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越中富山の旅②『室堂ハイキング』(R6.8.19)      

さて二日目の朝を迎えました。
体調はやはり芳しくありません。
ただ、昨日と同じく、熱もなければ咳も出ません。
昨夜半から何度かトイレに行ったせいで少々脱水気味です。

朝食はホテルのバイキングで品数豊富でしたが、りんごジュース一杯とカレーを少々とソーセージ一本を食べるのがやっとでした。
細君が「帰る?」と心配してくれましたが、発熱も咳もないので「とりあえず室堂までは行ってみるよ」と応えました。
本来立山駅9時発のケーブルカー乗車の往復切符をウェブで購入していたのですが、昨日キャンセルしました。
予定を遅らせて10時のケーブルカー乗車を目途に出発することにします。

午前8時半にホテルを後にしました。

立山駅には1時間かからずに到着しました。
平日なので駐車場には余裕があるかと思いきや、結構駐車車両が多くちよっと心配になりましたが、駅から離れた第三駐車場になんとか停めることができ一安心です。
切符売り場で当日券を購入します。
往復券は大人一人7,380円でした。

10時のケーブルカーに乗車しましたが、車内満員かつ蒸し蒸しで美女平駅に着くまでに大汗をかきました。
細君は、「もう夏の旅行は絶対しない」と思ったそうです。

このケーブルカーには御覧の貨車が付いているのが特徴です。黒部ダム建設工事の際の資材運搬に使われ、今でも物資輸送や登山者の荷物運びに活躍しているとの説明がありました。

美女平ではスムースにバスに乗り換えることができました。
バスは座席の数の客しか乗せないので、全員がちゃんと座れます。
何せ室堂まで小一時間かかる上に急カーブの連続ですので当然と言えば当然です。

こちらは名瀑「称名の滝」で、バスがゆっくり進んで車内からの滝見物を楽しませてくれます。

ピンボケですが、車内から見た弥陀ヶ原の風景です。

室堂バスターミナルには予定よりちょっと早めに到着しました。
50ℓのモンベルのアルパインザックから雨具等の必要装備をサブザックに移して、デカザックはコインロッカーに預けました。
ターミナルのフロアは人でごった返していたので写真は撮りませんでした。

予定どおりみくりが池一周の散策に出発です。
写真はヤマハハコです。
夏の終わりに咲く花ですね…。

富山県警室堂警備派出所の入る「立山センター総合活動拠点施設」です。立派な建物ですね。

チングルマの綿毛です。

ネバリノギランでしょうか。

タテヤマリンドウでしょうか。ミヤマリンドウかも…。

オンタデか?

ガスが取れて一の越山荘が見えます。

こちらは浄土山です。

立山室堂山荘です。
室堂平には泊まってみたい山荘ばかりがあるんですよね(^^♪。

久し振りに見るアルプスの山肌に胸の高鳴りを感じましたが、細君に言わせると「歩き姿を見るとホントに具合の悪いお爺さんみたいだけど大丈夫?」とのことです(‘;’)。
本調子には遠い感じでゆっくりしか歩けないのは事実です。

チングルマの群落です。綿毛も素晴らしいですが、次回は白い花の咲く時期に訪れたいものです。

みくりが池の縁に辿り着きました。

不思議ですが浄土山だけはずっと見えている気がします。
室堂周辺の気温は高そうで当初ウィンドブレーカーを着用しましたが、途中からTシャツ姿で歩きました。

みくりが池に到着です。これで水深は15mほどあるそうです。
左端に見えているのが「みくりが池温泉」です。

ミヤマキオン

ハクサンボウフウ? オオハナウド?
どうやら「オオハナウド」のようです。

ガスって来た。

目まぐるしくガスが流れている。

ミヤマアキノキリンソウ

アザミちゃん

こんな池塘もあります。これが立山曼荼羅に登場する「血の池」なんだそうです。

見えている山小屋は、別山乗越の剣御前小舎です。
室堂から仰ぎ見ると結構な標高差に見えます。
雷鳥沢の野営場から標高差500mといったところですね。

ヘリが浄土山の肩を越えていきました。

ズームしてみると一の越山荘はでかいですね。

チングルマの綿毛をアップ。

これもミヤマアキノキリンソウかな。

肉眼で見ると雄山へ向かう登山者が見えるのですが、写真だとどうでしょう?

雄山から大汝山に続く稜線が見えてきました。

結構いい感じです。

浄土山です。

3,000m峰はスケールが違いますね。

みくりが池からの帰りは立山室堂山荘を経由します。

こちらは立山室堂山荘に隣接して建つ日本最古の山小屋「立山室堂」です。

さてホテル立山前まで戻ってきました。
こちらの湧水を飲んで喉を潤すと同時に、ペットボトル3本分を給水しました(^^)/。

結局室堂ターミナルに着いてもあまり食欲が湧かず、宿に着いたらパンでも食べようということで売店であんパンと味噌パンを購入します。
細君も何点か土産物を買い求めました。

当初の計画では天狗平山荘までは歩いて下ることにしていたのですが、体調不良のため無理は禁物との判断で定期バスで下りました。
天狗平山荘には14時前には到着しましたが、チェックインさせてもらえました。
「もうお風呂も沸いてますからどうぞ」とのことでしたので、細君も私もそれぞれ一番風呂をいただきます。
熱々のお湯だったので我慢して入れるくらいに水を足します。生き返りました。
風呂上りに昼寝をするとかなり体の調子が回復し食欲も出てきてパンをいただきます。良かった良かった。

ひと眠りしたら元気が出て、山荘前に出て写真撮影をします。
見えている建物は立山高原ホテルです。
天狗平のバス停には登りも下りも登山者がバス待ちです。

遊歩道を少々歩くとウメバチソウが咲いています。
この花は盛夏から秋にかけて咲く花です。
山はお盆過ぎればもう秋ですね。

山荘の裏手には美松坂コースが伸びています。「クマに気をつけて」の朱文字が目立ってますね…。
おそらく辺りはクマ君にとっても楽園でしょう。

この群落の花は何でしょうか?
「ゴマナ」ですね。

こちらは? 降参か?
いやいやこれは「ハクサンボウフウ」でしょう。

天狗平のバス停。山荘の目の前です。
こちらから乗車するバスの予約も山荘でしてくれます。

標高2,300mに建つ山荘です。
私がオーナーに「春にスノーシューを楽しみに来てみたいですね」と言うと「スノーシューもレンタルしてるよ」とのことでした。

こちらが山荘の全景です。立派な建物です。
我々の部屋は反対側の二階になります。

ホテル立山が見えていますね。

こちらがお待ちかねの夕食です。
体調はすっかり回復して完食した上に、ご飯はお代わりまでしてしまいました。
昨夜からの今日午前中にかけての体調不良はいったい何だったのでしょうか?
メニューはどれもこれも大変美味しかった。
細君曰く「正直なところ、山小屋だって言うからあまり期待していなかったんだけど、すごく美味しかった」とのこと。
夫婦共々大満足です。細君も私の体調と食欲が戻って安心してくれました。

食事中、オーナーがテーブルを回ってきてスマホに保存してあるいくつかの写真を見せてくれました。
一番驚いたのは山荘前の除雪車が停まっている駐車場に春先にツキノワグマが現れた時のもの…。
オーナー曰く「良くクマはいるんですか?と聞かれるけれど、もともとクマの生活圏に人間が道路を作ったり、小屋を建てたりしているわけだから、当然クマはいるんだよ!」と…ごもっともです。
二番目に驚いたのは先日K2で遭難した中島健郎氏とのツーショット写真。中島氏はこの山荘がお気に入りで良く利用されていたそうです。オーナーは「親しい友達を失くすのは辛い。」と言われていました。合掌。

19時半からは食堂の大型テレビでアルペンルートの除雪隊のビデオ上映会です。
10人ほどのお客さんが集まりました。
アルペンルート開通日の二カ月以上も前から除雪作業に取り組む男たちの物語で大変見ごたえがありました。
私と細君はコーヒーをオーダーしてすっかりくつろいで見させていただきました。
オーナーありがとうございました。

部屋は夜は冷えるかなと思ったのですが、フカフカの羽根布団でしたのでTシャツ一枚で快眠できました😭。

※ 室堂からバス乗車時にヤマレコを終了し忘れたため、天狗平まで軌跡が続いていますが参考までに記録を貼っておきます。

若い頃から山が好きで、いろいろなところに出掛けてきましたが、社会人になってからはかなりのブランクがありました。 それでも40代過ぎから自転車を始め、組み立てまで自分でこなすほどののめりこみようでしたが、現在は再び山へと回帰しています。 ただ、キャンプも好きで細君と年に数回関東甲信越のキャンプ場を訪れています。 もう還暦も過ぎたので「今のうちに行きたいところへ行っておこう」と自分に言い聞かせているのですが、ここ数年はコロナ禍で山もキャンプも自粛ムードでした。 新しいブログを出発点に野外活動を一層充実させていきたいと思っています。

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