平標山と仙ノ倉山に登る(R6.6.7~6.8)

昨年に続いて今年も平標山にフラワートレッキングに行ってきました。(昨年の記録はこちら。)
昨年は平標山の家の予約を取りそこなったので、今年は是非と思っていたのですが、気が付いた時には既に希望日のすべてが予約で埋まっていました。
そこで今年は毎日アルペン号を利用することにしました。アルペン号の利用は一昨年の北八ヶ岳以来です。
夜行バスはできれば避けたいところではありますが、マイカー以外で一番早い時間に登山口に到着でき、直ちに登山を開始できるというのは大きなメリットだと思います。
また、帰りも同じバス利用なので、帰路に立ち寄る温泉の入浴セット等はバスに置いておけるというのも有難いですね。

前日は仕事を終えて一度帰宅してから、夕食入浴を済ませて、集合場所である竹橋に向かいました。
今日の催行は、尾瀬の御池行きと平標山登山口行きの二本だけです。

我々のバスは中型バスで、竹橋で16人、新宿で12人乗車しました。
幸運なことに私の座席の隣は空席で、往復のバス旅を比較的快適に過ごすことができました。

定刻どおり竹橋を出発し、平標山登山口に到着したのは予定時間より15分早い午前3時45分でした。
出発前に第一駐車場のトイレに立ち寄りましたが、駐車場は既に満車なんじゃないかというくらいの状況です。
皆さん前夜に到着して車中泊されているんでしょうか…。

トイレはチップ式です。大変奇麗で快適です。

準備をして午前4時過ぎには松手山コースで登山開始です。
この登りは昨年と同じコースなので、大体勝手がわかっているので安心です。

のっけから急登ですが、帰りのバスが14時発なので時間はたっぷりあります。
ゆっくりペースを心掛けて登ります(というかゆっくりでしか登れない(‘_’))。
山ツツジが一輪開花しています。

タニウツギですね。

見えている送電鉄塔が4合目です。とりあえずあそこまでは急登が続きます。

まったく私の私見なんですが、今年はツツジ類は下界でも裏年のような気がします。

去年は6月18日に登りましたが、タニウツギは既に満開でした。今年は温かいので花のシーズンも早いかと思って、少し早めに計画したのですが、開花時期は結局昨年と同じタイミングなのかもしれません。

こちらの花は…。調査します。ミツバツチグリでしょうか?

コース中唯一のハシゴです。

蕾と花のコラボ

時間が早いせいか4合目で休憩されている方は一人しかいませんでした。
私は休憩することなく通過しました。

チゴユリですね。

ミヤマニガイチゴ

天気は良好です。
体調は悪くないのですが、右足付け根にやや違和感があります。ゆっくり行きましょう。

序盤の主役はタニウツギですね。

マイヅルソウ

マイヅルソウとアカモノのコラボ

漸く日が射してきました。
ちなみに今日の出で立ちは、マウンテンハードウエアのパンツ、ファイントラックのドライレイヤーと同じくハーフスリーブのベースレイヤーの重ね着+ファイントラックのアームカバーです。
気温が低いせいか、滝汗にはなりませんが、それでも汗で眼鏡が曇る感じです。

オオカメノキ?ノリウツギ?

イワカガミ

松手山到着です。出発から1時間41分、まずまずのペースです。

こちらもミヤマニガイチゴでしょうか…。

アカモノです。

イワカガミです。

イワカガミとマイヅルソウ、そしてミツバオウレンです。

ミツバオウレン、気品がありますね🌝

イワカガミの群落です。

これは何だっけなあ…。

天気は上々です。良かった。

イワカガミは沢山咲いています。

アカモノ

苗場山が見えています。
花のシーズンか草紅葉のシーズンに是非行ってみたい。

7合目です。
結構疲れてます。
それでも去年よりはイイかなと。

イワカガミ

思い出しました。ツマトリソウです。

こちらは…。どなたかご教示を…。

アカモノ

この木段道を越えて行けば…。

ヨツバシオガマ

近いようで遠い山頂

私の好みの稜線です。

9合目到着。最後の踏ん張り。

本日初のハクサンイチゲ。平標山のこの時期の主役です。

規模は小さいですがなかなかのお花畑です。

こちらは…。ミヤマキンバイでしょうか?

黄色い花が一杯…。ミヤマキンバイ?

さあラストです。

一輪だけぽつんと

山頂到着です。
山の家が見えています。

せっかくなので居合わせた同じアルペン号組の方にシャッターをお願いしました。
おや、腹回りが成長したような…。

さて、昨年は人の多さに辟易してカットした仙ノ倉山ですが、今日は向かうことにします。
真ん中のピークですね。

シャクナゲが目を惹きますが、ちょっと遅かったかもです。

可憐なハクサンコザクラ

ハクサンイチゲもまだまだこれからといったところでしょうか…。来週末くらいが見頃かも。

お花畑です。

ミヤマキンバイ

いい雰囲気です。

ハクサンコザクラ、ハクサンイチゲそしてミヤマキンバイ

ハクサンイチゲ

今年は会津駒の山開きに行くつもりなので、あちらでも見られるでしょうか…ハクサンコザクラ

何だかフレッシュな感じがします。

アップ

こちらはミヤマキンバイ

以下は解説省略🌝

お花畑のベンチにザックをデポして、撥水パーカーとコカ・コーラとカメラとスマホと財布だけ持って仙ノ倉ピストンに向かいます。

シャクナゲは一週間ほど早いとちょうど最盛だったかもしれません。

平標山を振り返ります。お花畑のベンチで留守番中のザックがお判りでしょうか…。

シャクナゲです。そういえば祖父が好きでした。

左から二番目のピークが仙ノ倉山です。結構遠く感じます。

ちょっとフィルターが汚れてるかな…。

山頂到着です。人は数人程度と少ない。
仙ノ倉山には2012年の秋に一度登っています。(その時の記録はこちら。)

主脈縦走路は若い時からの懸案なんですが…行けるかなあ(‘_’)
正面は一ノ倉岳でしょうか?

今日は谷川岳にも大勢登ってるでしょうね…。正面奥の双耳峰が谷川岳です。

アップダウンの激しい縦走路です。
このなかなかの面構えのピークはエビス大黒の頭ですね。

さて戻りましょう。右から二番目の三角形のピークが平標山です。

縦走路にもところどころにハクサンイチゲが咲いています。

目の前のピークは「前仙ノ倉山」です。

帰路にこの小さなプレートを見つけて山名が判明しました。

だんだん人が増えてきました。
アルペン号の早着き早立ち正解です。

空身で来て良かった(^^)/

シャクナゲですが、たいぶ茶色に変色してます。

ミツバオウレンでしょうか。

雪渓は何月くらいまで残るんでしょう…。

なかなか見事ですね。

シャクナゲと平標山

ちょっと残念

ミツバオウレン

ミヤマキンバイ

シャクナゲ、遠目だとまだいけますね…。

ハクサンコザクラとミツバオウレン

ミヤマキンバイ

ベンチで行動食をとり、ザックを背負って平標山山頂まで写真を撮りつつ登ります。

目に染みるような黄色

イワカガミ

戻ってきた平標山頂は大賑わい。

さあ山の家まで下りてお昼ご飯にしましょう。

ショウジョウバカマ

主稜線を行き交う人々をズーム

仙ノ倉方面のたおやかな尾根を仰ぎ見ます。

左から二番目のピークが仙ノ倉山です。

シャクナゲ 比較的キレイ

この階段は登りはもとより下りもきつい。

山の家に泊まれば三国峠方面の花探しもできそうですね。

だいぶ近づいてきました。

山頂から山の家までにはイワカガミが多い。

タテヤマリンドウ

ワタスゲが…。

イワカガミ一杯(^^♪

山の家到着。立ち寄りは三回目です。

カップラーメンでお昼にしました。
今日はちよっと右足に違和感を感じていたのですが、食後に立ち上がろうとした時に思いもよらずに反対の左足モモの内側が攣りかかりました(‘_’)
直ちに「ツラレス」という足攣り予防の漢方薬を服用しました。
薬の効能か以降の行動にはまったく影響なしです。良かった(^^)/

平標の鐘 鳴らす人もいましたが、なかなか高めの良い音がします。

左のピークが平標山です。

こちらは仙ノ倉方面

下りてくる人、これから登る人が行き交います。

この白い花はミヤマニガイチゴでしょうか…。

さて、名残惜しいですが下山しますかね。

この登山道 なかなか単調なんです(‘_’)

ということで途中写真を撮ることもなく林道まで下りてきました。

これまた単調な林道歩きが続きます。

見えているゲートを過ぎると、別荘地を避けて沢沿いの山道に下ります。

出発点に戻りました。

時刻は12時半です。
バスはおそらく13時半位に来るんじゃないかと思われるので、第一駐車場に出ていたこちらのお店でレモネードをいただきました。
疲れた体に沁みわたるようで美味しかった。
下山してきた登山者で賑わっていました。

バスは13時半前にやってきました。
予定時刻の14時ちょうどに出発し、猿ヶ京温泉まんてん星の湯に立ち寄って入浴タイムです。
さっぱりしました。

帰りの新宿帰着予定は19時半でしたが、土曜日ですから当然渋滞に捕まるだろうなと思っていました。
ところがどういうわけか、ほとんど渋滞は発生しておらず予定時刻より小一時間早く新宿に到着し、同乗の皆さんも大喜びです。
その後も電車を一度乗り換えて茨城県南の自宅まで順調に帰ることができました。

こうしてやや強行軍でもある毎日アルペン号利用の平標山フラワートレッキングは無事に終了しました。
稜線部のハクサンイチゲやハクサンコザクラの開花状況は五分から七分咲きくらいで、一週間ほど最盛期には早かったかなと…。
来年は是非とも平標山の家に泊まって思う存分花達の写真撮影をしてみたいと改めて思いました。

また、この一年で増えた体重はそのまま登山活動の負荷増になっていることを実感した一日でもありました。
コンスタントにトレーニングして次回の会津駒ケ岳山開きに備えるつもりです。

今回は平標山の家で手ぬぐいを記念に購入しました。
濃紺のシンプルなデザインですが大事に使いたいなと…。

※ヤマレコの記録

平標山フラワートレッキング

昨夜、越後湯沢駅近くのホテルに投宿し、今朝の始発バス利用で平標山に登ってきました。
目的は表題のとおりフラワートレッキングです。
平標山に前回登ったのは2012年の10月でした(その時の記録はこちら。)。
今回は平標山の家に一泊して、仙ノ倉山や大源太山にも足を延ばそうと思っていたのですが、肝心の小屋が満室で予約が取れませんでした。
そこでやむなく前夜に山麓の街、越後湯沢に前泊することにしたわけです。
新幹線の始発で現地入りしても、平標登山口に運んでくれる始発バスに間に合わないんです。

お世話になったホテルはこちらです。
素泊まりで7,000円でした。駅からは徒歩5分ほどです。

今朝はホテルを5時に出て駅に向かいました。
バス停には誰もいません。
ほどなくするとソロの女性が現れ、その後も…。
結局10人ほどの登山客がこのバスを利用しました。

平標登山口バス停からトイレのある駐車場までは5分ほど歩きます。

駐車場は誘導のスタッフが出ていましたが、既にこのトイレのある登山者駐車場は満車となっていて、松手山コースの入口に近い臨時駐車場もかなりの車が駐車していました。
私もトイレを利用させていただきました。チップ制で大変奇麗なトイレです。

今日は松手山コースで登ります。こちらは花が豊富で途中から展望も開けます。

初っ端から樹林帯の急登が続きます。送電鉄塔までが頑張りどころです。
高嶺桜でしょうか…。いや葉っぱは桜のようですが、タニウツギですね。美しい。

ハナニガナです。

シロニガナです。

4合目(送電鉄塔)まで登ってくると展望が開けます。

鉄塔の下で小休止。暑くなりそうな感じです。

再びタニウツギ。

こちらはマイヅルソウです。

アカモノです。

再びマイヅルソウです。

アカモノとマイヅルソウのコラボ。

ベニサラサドウタン。平標山の家公式Twitterによれば今年は当たり年なんだそうです。鈴なりとはこのことです。

こちらは全く自信がないんですが…キヌガサソウですかね?いやシロバナエンレイソウでしょうか…。

遠景は佐武流山方面です。

稜線は風が抜けるので助かります。

それにしても人が多いですね。

イワカガミです。

ツマトリソウ

テーブルマウンテン苗場山です。

春の谷川岳並みに登山者が続いています。

ツマトリソウ

イワカガミの群落です。

ベニサラサドウタンです。

アカモノです。

人気の山ですねえ。

ハクサンチドリです。

こちらのツマトリソウはシャープに撮れました。

新緑の山肌も素晴らしい。

ハクサンチドリです。

こちらはホワイトバージョンです。

いやあ百花繚乱です。

こちらはドウタンツツジかな?

平標山頂は近い。

標高が上がって漸く現れたハクサンイチゲです。何とも見栄えのする花です。

ハクサンチドリとミヤマキンバイのコラボ。

ミヤマキンバイです。

やっとこさ山頂に到着です。写真を撮りながらのゆっくりペースでしたが、おおむねコースタイムどおりに登ってこれました。

山頂は腰を下ろす余地がないほど多くの登山者が休憩中でしたので、カメラとポーチと飲料だけ持って仙ノ倉山方面に下ってみます。
平標山頂から少し下ると一面のお花畑が広がっています。

お花畑の主役はやはりハクサンイチゲですね。

イワカガミも…。

イワカガミの白い株がありました。

ハクサンコザクラとのコラボです。

ミヤマキンバイです。

ハクサンコザクラです。

天気に恵まれて良かった。

ハクサンコザクラです。

コラボが楽しめるのもイイですね。

ミヤマキンバイは目が痛くなるような黄色です。

写真を撮ってもキリがありませんね…。

ミヤマキンバイは蕾もたくさんあるのでまだまだ楽しめそうです。

ハクサンコザクラは会津駒のシンボルフラワーですが、こちらもなかなかのものです。

ミヤマキンバイ

お花畑は今週末までは楽しめそうな感じです。

以下解説省略させていただきます。

仙ノ倉方面に向かう登山者も非常に多い。

十分にお花畑を楽しみ、かつ、たくさんの写真を撮ったので仙ノ倉行はあっさりとカットすることにしました。
早いバスで越後湯沢に出て温泉とランチを楽しんで帰路につくことにします。
平標山頂に登り返します。

登りの途中で振り返ると、なかなかの絶景が広がっています。
谷川連峰の主脈ですね。

オキの耳、トマの耳は遠い。

奥に見えるのは燧ケ岳と至仏山でしょうか…。

残雪が目立つ山は…。どなたかご教示いただければと思います。

平標山頂はパスして山の家目指して下山です。

まだまだ多くの人が登ってきます。

仙ノ倉山の雄姿です。

イワカガミ

立派な株です。

熊笹のスロープも素晴らしい。

アップしてみました。

再びイワカガミです。

この鋭鋒は…。こちらもどなたか教えていただけると助かります。どうやらエビス大黒の頭のようです。

いつか歩いてみたい主稜線です。

ベニサラサドウタン。本当に当たり年なんですね…。

平標山の家に到着です。小屋から平標山を振り返ります。

こちらは仙ノ倉山です。

今日はキャンセルが出て泊まれるとTwitterに情報が出ていました。

トイレをお借りして下山します。

ナナカマドの花ですね。

大きな木でした。

下りはペースを上げました(^^♪。
今日は前半の松手山までの登りは絞られましたが、足も攣らず割と調子が良かったかと…。

林道歩きが待っています。

ゲートを過ぎてしばらく行くと川沿いの登山道に誘導されます。
最後はこちらに出てきます。国道から臨時駐車場に行く橋の袂です。

取りあえずバス停に行ってみると次のバスは13時ちょうどでした。

予定よりも大幅に早く越後湯沢に帰還したので、まずは昼食を駅前の蕎麦屋でいただくことにしました。

天ぷら蕎麦をいただきましたが、蕎麦はへぎ蕎麦で大変美味しかった。
また、蕎麦つゆも今までに経験したことのない味わいで美味しくいただきました。

温泉の方は駅前にある日帰り温泉は15時からの営業ということで✖。
駅中にある温泉は、「混雑してますが…」という受付嬢の案内で止めにします。
結局待合室で一人祝杯を上げて15時過ぎの新幹線に乗車し、茨城の自宅最寄り駅には17時20分過ぎに到着。
当初予定より大幅に早い時間に帰宅することとなりました。

今回は、フラワートレッキングが目的でしたが、開花のタイミングもドンピシャで大変充実した山行となりました。
ただ、いかんせん人が多すぎた。
前回の平標山は秋山の静寂を堪能したので、来夏は花の時期に、平日狙いの小屋泊で是非とも再訪したいところです。

※ヤマレコの記録