奥久慈山系,  山歩きの記録

生瀬富士とジャンダルムに登る(R5.11.20)

地元茨城県・奥久慈の袋田の滝近くに「生瀬富士」という標高400メートル余りの低山があります。
数年前の岳人11月号(まだモンベルに身売りする前)に紅葉の名所として紹介され、その時期を狙って行ってみたいとずっと思っていたのですが、今回ようやく実現することができました。

※改めて確認したところ、どうやら2012年11月号の岳人でした。数年前じゃなかったです(‘_’)。

また、生瀬富士から北方に続く岩稜の突端に近年「茨城のジャンダルム」(本家は言わずと知れた穂高連峰のジャンダルムです。)と言われて人気を集めている岩峰があるので、こちらにも是非登ってこようとプランニングしました。

奥久慈地区は公共交通機関はJR水郡線しか選択肢がないので、本来マイカーでアプローチしたいところですが、単独の長距離運転は細君の許可が下りません。
そこでやむなく最寄駅から始発電車に乗り、水戸駅で水郡線に乗り換えて生瀬富士の登山口に一番近い袋田駅で下車します。
ただ、今の時期はJR東日本水戸支社企画の「ときわ路パス」が利用できます。
本来私の自宅最寄り駅から袋田駅までは2,310円かかるところ(往復4,620円)、ときわ路パスですとフリーパスエリア乗り放題で2,160円で利用できます。さらに大人の休日クラブ会員は1,670円の会員価格で利用できるので、ものすごくお得になっています。
というわけで、迷わず「ときわ路パス」を利用しました。

袋田駅には8時49分に到着しました。トイレを済ませて9時前には出発します。
降車したのはハイカーばかり7~8人ほどだったでしょうか。
ちなみに水戸駅から水郡線には無事座って乗車できました。

駅から袋田の滝方面に向かって歩き始めます。
私の前を歩いているのは青年ハイカーです。

こちらの信号機で国道461号を横断します。
御覧のとおり天気は快晴です。
駅からグローブを装着して歩き始めましたが、太陽の当たる場所ではまったく必要ありません。

袋田小学校は創立150年だそうです。おめでとうございます。

正面の双耳峰が月居山(つきおれさん)ですね。

こちらを左折すると生瀬富士の登山口に至ります。写真下部に写っているのが目印です。

しばらく進むと突き当りにこちらの標識が出ているのですが、ちょっとわかりにくかった。

最初は植林帯の緩やかなトラバース道を進みます。

アザミの咲き残りでしょうか…。

ジクザクを交えた急登になるとお待ちかねのモミジ登場です。
今シーズンはモミジの紅葉を見るのは初めてのような気がします。

いやあ来た甲斐がありました。

黄葉も美しい。

山頂手前にこちらの露岩があって、ロープがかかっています。
結構な角度の岩ですので慎重に登ります。

ここから山頂までは一息でした。
山頂は二畳ほどの広さで数人が立つともう一杯です。
写真だけ撮って退散しジャンダルムへ向かいます。

北方へ続く岩稜の突端にジャンダルムがあります。
一か所岩を右から回り込むところ(鎖とロープあり)だけ慎重に行きます。
後は両側が切れ落ちているものの、岩稜の幅もそこそこあるので高度感はさほどでもありません。

ジャンダルム側から生瀬富士を振り返ります。
結構な鋭鋒になっています。
ロープや鎖が多いのも納得です。

アップしてみました。

こちらはジャンダルムの天辺からの北方の眺めです。

高いところが苦手なご婦人方は、そこそこ時間がかかっていました。

生瀬富士からは激下りになっていて、張られたロープを利用して下ります。滑り止めグローブかあるといいかもしれません。
私は全行程素手で通しましたが…。
傾斜が落ち着くと紅葉を愛でる余裕が出てきます。

いやあ…。

読者の皆さんもご一緒に楽しんでください。

アップダウンは結構あります。

ブナ、コナラ系の黄葉も美しい。

立神山の山頂も狭い。

輝いていますね…。

引き続きどうぞ…。

葉の間から見えるのは月居山です。

滝上展望台が楽しみです。

ハイライトですね。

凄い。紅葉の洪水だ!

月居山です。

袋田の滝が見えるポイントも…。

滝上展望台に到着です。

吸い込まれそうです。ちなみに柵も何もありません。

滝の両側の紅葉も綺麗ですね。

ズームしてみます。

もう一度…。

ズームも…。

滝上展望台からはあっという間に生瀬滝上流の渡渉点に降り立ちました。
一昨日の雨で結構な水量があります。

浅瀬を選んで渡りますが先行パーティーも結構難儀しているようです。

渡渉を終えて振り返るとこんな感じです。

渡渉点には山荘があってベンチも設置されていて休憩できるようです。
ここで私はルートミスしてしまい、10分ほど時間をロスしました。
ヤマレコのログを見ていただけるとお分かりになると思います。
山荘のところから尾根に取り付くのが予定ルートだったのですが、そのまま林道を進んでしまいました。
ヤマレコの「予定ルートから外れたようです。」という警告音で気付きました。

紅葉もこの週末が最盛でしょうか。

月居山に向かって尾根道をしばらく登ってから階段で急降下する感じです。

こんな見事な黄葉も…。

本日のベストショットでしょうか(^^♪。

石階段が鉄階段に変わると水平道に合流します。

生瀬滝方面の渓谷沿いの遊歩道は通行止めになっていました。

つり橋まで行って1枚パチリ。

先ほどまで歩いていた稜線を仰ぎ見ます。

車道に出て袋田駅まで戻ります。
紅葉最盛期の週末なので人出が多い。
土産物店や食事処はかき入れ時ですね。

こちらは生瀬富士のピークでしょうか…。ズームしています。

今日最後のモミジです。

駅までの道中には、こんな石碑がありました。

袋田駅に無事帰還です。
結局出発から帰着までジャケットを脱ぐ際に一度ザックを下ろしただけで、一度も休憩しませんでした。
休憩適地が比較的狭い上に紅葉目当ての多くのハイカーで賑わっていたので…(+_+)。
駅のベンチでカップラーメンを作ってお昼にしました(^^)/。

こうして本山行も終了です。

今回は
①生瀬富士に登る
②ジャンダルムに登る
③袋田の滝を上から見下ろす
④紅葉狩り
という自分自身のミッションがあったのですが、いずれも達成することができて満足です。
今日のコースは小粒ながらピリッとした味わいのある充実したものでした。
奥久慈周辺にはまだまだ行ってみたいところもありますので、少しずつ足跡を残せればと思っています。

※今日のヤマレコの記録

若い頃から山が好きで、いろいろなところに出掛けてきましたが、社会人になってからはかなりのブランクがありました。 それでも40代過ぎから自転車を始め、組み立てまで自分でこなすほどののめりこみようでしたが、現在は再び山へと回帰しています。 ただ、キャンプも好きで細君と年に数回関東甲信越のキャンプ場を訪れています。 もう還暦も過ぎたので「今のうちに行きたいところへ行っておこう」と自分に言い聞かせているのですが、ここ数年はコロナ禍で山もキャンプも自粛ムードでした。 新しいブログを出発点に野外活動を一層充実させていきたいと思っています。

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