八ヶ岳,  山歩きの記録

42年ぶりに八ヶ岳・阿弥陀岳&赤岳に登る①(R6.10.13)

今年の夏山は、7月初めに会津駒ケ岳の山開きに行って以来、いくつか計画を立てたのですが体調不良や天候不順でキャンセル続きでした。
もう夏も終わり10月も中旬になってしまいましたが、三連休を活用して八ヶ岳の阿弥陀岳と赤岳に登ってきましたので、その記録を掲載します。

三連休初日の夜に竹橋から毎日アルペン号に乗って美濃戸口に向かいます。
毎日新聞社のロビーには、南北アルプスをはじめとする各登山口行きのバスに乗るために多くの登山者が集まっていました。
八ヶ岳と奥秩父の金峰・甲武信方面は同じバスでの運行です。

耳栓とネックピローのお陰で比較的よく眠ることができました。
美濃戸口の八ヶ岳山荘前には午前4時ちょっと前に到着です。

24時間開放されているスペースでバナナを一本頬張って軽く腹ごしらえするとともに、トイレを済ませて4時半過ぎには出発しました。
当然ですが真っ暗です。
ヘッデンなしには歩けません。

写っているトレッキングポールは私のものです。
赤い方はもう10年ほど使っているモンベルのULトレッキングポールで、金色の方は今年購入したモンベルの同じタイプのものです。
超軽量であることに加えて、使わない時にはザックの中に容易く収納できるので気に入っています。

小一時間で北沢と南沢の分岐に到着です。

木で岩を支えているんでしょうか…(‘_’)。

赤岳神社・不動明王が祀られています。道中の無事を祈って手を合わせました。

この辺りの紅葉は終盤でしょうか…。

南沢沿いの登山道はいずれも40年以上前に二回歩いていますが、こんなに苔が群生していた記憶は全くありません(‘;’)。

大同心が見えてきました。

赤岳も…。

こちらは阿弥陀岳です。

行者小屋のテン場です。
天気は快晴です。
昭和57年8月11日にソロでこちらでテン泊し、翌日重いザックを背負って中岳のコルに登り、空身で阿弥陀をピストンしてから赤岳に登り、県界尾根経由で清里に下山しています。
なかなか寝付かれずに小屋でトリスのポケット瓶を買って水割りを楽しんでやっと眠りに就いた記憶があります。
テントはダンロップの二人用で今の二人用テントの二倍以上の重量があったと思われます。
ただ、吊り下げ式で当時としては画期的なテントでした(大学ワンゲルの医学部の先輩からただ同然で譲り受けました。この先輩は石川県珠洲市の出身で現在は七尾市に所在する病院の院長として、被災地復興のため奮闘されています。)。
なお、この時は美濃戸口から行者小屋までテン泊装備一式を背負って2時間40分で歩いています。
今回は小屋泊まりの身軽な装備で3時間9分かかっていますから、やはり体力は結構落ちているかと…。

赤岳の雄姿

横岳西面

行者小屋は42年前もこのスタイルだった気がするのですが、果たしてどうなんだろうか…?。

ベンチをお借りして細君が作ってくれたおにぎりで朝食にしました。
ポットを持ってくればよかった(‘_’)。
今回は極力軽量化を目指しているので、ポットは持参しなかったのです。
加えて言うといつもお供してもらっているPENTAX・K-70には留守番してもらったので、写真はすべてスマホで撮影しています。

行者小屋を後に中岳のコルを目指します。
小屋を出る時にヘルメットを着装します。
阿弥陀・赤岳に登る人の半分はヘルメットを被っている印象でした。

苔の群生

文三郎道分岐

ホントに苔が多い。

アップしてみました。

この辺りに水場があるらしいのですが、わかりませんでした。

中岳のコルに到着です。
昔の記録との比較はあまり意味をなさないので止めておきます。

権現岳
2013年8月19日に毎日アルペン号利用の夜行日帰りで編笠山とセットで登っています(その時の記録はこちら。)。

阿弥陀岳山頂到着
42年ぶり二回目になります。

険しい登山道から想像すると狭い山頂を予想しますが、意外に小広い山頂に到着するのでちょっとホッとしますね。
左は中岳を挟んで対面する赤岳、画面右端には富士山が写っています。

富士山を遠望する。

横岳から硫黄岳へと続く主稜線
佐久側から雲が湧き始めているのが気になりますね。

赤岳はスタイリッシュです。

赤岳山頂部をデジタルズームすると頂上山荘のある北峰と赤岳神社のある南峰が手に取るようです。

権現も雲に巻かれつつあります。

四等三角点です。

こちらは阿弥陀如来でしょうか…?

再度富士山
残念ですが、南アや北アはまったく見ることができませんでした。

中岳のコルまで戻ってから阿弥陀の登山道をズームしてみました。
急斜面に架かっている鉄製梯子と下ってくる登山者が見えます。

コルで小休止して行動食をいただきます。
甘いパンが美味しい。

夏場でも不安定な足場が続くので冬は相当悪いでしょうね…。

こちらは中岳山頂から見る赤岳の登山道です。

赤岳の登りの途中で振り返る中岳

同じく赤岳の登りで振り返る阿弥陀岳

文三郎道分岐を通過
下っていく登山者も全員ヘルメット装着です。

赤岳山頂方向を見上げると首が痛くなる。

阿弥陀岳もカッコいい。

山頂への核心部です。

縦走路に合流

赤岳山頂到着です。
42年ぶり四度目です。

赤岳神社の祠
この青いポールは42年前にもあったように思います。

あれよあれよという間にガスってしまいました。

今宵の宿「赤岳頂上山荘」です。

受付を済ませるとスタッフが寝場所を案内してくれました。
ジップロックとペットボトルが置いてあるのが私のスペースです。
今日は満室だそうです。

こちらは食堂です。
「夕食の準備が始まるまでは自由に使ってください」とのことでした。

赤岳展望荘へ下る登山道です。
まだまだ時間が早いので多くの登山者が行き来しています。

昼食は持参のパンで済ませました。
こちらはおやつです。
結構おいしかった。
少々頭痛がしたので、この後鎮痛剤を服用して少し横になりました。
軽い高山病かも知れません。

小屋の前から何枚か写真を撮ります。

赤岳展望荘は、私が学生の頃は「赤岳石室」だったような気がします。

県界尾根を道標が示しています。
懐かしい😭。

小屋前から南峰を見たところです。
少しガスが取れました。

適度のガスが良い雰囲気を醸し出しています。

こちらはベストショットです。

夕方からガスが晴れてきました。

夕食は17時からです。

こちらは受付カウンターです。

左奥に見えているのが私の寝床のある部屋です。

色紙コーナー

天空の食堂を覗くと夕食準備が間もなく完了する模様です。

いただきます。
豚の生姜焼きとクリームシチューが当山荘名物なんだそうです。
いずれも美味しくいただきました。
ご飯はお代わり自由です。

アーベントロートです。
以下北峰周辺から見る夕景です。

阿弥陀岳の背後に陽が沈んでいきました。

こちらは横岳から東天狗岳までの主稜線

寝床の準備をして…

「山頂コーヒー」をいただきました。(500円也)
美味しいコーヒーでした。

夜の帳が降りてきました。
街の明かりは佐久市でしょうか。

阿弥陀岳の向こうは茅野市でしょうか。

星も見え始めています。

明日も良い天気になって欲しいものです。
床にはいる前にもう一度鎮痛剤を服用しました。

明朝も頭痛がするようでしたら、横岳、硫黄岳縦走は見送って地藏尾根を行者小屋に向けて下山しようと思います。

若い頃から山が好きで、いろいろなところに出掛けてきましたが、社会人になってからはかなりのブランクがありました。 それでも40代過ぎから自転車を始め、組み立てまで自分でこなすほどののめりこみようでしたが、現在は再び山へと回帰しています。 ただ、キャンプも好きで細君と年に数回関東甲信越のキャンプ場を訪れています。 もう還暦も過ぎたので「今のうちに行きたいところへ行っておこう」と自分に言い聞かせているのですが、ここ数年はコロナ禍で山もキャンプも自粛ムードでした。 新しいブログを出発点に野外活動を一層充実させていきたいと思っています。

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