日光・男体山に登る(R7.4.29)
本来であれば、4月27日(日)から30日(水)までの日程で富山の旅に出かける予定でした。
主目的は「雪の大谷」の見物と室堂天狗平周辺でのスノーシューです。
ところが4月23日になって施設に入所している義母が大腿骨を骨折するというアクシデントが発生しました。
30日(水)が手術日と決まったのですが、病院は感染症対策で面会はできないとのことです。
義姉は細君に「大丈夫だから予定どおり旅行行ってきなさいよ」と言ってくれたそうですが、母は91歳と高齢で何があるかわかりません。
結局、細君と相談して今回の旅はキャンセルすることにしました。
ここまでは前回の記事で書いたとおりです。
さてそんな中、27日(日)に長男夫婦が孫娘を連れて遊びに来たのですが、その際に長男から「29日に男体山行こうと思ってるんだけど親父予定ある?」との誘いがありました。
29日は私一人で筑波山にニリンソウを見に行くつもりでしたが、八合目以上には積雪が結構あるという男体山情報に接し、それほど山の経験をしていない長男の安全確保のため?にお供をすることにしたというわけです。
前日は私は仕事でしたので帰宅してから準備をして、22時前に自宅で長男にピックアップしてもらい、中禅寺湖畔の二荒山神社脇の公衆トイレの駐車場に0時半頃に到着…そのまま車中泊しました。
寝る前にアルコールを飲んだせいか、短い睡眠時間しか確保できないのに何度かトイレに起きることになり、彼には迷惑だったようです。
なお、自宅を出てしばらくすると結構な雨が降りだしたのですが、現地に到着した頃にはほとんど上がっていました。
朝6時前の駐車場前の風景です。
6時過ぎに神社の登山者用駐車場に車を移動します。
天気は快晴ですが、やや風が強い模様です。
こちらは駐車場にあるトイレです。
ペーパーは無く外の自販機で買うシステムです。
さほど冷え込むこともなく清々しい朝です。
7時20分には駐車場出発です。
途中社務所に寄り、入山届と入山料を納めてお守りをいただきます。
神職から「八合目以上は積雪があるので十分注意して行ってらっしゃい」と送り出されました。
7時半には登山開始しました。
こちらの写真に写っているご夫婦は我々を途中で追い越して行かれましたが、下山時に再び社務所でお会いしました。
イーブンペースで着実に登って下りてこられたようです。
一合目通過です。
林道に出るまではこんな感じの登りが続きます。
林道に出ます。
しばらく舗装林道を辿ります。
こちらが四合目になります。
林道は続いていますが、再び登山道に入ります。
五合目到着です。
五合目には避難小屋があります。
この辺りから所により雪景色が見られるようになります。
六合目を過ぎたあたりでチェーンスパイクを装着しました。
長男はチェーンスパイク初体験です。
こちらの鳥居で一息入れました。
だいぶ気温も下がってきていたので、モンベルの一枚生地のウィンドブラストパーカーから同じくモンベルの裏地の付いたライトシェルパーカーに換装します。
八合目通過です。
急登が続きます。
本格的雪景色となってきました。
九合目通過です。
森林限界は近い。
森林限界を超えると暴風が吹き荒れています。
体感としては優に風速10メートルを超えていると思われます。
長男は、たまらずネックウォーマーで顔を覆います。
私もジャケットのフードを被りました。
山頂の御神剣に到着です。
ちなみに気温は氷点下2℃でした。
山頂で後続の登山者が、別の登山者(彼はインド国籍で登りの途中で会話を交わしたことにより、国籍が判明…。友人と三人で登っていたのに途中から一人になったので「お友達はどうしたの?」と尋ねると「諦めた」とのことでした😚。)に太郎山を指し示して「あれも日本百名山の日光白根山」と説明しているのには少々驚きました。
日光白根は雲に巻かれて姿を現していませんでしたから…。
腹が出ているように見えますが、これは風に煽られてジャケットが膨らんでいるためですので誤解なきように…。
こちらは奥宮になります。
あまりの風の強さにほとんど写真を撮りませんでした。
記念撮影後下山します。
本当は山頂で食事を取る予定でしたが、寒くてそれどころではありませんでした。
中禅寺湖を見下ろす高度感は素晴らしい。
ひたすら下ります。
途中行動食を取るために小休止
五合目避難小屋前でも小休止
登っているようにも見えますが、下りです。
二荒山神社境内に戻ってきました。
朝はスルーしましたがアカヤシオが咲いています。
今年はアカヤシオの当たり年のようで、帰路いろは坂を下る際も周辺の山のあちこちでアカヤシオが開花し、山肌をパッチワークよろしくピンクに染めているのが印象的でした。
なかなか充実したピークハントになりました。
13年前に初めて登った時(その時の記録はこちら)は登り2時間半、下り2時間でしたが、今回は登り4時間、下り3時間かかりました。
前夜車中泊であまり眠れなかったのと加齢による脚力低下が原因でしょうか…。
今回は息子と一緒の久々の山登りで、キツイ行程ではありましたが、なかなか楽しい時間が過ごせたと思います。
年に数回はこうした機会があってもいいのかなと…。
彼は流石に若いだけあり、初めて来た時よりもきつかったと言いつつも満足した様子でした。
結局山中ではしっかりとした食事を取らなかったため、帰路、日光口PAでゆば蕎麦をいただきました。
長男にご馳走してもらいました。ありがとう。
※ 今回のヤマレコの記録です