将棋頭山・木曽駒ケ岳・宝剣岳に登る②(R4.9.11)

二日目の日の出は5時20分頃と昨夜管理人氏がアナウンスしていました。
測量士チームの方が5時過ぎに起きだして階下に降りて行きました。
私も後に続きます。
山荘前の小高いピークに登ると、まず目に入ったのが木曽駒ケ岳、中岳、宝剣岳のピークです。写真には写っていませんが、木曽駒ケ岳の山頂付近でヘッドランプがちらちらとしているのがわかります。
ご来光目的に登頂した皆さんでしょう。

こちらは南アルプス北部の山並み。ビラミタルなピークは甲斐駒だと思われます。右へ目を転じると白根三山が連なっています。

南アルプスの奥に富士山が見えています。ピンボケご容赦!。
ここまでで、既に大感激です。

昨日は十五夜でしたが、その残照が・・・。

左は八ヶ岳。赤岳、権現、編笠と連なります。右端には奥秩父連山が・・・。三宝山や甲武信岳が見えています。

硫黄岳から編笠山までクリアーに見えています。

伊那前岳の右手に宝剣岳が・・・。

西駒山荘を見下ろします。奥は将棋頭山です。

こちらは北アルプス。槍ヶ岳から穂高までがハッキリ見えています。

だいぶ明るくなってきました。

奥秩父連山が焼けてきました。

行者岩のピークの奥には乗鞍岳が・・・。

さらに焼けてきます。

八ヶ岳のシルエットが濃くなってきます。

こちらは浅間山です。

出ました(^^)/。

滝雲のおまけまで付きました。

いやあ素晴らしい朝になりました。

笠ヶ岳が端正な姿を見せています。

槍穂も素晴らしい。

さて5時半から朝食です。山荘の食堂の窓からの展望を楽しみながら美味しくいただきました。

すっかり明るくなりました。

このとおり・・・。

食後は寝場所にてパッキングです。無事に終えてから階下に降りて外で山靴を履きます。
山荘もたっぷりの朝日を浴びています。
6時半には山荘を後にしました。

山荘下の水場で給水中の皆さん。

将棋頭山分岐通過。

こんな素晴らしい展望に恵まれて本当に来て良かった。

御嶽山も素晴らしい。

このコースの眺望はなかなか秀逸です。
実は「聖職の碑」をスルーしてしまったのですが、この岩辺りがひょっとして・・・。

蓼科山から編笠山までの八ヶ岳連峰です。

南アルプス北部のジャイアント達です。

山座同定は難しいです。

荒川三山辺りでしょうか・・・。

木曽駒ケ岳が近づいてきます。

御嶽山が美しい。

ホシガラス君のお食事跡です。

木曽駒ケ岳はでかい。

昨日の疲れが抜け切ってませんね・・・。

濃が池分岐です。次回は是非訪れてみたい。

伊那前岳から続く立派な尾根筋です。

ハイマツの向こうに槍穂が・・・。

濃が池を見下ろします。

濃が池と宝剣岳。

御嶽山の存在は格別です。

雷鳥君登場です。濃が池から来られたと思しき先行者の男性に教えてもらいました。雛もいたようですが、私には見つけられませんでした。

近いようでなかなか近づかない木曽駒ケ岳。

山頂には登山者の姿が見えています。

木曽駒ケ岳山頂到着です。コースタイム以上に時間がかかりました。
こちらは伊那側に立つ伊那駒ケ岳神社。

山頂標識も年季が入っていますね・・・。

木曽側に立つ木曽駒ケ岳神社奥宮です。

伊那駒ケ岳神社の石積みの裏でザックを下ろして小休止しました。
宝剣岳をアップしてみました。

駒ヶ岳頂上山荘です。

木曽駒ケ岳に登っている時には結構なテントの数が確認できましたが、皆さんデッパツされたようで今は一張のみになっています。

中岳の登りから駒ケ岳を振り返ります。多くの登山者が行き交っています。

中岳山頂は花崗岩が積みあがっています。

宝剣山荘まで来ました。

ヘルメットを被ってスリングで簡易ハーネスを作って着装します。
安全第一ですから・・・。
なぜか自撮りの写真に靄が・・・(‘_’)

宝剣のピークは格好いいですね!
山頂の岩塔に人が立っています。
さあ、行きましょう。

登りの途中で宝剣山荘を見下ろします。

空木岳のビラミタルな姿は百名山に相応しい。

宝剣山頂に到着。岩塔登りのために行列ができています。私は岩塔登りはせずに、山頂の一角に到達したことに満足して大人しく戻りました。

こちらは親子連れ。男の子は5年生だそうです。忘れ得ない思い出になるでしょうね・・・。

宝剣から無事宝剣山荘に戻り、木曽駒ケ岳と宝剣岳の山バッジを購入。
後は千畳敷へと下るだけです。
乗越浄土から将棋頭山方面を望みます。

乗越浄土からの下りは登ってくる登山者が多くなかなか難儀しました。重いザックが下半身の負担になります。

千畳敷まで下りてくるとすっかりガスに巻かれてしまいました。

ザックを下ろすこともなくロープウエイ&バスのセットチケットを購入し一本ロープウエイを見送って次の便で無事にしらび平駅に下山完了です。
続いて臨時バスに乗り、菅の台バスセンターで駒ケ根行きのバスに乗り継いで駅へと出ます。

リーズナブルな高速バスという選択もあったのですが、確実なJRで帰路につきました。

さて、こうして前夜泊山中一泊二日の中央アルプス遠征は無事に終了です。
成果は100点満点でした。
快適な西駒山荘と二日目のご来光&大展望は言うことなしでした。
やはり山中で宿泊すると、同じコースでも得るものが全く異なってきます。
社会人生活の間は、山小屋乃至天泊の登山はほとんどできなかったので、これからは無理をしない範囲で山中泊が楽しめればなと思います。

ところでなんで「西駒」なんだろうと思ったのですが、伊那地方で生活する皆さんにとっては東に見える甲斐駒ヶ岳が「東駒」で、西に見える木曽駒ケ岳が「西駒」だからなんだそうです。一つ勉強になりました。

また、今回の山行で反省するとすれば筋力強化でしょうか・・・。コロナに罹患してからトレーニングもろくろくしていなかったので、行程には格別無理があるわけでもなかったのですが、結構応えました。
おそらく筋力の低下が原因ではないかと・・・。
また、地道に鍛えていきたいと思います。

さて、可能であれば来年も雷鳥君に会いに行きたいなあ・・・。

※ 今回のヤマレコ記録

将棋頭山・木曽駒ケ岳・宝剣岳に登る①(R4.9.10)

中央アルプスに遠征してきました。中央アルプスに足を踏み入れるのは初めてです。

出発したのは先週金曜日。
1日休暇を取って、18時新宿発のあずさで岡谷へ向かい飯田線に乗り換えて伊那市で下車。駅前のリーズナブルなホテルに投宿しました。

翌日は伊那市駅をタクシーで6時に出発。桂小場の駒ヶ岳登山口には6時20分には到着。料金は4,350円でした(ホテル代より高い(‘;’))。

今回の山行では将棋頭山、木曽駒ケ岳、中岳、宝剣岳とピークを踏む予定ですが、将棋頭山を除けば、千畳敷からの往復若しくは濃ヶ池を含む周回コースがメインかと思います。
しかし、それでは味気ない。そこで木曽駒ケ岳登山のクラッシックルートである桂小場ルートを選択しました。
そうです。言わずと知れた新田次郎著「聖職の碑」の舞台となったコースでもあります。

こちらが私の乗ってきたタクシーです。
駐車場は20台は停められそうな感じでしたが、この日は2台のみでした。うち一台は出発準備中でトレランの方のようです。

登山届の提出が呼びかけられています。私はヤマレコを利用しているのでコンパスで提出済みです。

少々老朽化している感じですが、四阿があります。また、簡易トイレもありました。

登山道は大変よく整備されています。地元の中学生の学校登山でも使われているようです。
天気はまずまずで雨の心配はなさそうです。

アップしてみるとなかなか絵になるもんです。

ぶどうの泉です。こんこんと水が出ています。

ここでプラティパスに水を満たしました。2リットルは重たい。

森の中に良く踏まれた道が続いています。

先は長い。まだ標高差1,000メートルある。

野田場の水場は枯れることが多いそうですが、じゃあじゃあと出てますね・・・。

ハクサンボウフウ・・・。

馬返し。結構疲れてます。

白川分岐

大樽避難小屋到着。カリウムを補充して足攣り防止(^^♪。

避難小屋内部は綺麗に整備されています。

水場もあるようなので利用価値は大。トイレは便袋式で清潔。

北八ッを彷彿とさせる苔の森

信大ルートは荒れているそうです。

それにしてもトレランの方3名に抜かされただけで誰にも会いません。熊が出そう・・・。

なかなかいい森です。

6合目は小広く休憩適地です。

津島神社は跡地のようです。

漸く稜線が見えてきた。

行者岩、茶臼山への分岐です。

行者岩のピークはなかなか特徴的。

麦草岳でしょうか・・・。

行く手には越えなければならないピークが・・・。

分水嶺です。

名前調査中。→シラタマノキです。

今宵の宿・西駒山荘に到着です。正直コロナ罹患の病み上がりと2か月ぶりの山ということもあって思いのほかきつかった。次回の山行ではザックの中身の軽量化を図らないといけないなと・・・。

管理人氏「お疲れ様でした。この後どこか行かれますか?」
私   「将棋頭山だけ行って来ようと思ってます。」
管理人氏「行ってきちゃって下さい。帰ってきてから受付しましょう。」
とのこと。

縦走路ではイワツメクサ

とチングルマを見つけました。

ナナカマドが赤い実を付けています。

将棋頭山への分岐です。

少し登って木曽駒ケ岳方面を振り返ります。ちょうどガスに覆われてしまいました。

将棋頭山山頂です。山名標識が残念なことになっています。

木曽駒へと続く尾根道です。明日歩く予定です。

花崗岩があちこちに出ているのが、この辺りの特徴でしょうか・・・。

なかなか快適そうな尾根道が続いています。

西駒山荘が眼下に望めます。まっすぐ下りると近いのですが、植生保護のため通れないようになっています。

松ぼっくりが所々に集められたかのように落ちていますが、西駒山荘の管理人氏の話では犯人は「ホシガラス」とのこと・・・。一生懸命一か所に松ぼっくりを集めて食事を楽しんだ跡とのことです。

ウラシマツツジです。色付きが綺麗ですね・・・。

花崗岩が特徴的な景観を作り出しています。

白骨の森・・・(^^♪。

山荘に戻ってきました。

こちらが大正二年に発生をした悲惨な遭難事故を教訓に地元の皆さんが建設した石室です。登録有形文化財に指定されています。
100年以上登山者の安全を守ってきたということです。

こちらは8年前に新築された本館です。小ぶりですが明るく清潔な施設になっています。

 

味のある看板です。

カップラーメンで昼食にします。石室内でバーナーを使わせてもらいました。

こちらが石室内部の様子。梁や屋根板は建設当時のものだということです。
屋根板には炭で大正時代の登山の記念と思われる「落書き」がたくさん残っています。
薪ストーブの上に掛かっている大鍋の中身は今宵の「西駒ンカレー」です。

到着された皆さんが思い思いに過ごしています。
一組測量会社の方々が一生懸命お仕事をされています。
翌朝聞いてみたところ、山荘周辺の地形を3D化した立体図を作成しているそうです。

一番右に天狗荘の屋根が見えていますね。

夏山さながらの積乱雲です。

山荘前の小高い山から将棋頭山山頂を遠望しています。こちらのパーティーの皆さんはつくば市の方々でした。言わばご近所さんです。ビックリ。

おっと宝剣山荘も見えるようになりました。

ズームしてみるとこんな感じです。明日はあそこに向かうわけです。

西駒山荘全景。可愛らしい山小屋です。

こちらは管理人氏のご愛嬌です。

一息ついてビールで乾杯。缶はお持ち帰りとなりますのであしからず。

時刻は午後3時を少し回ったところですが、気温はこんな感じです。陽射しがあって風がほとんどないので寒くはありません。

一生懸命お食事中のホシガラス君です。

山荘前には立派な展望図が・・・。今日はまったく遠望はダメですが・・・。

こちらが私の寝場所です。簡易個室のような感じです。

2階の様子です。ピカピカです。

こちらは食堂。こちらもピカピカ。

玄関です。洋式簡易便器のようなものがありますが、これは便袋式トイレの使用方法を管理人氏が宿泊者や利用者にレクチャーするために使っているものです。

再び外に出てみると宝剣岳がばっちり見えています。

歩いてきたトラバース道が見えていますが、最後は結構しんどかった。

イワツメクサです。

夏山らしい1枚が撮れました。

こちらも。測量中です。

こちらは午後4時過ぎから始まった管理人氏による高山植物講座です。

ヤマハハコ もう終盤ですね。

山荘前でも・・・。作業服の方は測量士さんです。

名前を教えてもらったんですが???(^^♪。後ほど再調査を・・・。

将棋の頭です。伊那スキーリゾートまで登山道が続いています。

こちらは・・・。

今日の同宿者は測量会社の方々が4名、つくば市のグループの方が6名、男性パーティーが一組2名、そして私の13名です。
夕食は6時と6時半の二組に分かれていただきます。私は6時半の組でした。

これが噂の西駒ンカレーです。最高でした(^^)/。

今宵は十五夜ということで管理人氏がお月見だんごを出してくれました。素晴らしいサービス。
蛇足ですが、カレー皿は食後にキッチンペーパーで念入りに拭き上げます。キッチンペーパーも1枚しか渡されません。環境への配慮が徹底されていることに感心しました。

すっかり暗くなりました。

食後の7時過ぎから西駒山荘のDVD鑑賞会があり、過去にNHKの小さな旅で取材された時の番組も見せていただきました。
そしてその後番組の中で取り上げられていた、石室の屋根板の「落書き」を管理人氏の案内で見学しました。
また、石室は大正4年の完成ですが、当時の人がどんな思いで建設工事に当たったかというとを管理人氏は熱く語っておられました。
そして「皆さんにもこの施設をよく知っていただき、山での遭難は絶対に起こしてはいけないという決意を新たにしていただけるとありがたい。」という最後の締めくくりが印象的でした。