山歩きの記録,  平標山,  谷川岳と上越国境の山

三国峠から平標山を歩く(R7.6.13~14)①

2023年のこの時期から毎年(と言っても今回で三年目です(^^)/)平標山にフラワートレッキングに出かけています。
最初の年も二年目も平標山の家を予約して出かけようと思ったのですが、「予約しないと…」と思った時には時すでに遅しで「満室」になっていました。
そんなわけで一年目は、越後湯沢駅近のビジネスホテルに宿泊して始発バスで登山口に向かいました。
二年目は、毎日アルペン号利用の夜行日帰りです。
今年は正に「三度目の正直」と言うことで、一月以上前に小屋に電話で予約を入れました。幸いソロでの予約が取れました。

ただ、過去の二回と異なり、どうも天気が思わしくありません。
それでも大きな崩れはなさそうなので予定どおり出かけることにしました。

自宅最寄り駅から常磐線の始発に乗り、上野で上越新幹線「たにがわ401号越後湯沢行き」に乗車します。
今回も大人の休日倶楽部ジパング利用で30%割引でお得に利用できました。
スキーシーズンでもない平日のこの時間の新幹線はガラガラです。

越後湯沢駅に到着後、パス乗り場に直行して、ザックを置いて順番を確保します。
新幹線は8時02分に到着し、バスは20分の発車です。
私は、その間に明日の入浴セットと着替えをコインロッカーに預けました。
荷物の量としては、300円のロッカーで十分だったのですが、使い方がわかりません。
個々のロッカーにはコイン投入口が無く、どこかで一括コントロールされているような感じです。
時間もないのでちょっと大きめサイズのコイン投入口のあるロッカーを利用して無事にバス乗り場に戻ります。
ただ、こちらのロッカーは500円とお高めでした。

さて時間どおりに来た西武クリスタル行きのバスはほぼ満員(席がすべて埋まる)の状態となって定刻に発車しました。
平標登山口でほとんどの乗客が降車しました。
その後は浅貝で登山者が一名降車し、終点で私以外に二名の方が降りられましたが、いずれもこちらのマンションで働いていると思われる方でした。

三国トンネル入り口まで足慣らしのつもりで歩いて行きます。
トンネルに到着です。23分ほどかかりました。

トンネル入り口に簡易トイレ位あるかなと思いましたが、ありませんでしたので、トイレはバスに乗る前に済ませておいたほうがよろしいかと…。

旧三国街道に入ります。

登り始める前に足攣り予防の漢方薬を服用します。

旧街道らしい立派な登山道です。

私が舗装路を歩いている時に一台のマイクロバスが追い抜いて行きましたが、これに乗っていた10人くらいのハイカー(ガイドさんが同行していました。)を三国権現御神水のところで追い越しました。

三国峠に到着です。
三国権現の立派な建物があります。

石灯籠にも歳月を感じます。
中越、東日本、いずれかの大地震で倒れたのかも知れません。

雪の影響かかなり傷んでいます。

社の中は立派で、清潔に管理されています。

こんな石碑がありました。

ウツギでしょうか…。

ヤマツツジですね。

見頃です。

三国山へは木段道が続きます。

群馬県側を見下ろすとこんな感じです。

三国峠から稲包山へと続く稜線です。

ズームすると三国権現の鳥居が見えています。
追い越したハイカーの皆さんが到着されたようです。

あちこちにツツジが咲いていました。

タニウツギ

山頂は近い?

山頂への分岐です。
左は山腹をトラバースしていく縦走路です。

三国山頂に到着です。平凡な山頂です。

幸福の鐘を鳴らしておきました。

こちらはヤシオツツジです。
色鮮やかで曇り空の下でも大変目立っています。

山頂からは来た道を戻らずに北側に下りて縦走路に復帰します。

アカモノ

マイヅルソウは咲き始め

チゴユリ

ヤシオツツジ

イワカガミ

縦走路はガスガス
刈払いはされていて歩くのに支障はないものの、時に濡れてツルツルのところがあり、スリップ注意‼
泥濘に尻餅をつくと悲惨なことになります。

アカモノ

ハナニガナ

濃いガス

ダケカンバ?の巨木

良い雰囲気の森を形成しています。

オオカメノキも終盤

マイヅルソウの群落

イワカガミ

ツマトリソウとアカモノのコラボ

サラサドウタン

ツマトリソウとマイヅルソウのコラボ

ツマトリソウ

サラサドウタン

アカモノ

雪渓が残っている。

シラネアオイ 終盤ですね。

三角山に到着です。
今回は天候が良くなさそうだったので一眼レフには留守番してもらい、全行程スマホによる撮影です。

良い森です。

大源太山への分岐です。
植物を傷めないところを探してザックをデポしてピストンします。
道標の周りはマイヅルソウが群生していました。

ヤシオツツジ

一旦、鞍部のようなところに下り、そこから山頂までは緩やかな登りが続きます。

大源太山到着です。
谷川連峰の好展望台ということでしたが、御覧のとおりガスで展望皆無です。
残念‼

なかなかの雰囲気です。

ヤシオツツジは目立ちます。

一旦下った鞍部からの沢筋に残雪が残ります。

白いイワカガミです。

距離があって分かりにくいけれどオオカメノキでしょうか?

ヤシオツツジ

山の家までもう一息

平標山付近と違って極めて静かな縦走路です。
三国峠出発以来、ここまで二組四名の方とすれ違っただけです。

スマホでの撮影ですのでこれで限界ですが、この鳥はこの木にとまってずっと囀っていました。
次回からは鳥の声を録音してみようと思います。

アカモノ

シラネアオイ

チゴユリ

マイヅルソウ

平標山、仙ノ倉山からの谷筋には雪渓が多く残っています。

綺麗なツマトリソウ

小屋までもう少しというところで、何と足が攣りました。
薬を飲んで、塩タブレットで塩分補給して、コーラを二口ばかり飲みました。

その後は異常なく14時には平標山の家に到着しました。
オーナーに受付してもらいます。
「早かったですね…」と言われましたが、ほとんど休憩しませんでしたから…。
これが足攣りには良くないのかも知れません。

今日は宿泊者12人で満員だそうです。
「男性一人なんです。」
これには思わず「えっ!」と声をあげてしまいました。
聞けば昨日も満員で男性は二人だけだったと…(‘_’)
寝場所は二階の「穴蔵」を指定されました。
布団二組が敷ける狭いスペースですが、そこを一人で使わせてもらいます。
ここが案外快適で、女性陣に過度に気を遣うこともありませんでした。

この時間でも結構な登山者が平標から下りてきます。

夕食は17時半ですので、まずは今日の無事に感謝して祝杯をあげます。
この時、オーナーが出てきてちょっと話をさせてもらいました。

オーナー曰く
〇 今日は、平標と小屋の間の登山道をクマが横切ったと大騒ぎになった。
「管理人さんクマが出ましたと」自分のところに言いに来たお客さんもいた。
その後この下の雪渓にしばらくいたようだ。
お客さんにはクマのテリトリーなので当然「クマはいますよ!」と言っておいた。
〇 クマがいないような山になってもらっては困ると思っている。
私の知る限り、この辺でクマと人間の事故は起きたことがない。
〇 小屋で提供する食材の現地調達のために私もあちらこちら行くのだけれど、先にクマが来て木の実や山菜を食べた痕跡を見ることが結構ある。
〇 お客さんは、いつも一人なの? 一人が気楽で良いという人もいるけど…。

そんな話だったので、私からは、
〇 もともとクマの生活圏だったところに人間が小屋を建てたり、道を切り開いたりしているわけだから、クマが出て何の不思議もないでしょう。
〇 山歩きは、高校から大学まで結構精力的にやったが、40代の半ばまで長いブランクがあった。
その後再開したけれど、65歳を過ぎた今は体幹が弱り、バランス感覚も悪くなって、コケ易くなった。
〇 一人だと、多少のトラブルが命取りになるので若い時以上に慎重に行動している。

ざっとこんな会話をしましたが、なぜかほのぼのとした気持ちになれたのです。
オーナーの人柄でしょうか?

地図を見ながら明日の行程を考えますが、降雨時は仙ノ倉まで行くのは止めて平標だけピストンしようと決めました。
ちょっ仙ノ倉方向に下ればお花畑も楽しめるはずですから…。

小屋の紹介を少々…。
こちらは仙ノ倉の仙と平標の平を取って「仙平清水」と名付けられています。
とにかく冷たい(‘_’)

左が山の家、右が避難小屋とトイレです。

こちらは山の家、窓が見えている場所の内部は調理場になっています。

小屋の裏にフキ?が…

内部を少々
こちらは料金表です。

こちらは先代の小屋の看板でしょうか…。

二階へ上がる階段です。
この日は一階に6人、二階に6人が寝ました。

もう一度外へ出てみます。
アカモノが綺麗に咲いていました。

何とも愛らしい小屋です。

食堂兼寝室

座布団は定員の12枚あります。

外はかなりガスって来ました。

小屋の裏手です。

小屋内の書棚です。

薪ストーブもあります。

さてお待ちかねの夕食です。
山菜の天ぷらをメインに手作り感満載のおかずが並びます。

白米も味噌汁も大変美味しかった。
私はご飯をお代わりしました。

女性陣は皆さんアルコールを召し上がって大いに盛り上がっていました。
私は、食後に外で歯磨きをしてさっさと二階の自分の寝床に上がりました。

ランプの小屋です。

女性陣11人の内訳は、ソロ、4人パーティー、6人パーティーでした。
6人パーティーの皆さんは70代の方もおいでのようでしたが、今朝、肩の小屋を6時に出発して16時半過ぎに小屋に到着されたという健脚ぶりです。
到着時「遅くなってごめんなさい」と言われていました。
何と昨日は西黒尾根を登ったと…(‘;’)
大変なエネルギーとバイタリティーをお持ちで、8時の消灯時間までアルコールの力もあってか笑い声に小屋全体が包まれていました。

私は皆さんの熱量にあたったのか、何だかよく眠れませんでした(^^)/

若い頃から山が好きで、いろいろなところに出掛けてきましたが、社会人になってからはかなりのブランクがありました。 それでも40代過ぎから自転車を始め、組み立てまで自分でこなすほどののめりこみようでしたが、現在は再び山へと回帰しています。 ただ、キャンプも好きで細君と年に数回関東甲信越のキャンプ場を訪れています。 もう還暦も過ぎたので「今のうちに行きたいところへ行っておこう」と自分に言い聞かせているのですが、ここ数年はコロナ禍で山もキャンプも自粛ムードでした。 新しいブログを出発点に野外活動を一層充実させていきたいと思っています。

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です