上州武尊山に登る(R5.3.19)

昨日は、今月初めの玉原高原スノーシューに続いて、みなかみ山岳ガイド協会・松田ガイド(ハッピースノーシュー代表)主催の上州武尊山ツアーに参加してきました。
今回は細君はお休みで私のみの参加です。
実はこのガイドツアーには昨年も申し込みをしたのですが、当日、常磐線が列車事故で不通となってしまい泣く泣くキャンセルした経緯があります(その時の記事はこちら。)。
ですから今回は昨年のリベンジなんです。

交通手段は始発電車で上野に出て、同所から新幹線に乗り換えて上毛高原まで行き、現地で松田さんのガイド車に拾ってもらうというものです。
今日のお客さんは、ご夫婦が一組(帰路の車中の会話で判明しましたが、ご主人は私と同い年で学年も一緒でした。)、ソロの女性がお二人で私を入れて総勢5名でした。

川場スキー場までは順調でしたが、既に屋内駐車場は満車で、屋外に誘導されました。
スキープラザの7階で諸手続き(登山者にはココヘリの携帯が義務付けられています。持ってない方にはレンタルがあります。)をして、リフト二基を乗り継いでゲレンデトップまで上がって登山スタートとなります。

リフトの威力は凄い。

ゲレンデトップで身支度をします。

剣ヶ峰山東面の岩壁。

リフトで高度を稼げるのは大変ありがたいのですが、のっけから急登になります。
この祠まで登ると一気に展望が広がります。
左に見えるのが赤城山、右に見えるのが榛名山です。

谷川岳の岩壁群が素晴らしいですね。

今日は松田さんの指示で私はしんがりを務めることになったので、時折我がパーティーの後ろ姿をパチリ…。
霧氷が美しい。今朝の放射冷却の産物ですね。

こちらは浅間山です。
昨日の新雪で真っ白です。
浅間山の左には頭だけ白い八ヶ岳連峰の北端にある蓼科山が見えます。
さらに浅間山と蓼科山の間には遠く御嶽山も…。
浅間山の右の白い山は白根山でしょうか…。
とにかく素晴らしい展望が広がっています。

こちらは志賀高原方面でしょうか…。いや、妙高かな…。とするとその左奥に見えているのは白馬岳か…。
と思いきや、松田ガイドから指摘があり、白い峰々は南八ヶ岳で、その左手に見えるのは甲斐駒、千丈方面だと…。
失礼しました。

再び谷川岳。

剣ヶ峰山のピークに人が見えます。

絶景の中を登っていきます。

なかなか絵になります。

剣ヶ峰山山頂です。痩せて両側が切れ落ちています。
ただ、あまり高度感はありません。

山頂標識です。
松田さんの話では、標高が2,020mなので2020年にはこの山だけを目的に登る人も少なくなかったとか…・

剣ヶ峰山北面の気の抜けないポイントを無事通過…。

振り返るとやはりすごい迫力です。
山頂からの下りで最も気を遣うのは、山頂直下の10mほどでしょうか…。

剣ヶ峰山を下りきったところからも振り返ってみます。
なかなかのイケメンですね(^^)/。
剣ヶ峰北面はかなりの強風でした。
私も久々にソフトシェルのフードを被りました。
ところで下の写真をよく見ると剣ヶ峰山の東面をトラバースするトレースが付いています。
おまけに今まさにトラバース中の人影が…。雪崩れた跡のデブリも…。怖くないんでしょうか…。私にはとても真似できません(‘_’)。

松田ガイドを先頭に沖武尊との最低鞍部目指して下っていきます。

こちらも素晴らしい。
武尊ブルーに尖がった剣ヶ峰山が良く映えます。

遠くに見えているのは北アでしょうか…。
正面は乗鞍でした。
乗鞍を挟んで右が四阿山、根子岳。その右奥に見えているのが奥穂、北穂、大キレットから槍ヶ岳に続く稜線です。
左が湯ノ丸山、篭ノ登山ですね。
松田さんからの指摘でもう一度ネットで資料を探して映像を当てはめてみました(^^)/。

もう一枚剣ヶ峰山を…。

沖武尊手前で記念撮影。

武尊山山頂到着です。
こちらは尾瀬の至仏山。

左が至仏山。右が燧岳です。

山座同定中の皆さん。

北アルプスが見えているのがお判りでしょうか…。
先ほどの写真より大キレットが良く見えます。

山頂標識です。
真ん中の山の形の板が壊れていますね。
山頂付近もやはり風が強い…。

可愛らしい祠がありました。

こちらは越後駒ケ岳方面です。

ちょっとピンボケですが巻機山です。

中ノ岳(一番手前の大きく見えるピーク)と越後駒ケ岳(中ノ岳の右のピーク)です。
中ノ岳の左奥に見えている岩肌の露出の目立つ山は八海山ですね…。おそらく…。
と思いきや松田さんの指摘で八海山は中ノ岳から左に稜線を辿った最初の割と尖った明瞭なピークがそれと判明…。

テーブルマウンテン苗場山です。これも実は平ヶ岳でした。

日光白根山です。

皇海山です。

左から中ノ岳、家ノ串山、剣ヶ峰と続きます。
武尊には剣ヶ峰が二峰あって、今日我々が登ったのは「剣ヶ峰山」、こちらは「山」の付かない「剣ヶ峰」です。

至仏山と燧ケ岳を指し示したところを松田さんがパチリ(^^)/。

風を避けられる場所で若干の昼食休憩後、下山開始です。
往路を忠実に戻ります。

下ってきた武尊山を振り返る。

それにしても素晴らしい天気です。

一日快晴です。

こんな雪のオブジェ?が。

剣ヶ峰山は近い。

イイですね…。

剣ヶ峰山山頂に出たところで松田さんがパチリ。

剣ヶ峰を下って振り返ります。
左が剣ヶ峰山、右が沖武尊(武尊山)です。

午後の谷川連峰です。

迫力の岩壁。

間もなくリフト乗り場です。

かくして今回のガイド山行は無事に終了しました。
武尊山は日本百名山ですが、無雪期はどのコースから登っても相応のアルバイトを強いられます。
ですが積雪期に川場スキー場からリフトを使ってアプローチすると標高1,900m近くまで労せずして達することができるので、年々積雪期の登山者が増加しているようです。

それにしても今回は風こそ強かったものの、大展望が得られて非常に満足度の高いガイドツアーとなりました。
松田ガイドに感謝します。

次回は山友のI君とМ君を誘って再訪したいところです。

今回のヤマレコの記録です。

玉原高原スノーシュー(R5.3.3)

昨日は群馬県沼田市所在の玉原高原にスノーシューハイクに出かけてきました。
今までに何度もお世話になっている、みなかみ山岳ガイド協会の松田ガイド(ハッピースノーシュー代表)主催のツアーに参加しました。

集合時間は事前に松田さんから「10時10分頃で」と連絡を受けていたので自宅を6時ちょっと前に出発。
流石は平日。途中極めて順調に9時半には玉原スキー場の第一駐車場に到着しました。

駐車場で身支度をして松田さんの到着を待ちます。
10時過ぎには松田さんも到着です。トイレの帰りに声を掛けられて気付きました。
私たち以外に3組5名のお客さんが参加されるそうです。平日なのに大賑わいですねえ…。

第一駐車場からは浅間山と八ヶ岳連峰が見えました。

ゲレンデのはずれでスノーシューを履いて松田ガイドと参加者各人の自己紹介です。

準備完了! 松田ガイドを先頭に出発です。

最初からブナの巨木が現れます。

どうしてこんな瘤ができるんでしょうか…。

こちらは山ぶどうの木です。

雰囲気は日光戦場ヶ原周辺の森に似ています。
今日の我々の服装はウール混のロングスリーブシャツの上にソフトシェルジャケットですが、暑くもなく寒くもなく丁度良かった。

松田さんから「好きなところを歩いてみてください」と指示が出て参加者が思い思いのコース取りで歩きます。
こちらは私が付けたトレース。

こちらはテン君が付けたと思われるトレース。

樹々への着雪の状況を見ると昨夜は多少吹雪いた模様です。

ところどころで松田ガイドのネイチャー教室が開催されます(^^♪。

こちらは朴の木です。黒いのは実なんだそうです。

思わず目を奪われるナラの古木。

途中こんなお遊びも…。樹木は中心部が枯れても樹皮近くに水分を吸い上げる管があるため生き延びられるんだそうです。
すごい生命力。

雪の状態は昨日までの高い気温でいったん緩んだ雪が昨夜の低温で締まり、さらにその上に新雪が乗ったため大変歩きやすくなっています。
間もなく玉原湿原に出ます。

玉原湿原の端っこに到着です。松田さんに撮ってもらいました。
こちらでランチタイムです。

今日はテルモスのお湯でカップ麺を作ります。
沸騰させたお湯と違ってちよっと麺に堅いところが…(‘;’)。

皆さんウキウキで湿原を歩きます。
見えているのは尼ケ禿山です。群馬百名山になっています。
松田さんは今月あの山に登るスノーシューツアーを開催するそうです。

参加者の皆さんが新雪に思い思いのトレースを付けていきます。

細君も満足。

見えている稜線はブナ平と言うそうで、登山道があります。

熊棚がたくさんあります。
玉原には多くのツキノワグマが生息していると言われています。

こちらは朴の木の冬芽。

こちらはヤドリギの実。鳥や小動物にとってのご馳走なんだそうです。

ちょっと密度の濃い森ですね。

玉原湿原の標柱です。
松田さんの話では、例年はこの標柱は頭が少々出ているくらいなんだそうです。今年は雪が少ない。

十二山宮です。一年前の大雪で鳥居が壊れてしまったそうです。

こちらはぶなの湧き水のところにあったカエル?の石像。

近くにはこんなツララが…。

少雪と言っても結構な量です。

立派な建物がありました。

少々林道歩きが続きます。

林道を離れます。

松田さんの最後の解説。

第一駐車場直前にツェルトが張ってありました。
松田さんの知人の男女がガイド試験を受けるための自主訓練をやっていたようです。

駐車場に帰還しました。上州武尊の前衛峰・剣ヶ峰が素晴らしい。

アップしてみました。

4時間強のスノーシューツアーでしたが、松田さんの巧みな話術で楽しい時間となりました。
玉原高原はブナの森が美しい極上のスノーシューフィールドでした。
ただ、降雪等の悪天時には、平坦な地形であるが故に正確なルートファインディングが求められます。
そういった意味からまずはガイドツアーに参加するのが正解だと思いました。

今シーズンはもう一度くらいスノーシューに出かけられると良いのですが…。

※ 今日のヤマレコの記録