乗鞍岳,  北アルプス,  山歩きの記録

39年ぶりに夫婦で乗鞍岳(剣ヶ峰)に登る②(R7.7.11)

二日目は、予定どおり午前4時に起床しました。
カーテンを開けて外を見てみると濃いガスに覆われています。
「これじゃあ大黒岳に行ってもご来光は無理かな」と悲観的な気分にもなったのですが、同宿の「雷鳥ガイドツアー」の団体さんが出発準備していたので、「とりあえず行ってみよう」と我々も出かける準備をしました。

小屋を出たのは4時20分頃です。
大黒岳の登山口は、長野県・松本市と岐阜県・高山市の県境から始まります。
いやあ、ほんとに真っ白で何も見えません。

ただ、足下の砂礫地には高山植物の女王と言われるコマクサが沢山咲いています。
昨日からの雨に濡れて何とも瑞々しい感じです。

こんな群落が広がっています。
この南向きの砂礫地がコマクサの生育に適しているんだと思います。

こちらはハイマツの花です。

おっと御来光が…(^^)/

ズームしてみます。

なんてラッキーなんでしょう。
細君も夢中でスマホで撮影していました。

こちらの花はちょっとわかりません。調査します⇒コケモモですね。

ミヤマダイコンソウです。

先行する雷鳥ツアーの団体さんが止まって姿勢を低くしています。
その目線の先には…いましたいました!
ヒナたちをお腹の下で温めている雷鳥のお母さんです。

結構な数のヒナがいるようです。

ヒナがお腹の下から出てきました。

ヒナたちもお食事中です。

お母さんは警戒を怠りません。

飛騨側のガスが抜け始めました。
するとブロッケンが現れました。

この堂々とした山容は恵比寿岳でしょうか?

細君が撮影したこちらの写真が一番ブロッケンの全体像がわかりやすい。
細君は、初御来光、初雷鳥、初ブロッケンと感動続きです(^^)/。

今日目指す最高峰剣ヶ峰も見えてきました。

あれよあれよという間に抜けるような青空になりました。

ズームしてみると剣ヶ峰山頂には乗鞍本宮の社と鳥居が見えています。

恵比寿岳もスッキリと…。

雷鳥君たちも朝日を浴びて気持ちよさそうです。

大黒岳の山頂方向です。
シェルターのような休憩所が建っています。
おお! 槍穂連峰が見えてきました。

ヒナも出てきました。

再び剣ヶ峰です。

こんなにじっくり雷鳥に接する機会もなかなかないでしょうね…。運がいい(^^)/。

槍穂をアップします。

コマクサ

雲海がこれまた素晴らしい。

たまりません(^^)/

細君も撮影に余念がありません。

コマクサ

再び雷鳥親子です。

ヒナは6羽いました。
全てのヒナが無事に成長してくれると良いのですが…。
無事に大人になれる確率は3割とも言われているそうです。

お母さんは常に頭を高く上げて周囲を警戒しています。

さて、ご来光、コマクサ、雷鳥、ブロッケン、槍穂高の展望と十分に堪能したので小屋に戻りましょう。
下に見えているのが鶴ヶ池です。
鶴ヶ池という名称ですが、鶴には見えないような…。
白雲荘にはまだ陽が当たっていません。

コマクサの立派な株です。

太陽が暖かい。

陽が当たると格別ですね…。

気持ちの良い朝になりました。

正直なところ、こんなに沢山のコマクサを間近で見れるとは思っていませんでした。

タカネシオガマ

イワヒバリが元気に飛び回っていました。

小屋に帰ってきました。
朝起きた時にガスっていたので、大黒岳登山を中止にしようかと一瞬考えました。
再度布団に潜り込んでいたら決して経験できなかった至福のひと時に夫婦共々大満足しました。

朝食は6時からですが、10分前くらいから呼び込みが始まりました。
赤だしの味噌汁が美味しかった。

食後にドリップコーヒーをオーダーしました。

部屋に戻って荷物を整理して、小屋に置いていく物を準備してきた秀岳荘のトートバックとカリマータトラ(20ℓ)に収めました。
7時前には剣ヶ峰に向けて出発です。

まずは富士見岳に登ります。
道中にもコマクサをはじめとする高山植物が数多く見られます。

イワツメクサ

この段階で細君は、富士見岳が今日の最終目的地だと思っていたそうです。

コマクサ

富士見岳山頂に到着です。
アブ?が写っていますね(‘;’)

ちょっと長野県側はガスに巻かれてきたようです。

不消ヶ池(きえずいけ)を見下ろします。
何とも言えない色ですね。

一番左が最高峰剣ヶ峰、東大コロナ観測所の建物があるピークが摩利支天岳です。

ミヤマダイコンソウです。

コマクサ

ミヤマダイコンソウ

剣ヶ峰にもガスが…(‘;’)
我々が到着するまで天気がもって欲しいのですが…。

チングルマ、アオノツガザクラ、コイワカガミのコラボです。

こちらは乗鞍大雪渓でしょうか…。

肩の小屋に到着です。
ここから本格的な登りが始まります。

細君共々トイレに寄ります。
綺麗なトイレでした。

乗鞍コロナ観測所です。
一般登山者は登ることができません。

立ち入れない場所に不動明王像が…。

さて、頑張って登りましょう。

ちょっとわかりづらいですが、砂礫の山肌にコマクサの大群落が広がってピンク色になっています。

細君頑張ります。

山頂の乗鞍本宮と鳥居が見えてきました。

権現池を見下ろします。
この地点で下ってきた女性ソロ登山者が「たった今、動画を撮影していたらクマが画面に入ったんです。私も驚きましたが、クマも驚いたようで逃げて行きました。」と楽しそうに話してくれました(‘;’)。

もう一息です。

蚕玉岳(こだまだけ)通過

青空に一安心

頂上小屋に到着です。
しばし親父さんと談笑します。
高山から来ているということで、昨日の雷の話題になりました。
・最近は、雷が減っているような気がする。
・東大の観測所の雷研究を専門にしている先生も、雷が減って研究にならなくなりつつあると言っていた。
・雷の中登ってくるお客さんに、山頂まで行くのをやめるように言っても「大丈夫です。」と言って無理して登る人がいる。
怖さを知らないんだよな…。
・残雪期に雪渓を通って下る時に雷に遇うと持っているストックが「ビーン」と音を立てて帯電する。
というような話をしました。

山頂を踏んだ帰りに再度立ち寄って手ぬぐいとバッヂを購入しました。

山頂本宮社殿裏の小さな祠です。

山頂の鳥居です。

無事に3026mの剣ヶ峰の頂上を踏むことができました。
夫婦でバンザーイ…はしませんでしたけど(^^)/。

件の女性が出会ったクマ君は、この火口湖(権現池)辺りを住処にしてるんじゃないでしょうか…。

一等三角点です。
通常の三角点は花崗岩で作られているそうですが、こちらのものは地元の安山岩で作られている珍しいものなんだそうです。

左から大日岳、屏風岳、薬師岳です。

登ってきた登山道を見下ろします。
すぐ下に頂上小屋の屋根が見えています。

こちらは頂上本殿です。
我々が登頂した直後に神職と思われる男性が登ってこられて、本殿を開く準備をされていました。

夫婦で一緒にスマホで写真を撮ったら、あろうことかピンボケで掲載できません。
細君のソロ写真です。
二人共々39年ぶり二回目の山頂です。
眼下に見える権現池は当時の記憶に残っているような気がします。
あの日も素晴らしい天気でした。

名残惜しいですが、山頂を後にします。
頂上小屋で土産を買い求めてパチリ。

権現池の水面をズームしてみました。

一番バス利用の皆さんでしょうか…。続々と登ってこられます。

こんな虫が…。でかいテントウ虫だと思ったら、カメムシでした。

イワツメクサ

肩の小屋でコーラを買い求めて喉を潤しました。

ハクサンオミナエシ

ミヤマハタザオ?

コマクサ

不消ヶ池

南極物語?

コマクサ

ハクサンオミナエシ

コバイケイソウ

ぽつんとひとかぶ…。

畳平に戻ってきました。

コマクサの群落。
白雲荘の御主人も言っていたとおり、今年は高山植物の当たり年なんですね(^^)/。

オンタデ

コバイケイソウ

ウサギギク

こうして無事に白雲荘に帰還です。

小屋でお昼でも食べようかと思ったのですが、「おでんくらいしかできないんですよ…」とのことでしたので、バスターミナルに移動してレストランで昼食にすることにしました。

ところがターミナルに行くと11時05分発のバスのスタッフに「乗りますか?」と声を掛けられました。
「予約は13時のバスなんです」と言うと「変更できますよ」とのこと。
細君とアイコンタクトを取って、迷わず乗車しました。

こうして無事にバス車中の人となり12時前にはフリードの待つ乗鞍観光センターに帰還しました。

これで今回の乗鞍登山は無事終了です。
本文中でも書いたとおり、ご来光、雷鳥、ブロッケン、槍穂の展望、そして39年ぶりの剣ヶ峰登頂と素晴らしい経験のできた二日間でした。
また、お世話になった白雲荘はご主人はじめスタッフの皆さんが親切で極めて好印象…。機会があれば是非再訪したい山小屋リストに加えさせていただきました。
ありがとうございました。

※今回のヤマレコの記録

若い頃から山が好きで、いろいろなところに出掛けてきましたが、社会人になってからはかなりのブランクがありました。 それでも40代過ぎから自転車を始め、組み立てまで自分でこなすほどののめりこみようでしたが、現在は再び山へと回帰しています。 ただ、キャンプも好きで細君と年に数回関東甲信越のキャンプ場を訪れています。 もう還暦も過ぎたので「今のうちに行きたいところへ行っておこう」と自分に言い聞かせているのですが、ここ数年はコロナ禍で山もキャンプも自粛ムードでした。 新しいブログを出発点に野外活動を一層充実させていきたいと思っています。

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