

指導標が立っているところが、最後の渡渉点です。
こんな細い流れでも増水すると渡れなくなることがあるそうです。

昨日見送ったつつじ新道分岐に下り立ちました。

あとはビジターセンターまでのんびりと歩きます。

センターに到着するとバスが停まっています。
運転士氏に出発時間を確認すると9時15分発だと…。
あと8分ほど時間があるので、トイレを済ませ記念の山バッジを購入しました。

予定は10時55分のバス乗車でしたから、大幅に早く地元に戻れることとなりました。

新松田駅には定刻に到着し、何本か電車を乗り継いで無事に茨城県南の自宅駅に戻ることができました。

今回の山行は、比較的急に思い立ったものでした。
最初に電話した木ノ又小屋に空きがあれば表尾根⇒塔ノ岳⇒大倉尾根というコースになっていたはずです。
それが高校時代からの宿題となっていた、檜洞丸に登り青ヶ岳山荘に宿泊し、そこで中身の濃い夜を過ごせたのは何か運命的なものを感じました。
通常このコースは日帰りコースだと思いますが、茨城県南地域に居住する私にとって、この山域はアプローチに結構時間がかかります。
しかし、そのおかげで山行計画も一泊にして、結果として山の朝夕の情景を存分に楽しむことができたので、逆にアプローチが遠いことに感謝しなければならないと思っています。

青ヶ岳山荘のオーナーが淹れてくれた「スペシャルコーヒー」…是非また飲みに行かなければなりませんね(^^♪。

次回は忘年山行の予定です。今年は、昨年同様に八ヶ岳・夏沢鉱泉に宿泊してコンディションがよれば天狗岳と硫黄岳に登るつもりです。

※ 今回のヤマレコの記録

犬越路から檜洞丸に登る①(R6.11.30)

西丹沢の檜洞丸(ひのきぼらまる)は高校時代からずっと行ってみたかった山です。
そして当時は、西丹沢ビジターセンター(当時は西丹沢自然教室という名称だったように記憶しています。)からつつじ新道を登り、山頂から犬越路を回ってビジターセンターに戻るというコースを山行計画のストックとして持っていたように思います。

今回たまたま細君が土日を利用して友人達と旅行に出かける予定だったので、私も一泊の山行を計画しようと、当初は表丹沢の木ノ又小屋に電話を入れたのですが、「満室」という残念な回答でした。
木ノ又小屋の親父さんの話では「この時期は表丹沢の小屋はみんな満室だと思うよ…」ということだったので、それではと西丹沢唯一の営業小屋の「青ヶ岳山荘」にメールを入れてみると「大丈夫です。」との回答…。
早速予約を入れたというわけです。

コースは一泊なので高校時代の想定とは逆回りで計画しました。
犬越路も武田信玄が小田原攻めの際に犬を先頭に越えたという言い伝えがある由緒正しき峠です。

さて当日は最寄駅から常磐線始発電車に乗って新宿駅を目指します。
小田急新宿駅7時発のロマンスカーに乗り、町田駅で急行に乗り換えて新松田駅で下車します。

駅前で待っている8時25分発の西丹沢ビジターセンター行きのバスに乗車すると約70分の旅で終点に到着です。
自宅から4時間以上かかるアプローチですから、結構な遠征登山と言っていいのではないかと…。

西丹沢ビジターセンターで降りた乗客は5名ほどで、途中の玄倉(くろくら)で多くの登山者・ハイカーが下車しました。
ビジターセンターでトイレをお借りします。
センター前では神奈川県警察の山岳救助隊の隊員とセンター職員が何事か打ち合わせているようでした。

センターを後に出発します。
乗ってきたバスが方向変換して停まっています。

正面に見えているのは大室山でしょうか…。
それにしても雲一つない晴天になりました。
この後、パトカー2台とビジターセンターの車両と思われる4輪駆動車に追い抜かれました。
何かあったんでしょうか?

つつじ新道の分岐を通過します。
明日はこちらに下りてくる予定です。

犬越路の分岐に到着です。
ここから未舗装の林道を進みます。

用木沢を立派なアーチ橋で右岸から左岸に渡ります。

最初の渡渉点です。
特に問題ありません。

この黄色の指導標が大変目立って有難い。

水害が多いと見えて結構奥まで堰堤が造られています。
2019年の大雨の際には相当荒れた模様です。

見えている稜線は小笄(ここうげ)辺りでしょうか?

まだ、傾斜は緩やかです。

青空に紅葉が映えます。

素晴らしい。

この雰囲気は植林帯では決して味わえませんね。

今日もマジックマウンテンの36ℓ一本締めザックにお供してもらっています。
使い勝手は最高です。

距離数表示が励みになります。

新しい指導標が要所にあります。

歩いて来た道を振り返ります。

犬越路沢沿いに入ると傾斜が増します。

さてもう一息…。

犬越路に到着しました。

この解説板は「いぬごえじ」となっていますが、「いぬこえじ」との呼び方もあるようです。
いずれにしろロマンを感じる名称です。
念願の場所に立てて満足です。

私の高校時代にも避難小屋はあったやに記憶していますが、今は水洗トイレも併設された立派な小屋が建っています。
奥の扉がトイレの入口です。
洋式便器で壁に設置されている大きなレバーを前後に動かして水を流すシステムです。紙は持ち帰りです。
確か黍殻山の避難小屋も同じシステムのトイレでした。

小屋では先着の男性が昼食休憩中でした。
私もカップラーメンの昼食をとります。
このクッキングシステムは超軽量で風よけさえ工夫すれば十分使えます。

昼食休憩の後、小笄(ここうげ)へ向かいます。途中の稜線上から富士山を望みます。
最高です。
手前の山は畦ヶ丸でしょうか?

鎖場も何か所かありますが、登りの場合は使わなくて大丈夫なのではないでしょうか…。もちろん個人差もあると思います。

振り返ると大室山が立派な山容で横たわっています。
目を凝らすと鞍部に犬越路避難小屋が見えています。

ズームしてみました。

明るい尾根道です。
丹沢特有の痩せ尾根もところどころにあるので注意が必要です。

大笄(おおこうげ)への登りです。

もう一息です。

小笄も大笄も山頂には標識すらありませんでした。
富士山に雲がかかってしまいました。

矢駄尾根コースの分岐です。私は正面の木段を下りてきました。

見下ろす谷間はゴーラ沢でしょうか?

この分岐は明るく開けていて気分の良いところでした。

さあ、いよいよ檜洞丸への登りです。

何と優美な山姿なんでしょう。

アップすると山中湖が良く見えます。

南斜面は崩落地になっています。

霜が融けて泥濘状態になっています。

最後の木段道を頑張ると檜洞丸山頂です。
高校時代からの宿題の山に来れてバンザーイ(^^♪。

山頂の一角から富士山を望みます。

指導標は近年リニューアルされたようで、見易いものでした。

こちらは蛭ヶ岳です。山頂の蛭ヶ岳山荘が見えています。
塔ノ岳方面から見る丸っこい山容とはちょっと違いますね。

今宵の宿の青ケ岳山荘に到着です。
小屋には16時までには到着しますと連絡しておいたんですが、予定より早い14時45分に到着できました。
ペースも上々でした。

小屋からは蛭ヶ岳がくっきり。
この縦走路も来年あたりに歩いてみたいなと…。

夕食前に夕日見物に…。
同宿の皆さんに図らずも山名解説することに…(^^♪。

夕食はカレーライスとわかめスープでした。
あらかじめオーナーがライスの量のオーダーを取るので希望を伝えます。
全員大盛希望でした。
コクのある美味しいカレーでした。
ちなみに宿泊者は10名です。

ランプとLEDライトが照明です。
ずっとランプの小屋だったところ、ソーラーシステムを導入して電気が使えるようになったんだそうです。

夜景の写真を撮ったのですが、スマホなのでダメでした。
蛭ヶ岳の左側でひと際強い光を放っているのがスカイツリーですね…。
星も大変よく見えました。
写真ではなかなかわかりませんが…。

食後しばらくしてから希望者は「スペシャルコーヒー」をいただきました。
オーナーが豆を挽いて淹れてくれる本格ドリップコーヒーです。
エチオピアの豆でモカということです。
200gで5,000円の豆だそうです。
オーナーは女性で基本的にお一人で小屋の切り盛りをされています。
青ケ岳山荘は彼女の父君が建てられたそうです。
コーヒーを飲みながら四方山話をしてくれました。

〇父君は今上陛下が皇太子時代に山荘に立ち寄りコーヒーを飲まれたことを自慢にされていたこと
〇コーヒー豆は父君の代は青ヶ岳山荘にちなんでブルーマウンテンNo.1を使っていたこと
〇自分は特にこだわりなく、美味しいと思ったものをお客さんに味わってもらっていること
〇母親のお腹にいたころからこの山に登っているので、足掛け50数年山暮らしを続けている自分だからこそわかる山の様子があると思っていること
〇野生鹿の駆除がずっと続けられていて、最近ではほとんど鹿を見かけなくなってしまったこと
〇鹿駆除には反対の立場を取っていること なぜなら子供のころからずっと親しんできた野生鹿がめっきり数を減らしてしまい、鹿避け柵がそこら中に張り巡らされて逆に景観を損ねてしまったと感じていること

等々、なかなか有意義なお話をたくさん聞かせていただきました。

淹れていただいたコーヒーは大変美味しかった。
一杯1,000円でしたが、またコーヒーを飲みに来たいという気持ちになるような味わいでした。

20時半過ぎには全員(ご夫婦一組は1階の個室でした。)2階の寝床に上がりました。
布団はフカフカの布団でしたが夜は結構冷え込んで、モンベルのコンパクトダウンシュラフを持ってくれば良かったかなと少々後悔しました。

明日は、日の出と朝の富士山を見てつつじ新道で下山する予定です。
明日も快晴が期待できそうです。

つくし湖から筑波山に登る

昨日の天気予報からすると本日は絶好の山日和間違いなしという判断で、早起きして5時過ぎには自宅を出発…。
つくし湖無料駐車場を拠点に筑波山に登ってきました。

駐車場に到着したのは6時15分…登山靴を履き、トイレを済ませて6時23分には駐車場を後にしました。
写真は、駐車場から見る日光連山…つくし湖の水面からは水蒸気が上がっています。気嵐(けあらし)ですね。

薬王院コースに取り付きます。

薬王院の境内は静寂そのものです。
大修理のための寄進を求めていたので、賽銭箱にお札を入れさせていただきました。

鬼ヶ作林道を横切ります。

木段祭りの始まりです。
たっぷり絞られました。

木段を終えて一安心です。
朝日が射し込んできます。

自然研究路の分岐です。

紅葉はまだのようです。

途中の露岩の展望台から富士山を望みます。
今日もスマホでの撮影なので画像が粗々なのはご容赦を…。

伊弉諾尊にご挨拶

御幸ヶ原まで下りてから男体山を仰ぎます。

男体山を遠望します。
ちょっと雪が着いているような…

ケーブル始発前なので御幸ヶ原にも人影まばら…

伊弉冉尊にご挨拶……次回は新年に参ります。

今年三度目の筑波山です。

霞ケ浦もクリアーに見えます。

筑波山神社の赤い大鳥居も良く見えています。

男体山もパッチワークになるのかな…?

帰路はキャンプ場コースで下ります。

私の好きなエリアです。春にはカタクリが咲き乱れます。

キャンプ場に到着です。
ミニマムな湯沸かしセットでお湯を沸かして、カップラーメンの朝ご飯をいただきました。

キャンプ場には何組かキャンパーが泊まっていたようです。

女の川…
件の立入禁止の標札は無くなったままです。

日光白根山も男体山も遠目に白く見えるのは、あとどのくらい先になるのでしょう。

男の川…
こちらも標札は無くなったままですね…。

歩いている林道は「関東ふれあいの道」になっています。

よくよく見てみると、昭和59年に整備されたようです。
私が社会人になった翌年です。

薬王院まで下りてきました。

つくし湖の駐車場には10時38分に帰還しました。
行動時間はそんなに長くはないのですが、800メートル以上の標高差をひたすら登るコースなので、良いトレーニングになります。
これから初夏までのシーズンが地元茨城県の低山のベストシーズンなので、是非コンスタントに山に出かけて行きたいと思います。

※本日のヤマレコの記録

日光澤温泉を訪ねる②(R6.10.28)

二日目は5時過ぎに目が覚めました。
部屋の窓を開けて外を見ると結構な雨が落ちています。

この時点で今日の鬼怒沼湿原訪問は中止することを決意しました。
5時半に朝風呂に行き、貸し切りの温泉を堪能しました。
その後一階に下りてみると薪ストーブに火が入っています。暖かい😚。

外にも出てみましたが、やはり結構な雨が落ちています。

都岳連やジローの提携施設になっています。

朝食は7時からです。
美味しいご飯をお代わりしていただきました。

こちらが私が泊まった部屋です。
こたつがあります。
もう少し寒くなるとファンヒーターが入るそうです。

他のメンバー4人は隣の大部屋に寝ました。
一番年長の私に個室を割り当ててくれたわけです(^^♪。

部屋を出るとすぐ一階食堂へ下りる階段があります。
突き当り左手には風呂とトイレへ通ずる階段があります。

こちらは洗面所です。
真ん中の蛇口からはお湯が出ます。これからの季節には有り難い。

雨装備を着装して8時半には小屋を後にします。
出発時ご主人が挨拶に出て来てくれました。
我々も「お世話になりました。また来ます。」とご挨拶。

小屋からちょっと登ったところにある温泉神社に参拝。

こちらが小屋の全景です。
結構大きな木造建築です。

小屋のすぐ近くにある滝です。
冬に氷結するとアイスクライミングゲレンデになるようです。

さあ帰りましょう。

私以外の4人のメンバー

こちらは春日野部屋の加仁湯合宿所です。
今でも現役の模様です。

紅が目を惹きます。

加仁湯を通過し、八丁の湯に到着です。
八丁の湯には20年以上前に泊まりました。当時は送迎はありませんでしたが、今は送迎をしているようです。
時代の流れでしょうか…。

雨に濡れた紅葉も美しい。

ちょっと色がくすんでますかね…。

こちらはコザ池の滝です。
岩を穿って落ちる滝はなかなかの迫力です。

帰路は下り基調なので余裕がありますね…。写真のとおり一旦レインウエアーを脱いでいます。

やはり美しい。

鉄橋を渡ると女夫渕駐車場は目と鼻の先です。

途中再び雨が降り出してしまい、再度レインウエアーを着込んでいます。
無事に駐車場到着です。

今回のハイキングは、職場の仲間との共同企画だったのですが、一人を除きほとんど本格的登山経験はありません。
ですので、鬼怒沼湿原までの往復にはやや不安があったのですが、雨のため中止したので結果として取り越し苦労となりました。
私の次に年長(と言っても一回りは若い(‘_’))のNU君は、「正直ほっとした…」と年下の仲間に漏らしていたそうです😚。

それでも「普段できない経験ができて来て良かった」というのが皆の共通の感想でしたので、良い企画だったのではないでしょうか。
「次は鬼怒沼湿原まで行ってみたい」という声もあるので、機会があれば「日光澤温泉」再訪を企画したいと思います。

お疲れ様でした。

※ ヤマレコの記録

日光澤温泉を訪ねる①(R6.10.27)

日曜日から職場の仲間4人と共に奥鬼怒温泉郷の最奥部に所在する「日光澤温泉」を訪ねるハイキングに出かけて来ました。
初日は女夫渕(めおとぶち)の駐車場から日光澤温泉まで足慣らしで歩いて一泊、翌日に鬼怒沼湿原を往復して女夫渕駐車場に帰還するという計画です。

アクセスはNI君が車を出してくれ、往路は北千住に集合して現地に向かいました。
日曜日の割に東北道、日光道ともに順調で、道の駅日光のこちらのベーカリーに立ち寄ってまずは腹ごしらえします。

さらに、こちらで女夫渕に向かう道中でおすすめのお蕎麦屋さんがあるか尋ねました。

こちらが観光案内所で教えていただいた、旧栗山村に所在するお蕎麦屋さんです。

舞茸天ぷら蕎麦をいただきましたが、大変美味しかった。

食後は女夫渕駐車場を目指します。
女夫渕駐車場手前には、以前は立派なホテルがあったのですが、廃業してしまったようです。
2013年に日光地方で発生した地震の影響もあるようです。

我々は駐車場で準備をして12時半過ぎには同所を出発しました。

天気も良く気温も高めで絶好のハイキング日和です。

紅葉も美しい。
今度の週末がこの辺りではピークでしょうか…。

今年初めて見る紅葉のような気がします。

良い雰囲気です。

気分よく歩を進めて行きます。

歩いているだけで癒されます。

ナチュラルな美しさ…。

ブナ系の黄葉も綺麗ですが、やはり紅が入るとひときわ美しい。

紅葉の競演です。

こういう雰囲気が私は好きです。

山肌はパッチワークになってますね。

体が染まっていきそうです。

まだまだ紅くなりそうです。

加仁湯を通過します。
2013年の6月25日にこちらに前泊して鬼怒沼湿原を訪れています(その時の記録はこちら。)。

岩壁に映える紅葉

一日目のハイライトでしょうか…。

日光澤温泉に到着です。
ワンコに出迎えてもらったのですが、写真を撮り忘れました。

明日天気が持てば、こちらから鬼怒沼を目指すつもりです。

小屋の下をくぐるように登山道が続いています。

館内の様子です。昭和レトロ満載です。
ちなみに日光澤温泉は昭和6年に開業したそうです。今年で93年ですね。

売店です。

右手に見える畳の広間が食堂です。

結構広い。

まずは温泉です。
こちらは内湯です。
丁度良い湯加減でした。
ちなみに温泉は24時間入浴可能です。

露天風呂です。木の囲いの向こう側の下にもう一つあります。

こちらですね…。

紅葉を愛でながらの入浴は最高でした。
こちらは二階から温泉に下りる階段です。

全員風呂に入った後、食前ですが乾杯します。

外はすっかり暗くなりました。

18時からお待ちかねの夕食となりました。
おかずも豊富でしたが、何と言っても白米の美味しさが際立っていました。
女将さんに聞いたところではガス釜で炊いているとのこと…。山の天然水も味に影響しているのかもしれません。

食後は部屋でまったりとして、私は20時には消灯しました。
私以外のメンバーは、消灯時間後も語り合っていたようです。

明日の天気はどうでしょうか…。

42年ぶりに八ヶ岳・阿弥陀岳&赤岳に登る②(R6.10.14)

二日目は、午前4時に全館の照明が点灯しました。
外に出るとまだ星が輝いています。
雲はないようで、風もなく比較的暖かな朝です。

こちらは茅野市方向になるでしょうか。

赤岳展望荘も灯が点いています。

ちよっと流れてしまっていますが多くの星が見えます。

5時15分の朝食開始前にスタッフによるトランペットの演奏が夜の静寂に響きました。
食事を待っている皆さん大喜びでした。

朝食はシンプルなメニューですが、十分です。

食後に改めて写真撮影に外に出てみます。
圧巻は何と言ってもこの雲海に浮かぶ「霊峰富士」です。

奥秩父の山波です。
右が金峰で左が甲武信です。
甲武信にはもうずいぶん行ってないので、来年の石楠花の時期にでも行きたいと思っています。

スマホでのズームには限界がありますが、御嶽山です。

後立山連峰です。

妙高連山でしょうか…。

だいぶ明るくなってきました。
拳骨の阿弥陀岳

阿弥陀の山頂から左側に続く尾根が南陵です。
高校の先輩がこの尾根を登ってずっと自慢にしていたのを思い出しました。

南峰頂上で御来光を待つ人々

硫黄岳から蓼科山までもクリアーに見えています。

再び富士山

得も言われぬ美しさです。

こちらは中央アルプスです。

日の出が近づいてきたようです。

出ました(^^)/。

満足です。そして富士山も一層素晴らしい。

再び阿弥陀岳
画面中央奥に見えている独立峰は御嶽山、その右手は乗鞍岳です。

乗鞍岳の右手には穂高から槍までの山々が…。

なかなかこんな雲海にはお目にかかれないのではないでしょうか…。

横岳の容姿も素晴らしい。

絶景と写真撮影を堪能して6時9分に小屋を後にしました。
やはり頭がうすら痛い…。
硫黄岳まではそこそこの時間を要するので、この時点で無理はせずに地藏尾根を行者小屋に下る決断をしました。
安全第一です。

既に小屋を後に下っていく同宿者と思われる登山者の姿があります。

赤岳の下りはザレザレで鎖も張ってありますが、大変歩きづらい印象です。
展望荘は素通りしました。

赤岳鉱泉をズームしてみます。

赤岳と富士山のコラボレーション

流石に最高峰は存在感があります。

地蔵の頭から横岳方面を見たところです。

阿弥陀岳にも朝日が当たり始めています。

赤岳は諏訪側は荒々しく佐久側は比較的穏やかになっています。

明るくなってきたのでスマホのズームでもそこそこの写真になりました。
槍穂連峰です。

眼下に見えている行者小屋目指して下っていきます。
高校二年の冬合宿で文三郎道経由で赤岳に登った際と、大学三年の夏に白駒池から赤岳まで縦走した際にそれぞれ下山に地蔵尾根を使っていますが、残念なことにほとんど記憶がありません。

無事に行者小屋まで下ってきました。
阿弥陀岳がデカい。
行者小屋周辺は八ヶ岳主稜線の西側に位置しているので陽が当たるのが遅く寒々としています。
昨日もそうでしたが、小屋前のテーブルや椅子は霜で真っ白でした。

横岳の西面が威圧感をもって取り囲むように聳えています。

大同心と小同心です。

こちらは赤岳です。

大同心と小同心をアップしてみます。

こちらは横岳でしょうか…。

赤岳山頂部をズーム

阿弥陀もズーム

行者小屋で小休止の後、南沢沿いの登山道を下り始めます。
漸く谷間に日が射してきましたね…。

苔の森です。

素晴らしい。

何度か橋を渡ります。
おっと指が入ってました(‘;’)。

北沢との合流点まで下りてきました。

高校の冬合宿での赤岳鉱泉から帰路、こちらでお茶と野沢菜のサービスを受けたのが忘れられません。

後は林道をひたすら歩きます。

秋色に目が留まります。

予定より早い時間に美濃戸口まで下りてきました。
時刻は9時40分です。

当初は八ヶ岳山荘で入浴して11時20分のバスで茅野駅に出るつもりだったのですが、ノーマークの10時20分というバスがあることに気が付き、迷わずそちらのバスに乗車しました。

11時20分のバスに接続するあずさの指定席を予約していたのですが、キャンセルして一本早いあずさに乗って帰路に就きました。

さて、こうして42年ぶりの阿弥陀岳、赤岳山行は成功裏?に終了です。
おそらく今回の山行の好印象を決定づけたのは、「赤岳頂上山荘」の存在です。
何にもまして標高2,899mの赤岳山頂という立地は他の追随を許しません(当たり前か…😚)。ホントに最高でした。
もちろん、あくまで天気に恵まれるという前提付きではありますが…。

今回は7月以来の本格的山歩きということもあり、やはり登りは体力的にきつかった。
春から結構体重も増加していて、その負荷も大きかったようです。
年末の忘年山行に向けて真剣にトレーニングする必要がありそうです。

※今回のヤマレコの記録

42年ぶりに八ヶ岳・阿弥陀岳&赤岳に登る①(R6.10.13)

今年の夏山は、7月初めに会津駒ケ岳の山開きに行って以来、いくつか計画を立てたのですが体調不良や天候不順でキャンセル続きでした。
もう夏も終わり10月も中旬になってしまいましたが、三連休を活用して八ヶ岳の阿弥陀岳と赤岳に登ってきましたので、その記録を掲載します。

三連休初日の夜に竹橋から毎日アルペン号に乗って美濃戸口に向かいます。
毎日新聞社のロビーには、南北アルプスをはじめとする各登山口行きのバスに乗るために多くの登山者が集まっていました。
八ヶ岳と奥秩父の金峰・甲武信方面は同じバスでの運行です。

耳栓とネックピローのお陰で比較的よく眠ることができました。
美濃戸口の八ヶ岳山荘前には午前4時ちょっと前に到着です。

24時間開放されているスペースでバナナを一本頬張って軽く腹ごしらえするとともに、トイレを済ませて4時半過ぎには出発しました。
当然ですが真っ暗です。
ヘッデンなしには歩けません。

写っているトレッキングポールは私のものです。
赤い方はもう10年ほど使っているモンベルのULトレッキングポールで、金色の方は今年購入したモンベルの同じタイプのものです。
超軽量であることに加えて、使わない時にはザックの中に容易く収納できるので気に入っています。

小一時間で北沢と南沢の分岐に到着です。

木で岩を支えているんでしょうか…(‘_’)。

赤岳神社・不動明王が祀られています。道中の無事を祈って手を合わせました。

この辺りの紅葉は終盤でしょうか…。

南沢沿いの登山道はいずれも40年以上前に二回歩いていますが、こんなに苔が群生していた記憶は全くありません(‘;’)。

大同心が見えてきました。

赤岳も…。

こちらは阿弥陀岳です。

行者小屋のテン場です。
天気は快晴です。
昭和57年8月11日にソロでこちらでテン泊し、翌日重いザックを背負って中岳のコルに登り、空身で阿弥陀をピストンしてから赤岳に登り、県界尾根経由で清里に下山しています。
なかなか寝付かれずに小屋でトリスのポケット瓶を買って水割りを楽しんでやっと眠りに就いた記憶があります。
テントはダンロップの二人用で今の二人用テントの二倍以上の重量があったと思われます。
ただ、吊り下げ式で当時としては画期的なテントでした(大学ワンゲルの医学部の先輩からただ同然で譲り受けました。この先輩は石川県珠洲市の出身で現在は七尾市に所在する病院の院長として、被災地復興のため奮闘されています。)。
なお、この時は美濃戸口から行者小屋までテン泊装備一式を背負って2時間40分で歩いています。
今回は小屋泊まりの身軽な装備で3時間9分かかっていますから、やはり体力は結構落ちているかと…。

赤岳の雄姿

横岳西面

行者小屋は42年前もこのスタイルだった気がするのですが、果たしてどうなんだろうか…?。

ベンチをお借りして細君が作ってくれたおにぎりで朝食にしました。
ポットを持ってくればよかった(‘_’)。
今回は極力軽量化を目指しているので、ポットは持参しなかったのです。
加えて言うといつもお供してもらっているPENTAX・K-70には留守番してもらったので、写真はすべてスマホで撮影しています。

行者小屋を後に中岳のコルを目指します。
小屋を出る時にヘルメットを着装します。
阿弥陀・赤岳に登る人の半分はヘルメットを被っている印象でした。

苔の群生

文三郎道分岐

ホントに苔が多い。

アップしてみました。

この辺りに水場があるらしいのですが、わかりませんでした。

中岳のコルに到着です。
昔の記録との比較はあまり意味をなさないので止めておきます。

権現岳
2013年8月19日に毎日アルペン号利用の夜行日帰りで編笠山とセットで登っています(その時の記録はこちら。)。

阿弥陀岳山頂到着
42年ぶり二回目になります。

険しい登山道から想像すると狭い山頂を予想しますが、意外に小広い山頂に到着するのでちょっとホッとしますね。
左は中岳を挟んで対面する赤岳、画面右端には富士山が写っています。

富士山を遠望する。

横岳から硫黄岳へと続く主稜線
佐久側から雲が湧き始めているのが気になりますね。

赤岳はスタイリッシュです。

赤岳山頂部をデジタルズームすると頂上山荘のある北峰と赤岳神社のある南峰が手に取るようです。

権現も雲に巻かれつつあります。

四等三角点です。

こちらは阿弥陀如来でしょうか…?

再度富士山
残念ですが、南アや北アはまったく見ることができませんでした。

中岳のコルまで戻ってから阿弥陀の登山道をズームしてみました。
急斜面に架かっている鉄製梯子と下ってくる登山者が見えます。

コルで小休止して行動食をいただきます。
甘いパンが美味しい。

夏場でも不安定な足場が続くので冬は相当悪いでしょうね…。

こちらは中岳山頂から見る赤岳の登山道です。

赤岳の登りの途中で振り返る中岳

同じく赤岳の登りで振り返る阿弥陀岳

文三郎道分岐を通過
下っていく登山者も全員ヘルメット装着です。

赤岳山頂方向を見上げると首が痛くなる。

阿弥陀岳もカッコいい。

山頂への核心部です。

縦走路に合流

赤岳山頂到着です。
42年ぶり四度目です。

赤岳神社の祠
この青いポールは42年前にもあったように思います。

あれよあれよという間にガスってしまいました。

今宵の宿「赤岳頂上山荘」です。

受付を済ませるとスタッフが寝場所を案内してくれました。
ジップロックとペットボトルが置いてあるのが私のスペースです。
今日は満室だそうです。

こちらは食堂です。
「夕食の準備が始まるまでは自由に使ってください」とのことでした。

赤岳展望荘へ下る登山道です。
まだまだ時間が早いので多くの登山者が行き来しています。

昼食は持参のパンで済ませました。
こちらはおやつです。
結構おいしかった。
少々頭痛がしたので、この後鎮痛剤を服用して少し横になりました。
軽い高山病かも知れません。

小屋の前から何枚か写真を撮ります。

赤岳展望荘は、私が学生の頃は「赤岳石室」だったような気がします。

県界尾根を道標が示しています。
懐かしい😭。

小屋前から南峰を見たところです。
少しガスが取れました。

適度のガスが良い雰囲気を醸し出しています。

こちらはベストショットです。

夕方からガスが晴れてきました。

夕食は17時からです。

こちらは受付カウンターです。

左奥に見えているのが私の寝床のある部屋です。

色紙コーナー

天空の食堂を覗くと夕食準備が間もなく完了する模様です。

いただきます。
豚の生姜焼きとクリームシチューが当山荘名物なんだそうです。
いずれも美味しくいただきました。
ご飯はお代わり自由です。

アーベントロートです。
以下北峰周辺から見る夕景です。

阿弥陀岳の背後に陽が沈んでいきました。

こちらは横岳から東天狗岳までの主稜線

寝床の準備をして…

「山頂コーヒー」をいただきました。(500円也)
美味しいコーヒーでした。

夜の帳が降りてきました。
街の明かりは佐久市でしょうか。

阿弥陀岳の向こうは茅野市でしょうか。

星も見え始めています。

明日も良い天気になって欲しいものです。
床にはいる前にもう一度鎮痛剤を服用しました。

明朝も頭痛がするようでしたら、横岳、硫黄岳縦走は見送って地藏尾根を行者小屋に向けて下山しようと思います。

越中富山の旅③(R6.8.20)

おはようございます。
三日目の朝となりました。
昨夜も早く就寝したので、今朝も4時過ぎには目が覚めました。
5時近くなって階下に降りて、まずは館内紹介のための写真を撮ります。

最初は食堂です。
入った正面には天狗のお面が飾られています。

清潔な空間が広がっています。右奥の書棚の右に大画面テレビが置かれています。
昨夜はこちらのテレビでビデオ鑑賞しました。

一階の廊下です。奥の扉が開いているところが男女別の風呂になっています。
その手前がトイレ。
さらに手前右側の戸が開いているところが洗面所です。

こちらが玄関です。

受付にはこんなバンダナが…。
自称、山岳警備隊若しくは山岳遭難救助隊の応援団の私としては見逃せませんでした。

続いて二階の廊下です。
我々の部屋は右から2番目の206号室でした。ピカピカの廊下で気持ちが良い(^^)/。

さて外へ出てみましょう。

まずは昨日は全く見えなかった剱岳が目に飛び込んできます。
念のためフリースを着て出てきましたが、そんなに寒くはありません。
ただ、この直後に私を悲劇が襲います。
一脚に装着していた一眼レフカメラが脱落して、装着していたタムロンの17-50mmF2.8レンズを破損してしまったのです。
このレンズは二代目で(中古購入)標準レンズとして運用していたので極めてショック。
よってこの後はタムロンの70-300mmのフルサイズ用ズーム装着での撮影、若しくはスマホでの撮影画像になりますのでご了承ください。

次に立山三山です。文句なしの姿を見せてくれています。

剱岳の手前左手に見えているのは奥大日岳でしょうか…。

中大日岳に続く稜線です。

素晴らしい天気です。

地獄谷の噴煙が良く見えています。この辺りまで強い硫黄臭がします。

早立ちの人達は起きだしていますね。

再び剱岳。室堂からは見ることのできない剱岳がカッコよく見えるのがオーナーの自慢です。

ズームしてみます。

一の越は天狗平からだとちょっと見えません。

剱沢小屋を早立ちした人たちが別山尾根に取り付いていることでしょう。

剱御前小屋です。

剱には登ったことがありませんが、今後チャンスはあるでしょうか…。

富山市方面を俯瞰します。

ちょっとズームしてみました。

時折ヘッドランプの灯が見えます。

もうこれだけ見れれば満足です。

ヘッドランプの灯がわかりますか?

富士ノ折立です。富士山に見えなくもない。

大汝山です。

浄土山です。室堂から見る山姿とは印象が異なります。

だいぶ明るくなってきました。

イイ感じです。

すっかり朝の立山・剱を堪能できました。
一旦部屋に戻ってから、しばらく待機して細君を伴って再度外へ出てみます。
間もなく立山三山の向こう側から日が昇りますね。

剱岳にも間もなく日が当たり始めます。

ただ、この天気はもって数時間という予報のようです。

左から浄土山、右が国見岳でしょうか。

美しいです。
そうそう、オーナーが見せてくれたツキノワグマの写真の舞台はこちらの駐車場です(‘;’)。

もうお腹一杯です。

6時から山荘前でラジオ体操が行われます。
我々も参加しました。
もう何年もやっていませんが、子供のころから体が覚えていることは忘れませんね(^^)/。

体操が終わるとそのまま朝ご飯になります。
パンをお代わりして大変美味しくいただきました。
コーヒーも美味かった。

すっかり明るくなった外でさらに何枚か撮影しました。
快晴ですね。

ナイス剱岳です(*^^)v。

この花は…後ほど調べてみます。
調査結果「イワショウブ」でした。
このブログには色々な花が登場してきましたが、初お目見えです。

その後、部屋でパッキングを済ませてチェックアウト手続きをしました。
朝食時に8時05分発の美女平行定期バスの予約をお願いしたので、時間まで食堂のソファーでまったりと過ごさせてもらいます。

さて、間もなくバスの時間です。
マスターと奥さんに挨拶をして、時間どおりやって来たバスに無事に乗り込みました。
やはりこの頃には剱も立山もガスに巻かれ始めていました。

40分ほどで美女平駅に到着し、9時丁度のケーブルカーに乗車して立山駅まで下りてきました。
わずか1時間ちょっとで標高2,300mの天狗平から標高475mの立山駅まで下りてくるというアルペンルートの機動力に改めて感心した次第です。

続いて立山博物館・展示館の見学です。
あらかじめ予定に組み入れていたミッションです。

親切な受付の女性が色々と説明してくれた上に「何もないので写真くらい撮りましょう」と言って入口で写真を撮ってくれました。
素晴らしい接客(^^)/。

彼女の話では「展示館以外の施設も全部回るとすると最低3時間はみてください。」とのことでした。
我々は
①展示館
②旧宿坊・教算坊
③山岳集古未来館
のみを見学することにしました。

館内は様々な展示があり、私の一番のお目当ては、明治40年に参謀本部陸地測量部員が剱岳山頂に到達した折に山頂で発見された錫杖と鉄剣です。
いずれも奈良時代後半から平安時代初期の作と推定されているというものです。
鎖場や足場が整備された現代でもなかなか困難な登山を強いられる剱岳なのに、奈良・平安の昔にどういうルートから山頂に至り、錫杖を奉納したのか、未だに謎とされています。
そんな錫杖の実物を目にできて何となく背筋が伸びるような不思議な気分になりました。
こちらは写真撮影禁止のため写真はありません。

こちらも写真は無いのですが、立山曼荼羅の展示が一番勉強になった気がします。
下の写真は広葉樹の森に棲むツキノワグマの展示です。

企画展が行われていてこちらも見学しました。
江戸時代に立山、白山、富士山を踏破する「三禅定」なるものが行われていたという事実に少々、いやかなり驚きました。
もちろん、三山巡りの手段はすべて徒歩ですから、信仰心以外に時間とお金がなければできなかったのではないでしょうか。

展示館の資料を通じてかなり立山に関する知識が深まった気がします。

次に「教算坊」に回ります。

宿坊として使われていた建物で、大変立派なものでした。

庭も見事です。

邸宅ですね。

次に「山岳集古未来館」へ…。
山好きは一度見ておくべき施設です。
写真撮影は禁止なのであしからず。

次は展示館の隣にある「雄山神社」を参拝します。

由緒はこちらを…。

うっそうとした杉の巨木を中心する森です。

こちらの注意書きには肝を抜かれました。「まじかっ‼」と思わず声を発しました。

確かにクマが現れても不思議でない参道です。

三つの社殿を順に参拝します。
ただ、別宮を参拝するのを忘れてしまいました。

こちらが言わば拝殿でしょうか…。宮司さんもこちらにおられると展示館受付の女性が言ってました。

こちらは「立山若宮」です。

最後にこちらに参拝しました。

こうして雄山神社参拝も無事終了です。
この後は、高岡市に転進して国宝の二つの寺院を訪ねる予定です。

その前に腹ごしらえしないといけませんね。
マツコ・デラックス出演の番組で取り上げられていた立山町の手作りコンビニ「立山サンダーバード」に立ち寄ることにしました。

お店の外観写真は撮り忘れましたが、サンドウィッチとドリンクとお菓子と缶バッジを購入しました。
お昼ご飯は高岡市へ向かう道中でサンドウィッチをいただきました。
具材は美味しかったけれど、ややパンが堅かった。
頑張ってください「サンダーバード」様(^^)/。

最初の目的地である「瑞龍寺」には一時間かからずに到着です。

拝観料大人一人500円を支払い、受付近くにおられたボランティアガイドさんに案内をお願いしました。

ガイドさんの話では、城郭の機能を持ち合わせた寺として建立されたとのことでした。
今ではもう残っていませんが、寺の敷地は現在の数倍の大きさだった由。

立派な伽藍です。
明治政府になり加賀藩の庇護を受けられなくなったこともあり、一時は住職もいない荒れ放題の状況だったそうです。

この回廊の長さ…。

法堂です。山門、仏殿、法堂が国宝です。

法堂の全景です。

仏殿から法堂を見たところです。

長い回廊です。

国宝に相応しい佇まいです。

芝生の手入れだけでも容易じゃないですよね…。

一回りすると結構な運動になります。

暑い中来た甲斐がありました。

山門です。

加賀百万石の財力を思い知った気がします。

続いて二つ目の国宝寺院「勝興寺」に向かいます。
詳細はこちらの説明版に譲ります。
こちらも拝観料は大人一人500円でした。

こちらが国宝の本堂です。

内部は荘厳な雰囲気です。

外周に柱が多いのと、この広縁が特徴でしょうか…。

本堂のほか「大広間及び式台」が国宝となっています。
左が大広間、右が式台です。

こちらは式台玄関です。

内部はこのようになっています。

こちらが大広間です。

欄間の彫刻です。

この角度で見るとやはり本堂には国宝に相応しい風格があります。

しかし、高岡市恐るべしですね!
国宝の寺院が二院もあるとは…。
やはり加賀藩の力が大きい。

さて寺院巡りを終えて今宵の宿「ANAクラウンプラザホテル富山」に向かいます。
40分程度でホテル隣の国際会議場の地下駐車場にフリードを入庫できました。
こちらの駐車場はホテルと地下で繋がっていて、駐車場としては大変使い勝手が良いと感じました。

部屋は初日に泊まったJALシティホテルの方が広くて快適でしたが、こちらも悪くないと思います。
部屋でくつろいだ後、17時に市電に乗って富山駅に向かいます。

目的は夕食+土産物の購入です。

まずは夕食です。
せっかくですので寿司をいただくことにします。

細君はホタルイカが苦手と言っていたのですが、「だまされたと思って食べてみな」と勧めてみました。
口に入れた細君曰く「美味しい」と…。良かった良かった。
この店は一応回転ずしとなってはいますが、すべてカウンター越しか席の後ろから目の前に出してくれます。もちろん価格はいわゆる「○○寿司」系の回転ずしよりずっと割高です。
ただ、時間帯のせいなのか、マグロやのどぐろが本日完売や準備中となっていたことが大変残念…。
それでもビールも飲んでお腹いっぱい美味しく食べることができました。

食後に土産物を買いまわりました。

外に出るとまだまだ明るい。
JR富山駅と電鉄富山駅はくっついていますが、繋がってはいません(‘_’)。

細君がこちらのお店でデザートにプリンを買い求めました。

帰りも市電でホテルまで戻りました。何せ暑くてとても歩く気にならないものですから…。

ホテルに戻ってからはシャワーを浴びてまったりと過ごし明日の長距離運転に備えて早めに就寝しました。

今日は標高2,300mの天狗平から立山・剱の絶景を堪能した後、立山博物館で見識を高め、雄山神社で立山の神々にご挨拶。
そして国宝二寺院に詣でるという極めて中身の濃い一日を過ごしました。

さあ、明日は朝食後に富山城址公園を散策し、その後はまっすぐ安全運転で帰宅するつもりです。

越中富山の旅②『室堂ハイキング』(R6.8.19)      

さて二日目の朝を迎えました。
体調はやはり芳しくありません。
ただ、昨日と同じく、熱もなければ咳も出ません。
昨夜半から何度かトイレに行ったせいで少々脱水気味です。

朝食はホテルのバイキングで品数豊富でしたが、りんごジュース一杯とカレーを少々とソーセージ一本を食べるのがやっとでした。
細君が「帰る?」と心配してくれましたが、発熱も咳もないので「とりあえず室堂までは行ってみるよ」と応えました。
本来立山駅9時発のケーブルカー乗車の往復切符をウェブで購入していたのですが、昨日キャンセルしました。
予定を遅らせて10時のケーブルカー乗車を目途に出発することにします。

午前8時半にホテルを後にしました。

立山駅には1時間かからずに到着しました。
平日なので駐車場には余裕があるかと思いきや、結構駐車車両が多くちよっと心配になりましたが、駅から離れた第三駐車場になんとか停めることができ一安心です。
切符売り場で当日券を購入します。
往復券は大人一人7,380円でした。

10時のケーブルカーに乗車しましたが、車内満員かつ蒸し蒸しで美女平駅に着くまでに大汗をかきました。
細君は、「もう夏の旅行は絶対しない」と思ったそうです。

このケーブルカーには御覧の貨車が付いているのが特徴です。黒部ダム建設工事の際の資材運搬に使われ、今でも物資輸送や登山者の荷物運びに活躍しているとの説明がありました。

美女平ではスムースにバスに乗り換えることができました。
バスは座席の数の客しか乗せないので、全員がちゃんと座れます。
何せ室堂まで小一時間かかる上に急カーブの連続ですので当然と言えば当然です。

こちらは名瀑「称名の滝」で、バスがゆっくり進んで車内からの滝見物を楽しませてくれます。

ピンボケですが、車内から見た弥陀ヶ原の風景です。

室堂バスターミナルには予定よりちょっと早めに到着しました。
50ℓのモンベルのアルパインザックから雨具等の必要装備をサブザックに移して、デカザックはコインロッカーに預けました。
ターミナルのフロアは人でごった返していたので写真は撮りませんでした。

予定どおりみくりが池一周の散策に出発です。
写真はヤマハハコです。
夏の終わりに咲く花ですね…。

富山県警室堂警備派出所の入る「立山センター総合活動拠点施設」です。立派な建物ですね。

チングルマの綿毛です。

ネバリノギランでしょうか。

タテヤマリンドウでしょうか。ミヤマリンドウかも…。

オンタデか?

ガスが取れて一の越山荘が見えます。

こちらは浄土山です。

立山室堂山荘です。
室堂平には泊まってみたい山荘ばかりがあるんですよね(^^♪。

久し振りに見るアルプスの山肌に胸の高鳴りを感じましたが、細君に言わせると「歩き姿を見るとホントに具合の悪いお爺さんみたいだけど大丈夫?」とのことです(‘;’)。
本調子には遠い感じでゆっくりしか歩けないのは事実です。

チングルマの群落です。綿毛も素晴らしいですが、次回は白い花の咲く時期に訪れたいものです。

みくりが池の縁に辿り着きました。

不思議ですが浄土山だけはずっと見えている気がします。
室堂周辺の気温は高そうで当初ウィンドブレーカーを着用しましたが、途中からTシャツ姿で歩きました。

みくりが池に到着です。これで水深は15mほどあるそうです。
左端に見えているのが「みくりが池温泉」です。

ミヤマキオン

ハクサンボウフウ? オオハナウド?
どうやら「オオハナウド」のようです。

ガスって来た。

目まぐるしくガスが流れている。

ミヤマアキノキリンソウ

アザミちゃん

こんな池塘もあります。これが立山曼荼羅に登場する「血の池」なんだそうです。

見えている山小屋は、別山乗越の剣御前小舎です。
室堂から仰ぎ見ると結構な標高差に見えます。
雷鳥沢の野営場から標高差500mといったところですね。

ヘリが浄土山の肩を越えていきました。

ズームしてみると一の越山荘はでかいですね。

チングルマの綿毛をアップ。

これもミヤマアキノキリンソウかな。

肉眼で見ると雄山へ向かう登山者が見えるのですが、写真だとどうでしょう?

雄山から大汝山に続く稜線が見えてきました。

結構いい感じです。

浄土山です。

3,000m峰はスケールが違いますね。

みくりが池からの帰りは立山室堂山荘を経由します。

こちらは立山室堂山荘に隣接して建つ日本最古の山小屋「立山室堂」です。

さてホテル立山前まで戻ってきました。
こちらの湧水を飲んで喉を潤すと同時に、ペットボトル3本分を給水しました(^^)/。

結局室堂ターミナルに着いてもあまり食欲が湧かず、宿に着いたらパンでも食べようということで売店であんパンと味噌パンを購入します。
細君も何点か土産物を買い求めました。

当初の計画では天狗平山荘までは歩いて下ることにしていたのですが、体調不良のため無理は禁物との判断で定期バスで下りました。
天狗平山荘には14時前には到着しましたが、チェックインさせてもらえました。
「もうお風呂も沸いてますからどうぞ」とのことでしたので、細君も私もそれぞれ一番風呂をいただきます。
熱々のお湯だったので我慢して入れるくらいに水を足します。生き返りました。
風呂上りに昼寝をするとかなり体の調子が回復し食欲も出てきてパンをいただきます。良かった良かった。

ひと眠りしたら元気が出て、山荘前に出て写真撮影をします。
見えている建物は立山高原ホテルです。
天狗平のバス停には登りも下りも登山者がバス待ちです。

遊歩道を少々歩くとウメバチソウが咲いています。
この花は盛夏から秋にかけて咲く花です。
山はお盆過ぎればもう秋ですね。

山荘の裏手には美松坂コースが伸びています。「クマに気をつけて」の朱文字が目立ってますね…。
おそらく辺りはクマ君にとっても楽園でしょう。

この群落の花は何でしょうか?
「ゴマナ」ですね。

こちらは? 降参か?
いやいやこれは「ハクサンボウフウ」でしょう。

天狗平のバス停。山荘の目の前です。
こちらから乗車するバスの予約も山荘でしてくれます。

標高2,300mに建つ山荘です。
私がオーナーに「春にスノーシューを楽しみに来てみたいですね」と言うと「スノーシューもレンタルしてるよ」とのことでした。

こちらが山荘の全景です。立派な建物です。
我々の部屋は反対側の二階になります。

ホテル立山が見えていますね。

こちらがお待ちかねの夕食です。
体調はすっかり回復して完食した上に、ご飯はお代わりまでしてしまいました。
昨夜からの今日午前中にかけての体調不良はいったい何だったのでしょうか?
メニューはどれもこれも大変美味しかった。
細君曰く「正直なところ、山小屋だって言うからあまり期待していなかったんだけど、すごく美味しかった」とのこと。
夫婦共々大満足です。細君も私の体調と食欲が戻って安心してくれました。

食事中、オーナーがテーブルを回ってきてスマホに保存してあるいくつかの写真を見せてくれました。
一番驚いたのは山荘前の除雪車が停まっている駐車場に春先にツキノワグマが現れた時のもの…。
オーナー曰く「良くクマはいるんですか?と聞かれるけれど、もともとクマの生活圏に人間が道路を作ったり、小屋を建てたりしているわけだから、当然クマはいるんだよ!」と…ごもっともです。
二番目に驚いたのは先日K2で遭難した中島健郎氏とのツーショット写真。中島氏はこの山荘がお気に入りで良く利用されていたそうです。オーナーは「親しい友達を失くすのは辛い。」と言われていました。合掌。

19時半からは食堂の大型テレビでアルペンルートの除雪隊のビデオ上映会です。
10人ほどのお客さんが集まりました。
アルペンルート開通日の二カ月以上も前から除雪作業に取り組む男たちの物語で大変見ごたえがありました。
私と細君はコーヒーをオーダーしてすっかりくつろいで見させていただきました。
オーナーありがとうございました。

部屋は夜は冷えるかなと思ったのですが、フカフカの羽根布団でしたのでTシャツ一枚で快眠できました😭。

※ 室堂からバス乗車時にヤマレコを終了し忘れたため、天狗平まで軌跡が続いていますが参考までに記録を貼っておきます。