山の雑記帳

山岳遭難防止講習会受講(R7.12.3)

一昨日は、仕事帰りに日比谷図書文化館で東京都山岳連盟(以下「都岳連」と言います。)と日本山岳会共催による「山岳遭難防止講習会」を受講してきました。
12月に入って午後6時過ぎの日比谷公園は、流石に人影も少なく寒々としています。

会場の日比谷図書文化館に到着し、一回のPRONTでコーヒーをオーダーして時間調整しました。

受付開始の6時半に4階の会場へ向かいました。

受付で都岳連のスタッフに氏名を告げて受講料500円を支払います。
講習開始時間の19時に都岳連の担当者から挨拶と講師の紹介がありました。

講師は、
長野県警察山岳遭難救助隊・副隊長の河西氏
です。

冒頭に自己紹介がありましたが、救助隊歴18年で、その半分はヘリコプター要員としてホイスト救助に当たられてきたそうです。
実年齢はちょっとわかりませんが、お若く見えました。

大変明快な語り口で、パワーポイントの映像資料もわかりやすく、非常に勉強になりました。

冬期における長野県内の山岳遭難で一番多い山域は北アルプスで、その多くが後ろ立山連峰のBC(バックカントリースキー)遭難というのがちょっと意外でした。
ついで八ヶ岳連峰というのはある意味納得です。

以下途中5分程度の休憩をはさんで20時半まであっという間の講習時間だった気がします。
前回の夏山編の際(その時の記事はこちら)にも感じたのですが、お話の大半は私が高校山岳部で先輩やOBから学んだこととほとんど一緒だということ…。
部員こそ少なかったものの歴史ある都立高校山岳部で山のイロハを学べた自分は幸せだったと改めて感じました。

そんな中でも特に興味を引いたスライドを数枚紹介しておきたいと思います。

最初の一枚はこちらです。
「マイクロブレイク」って初めて聞きました。
国際山岳医の大城和恵さんが提唱されたものだそうです。
わが身に置き換えてみると無意識のうちに実践しているような気もします。

続いて「雪崩」です。
怖いのは表層雪崩でしょうか…。
高校時代に我々現役の指導に当たってくれてOBのU氏は現役時代に冬合宿の越後駒ケ岳で表層雪崩に巻き込まれた経験をお持ちでした。
一番後ろを歩いていた当時の引率OBが雪面に刺したストックのところから亀裂が入って表層雪崩になったと…。
三人パーティーだったのですが、埋められたのは一人だけで、ワカンを履いた足が片方雪面に出ていて無事に掘り出されたということでした。
ご本人は
「幸い呼吸もそこそこできて、足音が近づいてくるのがわかったので助かるかもしれないと思ったんだ。」
言われてました。でも流石に事故後百草の池近くで幕営されたそうですが、三人とも無言だったと…。
当時の高校生(OBは大学生)にはショッキングな出来事だったんだと思います。
この山岳部も残念なことに現在は休部中となってしまいました。

こちらは50過ぎてから山で足がよく攣るようになってしまった自分には重要なスライドです。

こちらもある意味再確認させていただきました。
今の私が携行していないのは「針金」です。
アイゼンを履く山へ行く際は、小型のペンチと一緒に携行したいと思います。

今やっている出勤前の5㎞ランは今の時期は真っ暗なこともあってきつい…。
ただ、少しでも余裕をもって山歩きをするには重要かと…。
スクワットを毎日継続したいと思います。

カーボローディング…重要ですよね。
河西副隊長は
「登山者もある意味アスリートになった気持ちでこれらのことを実践してもらうといいと思います」
と言われてました。

終了前に質疑の時間があり、大変有意義な講習会となりました。

河西副隊長の最後の言葉が印象的でした。
「お付き合いいただいてありがとうございました。
皆さんとは救助の現場ではお会いしたくないですね…。
夏山のパトロール等でお会いした際には是非お気軽に声掛けしていただければと思います。
今日お話ししたことが皆さんの安全登山のお役に立てば幸いです。」

講習会を企画された都岳連遭難対策委員会の皆様に感謝申し上げます。

※ 受講者には長野県警察山岳遭難救助隊から手拭いのお土産がありました。

若い頃から山が好きで、いろいろなところに出掛けてきましたが、社会人になってからはかなりのブランクがありました。 それでも40代過ぎから自転車を始め、組み立てまで自分でこなすほどののめりこみようでしたが、現在は再び山へと回帰しています。 ただ、キャンプも好きで細君と年に数回関東甲信越のキャンプ場を訪れています。 もう還暦も過ぎたので「今のうちに行きたいところへ行っておこう」と自分に言い聞かせているのですが、ここ数年はコロナ禍で山もキャンプも自粛ムードでした。 新しいブログを出発点に野外活動を一層充実させていきたいと思っています。

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