山の道具たち

電子ホイッスル

ここのところ各地でクマ出没のニュースが流れ、人が襲われているケースも例年になく多いように思います。
私自身は山中でクマに遭遇したのは谷川岳で一度、上高地で一度の計二回です。

谷川岳の時は4月でクマも冬眠から覚めて間もない頃だったのではないかと思います。もう10年近く前の話です。
この時は彼我の距離は100m以上離れていて、同行していた地元のガイドさんが先に発見したのですが、クマは我々を意識することもなく視界から消えて行きました。
ちなみに親子クマでした。

上高地で出会ったのは去年の5月です。
徳沢手前の古池近くの登山道から50mほど離れた樹林帯で一生懸命食事中の成獣と思われる個体でした。
この時は先行のパーティーが先に発見していて教えてくれたのですが、私のザックにも細君のザックにも釣鐘タイプのクマ鈴が付いていましたが、まったく関心を示していなかったように思います。

現在使っているクマ鈴は下の写真の3点です。
一番左は、富山県の猟師さん達に愛用されているという「さよならクマさん」という製品です。
「カーン、カーン」というどちらかというと鐘の音に近い周波の音を出してくれるので届く範囲も広いと思われます。
真ん中は、どこで入手したか記憶が定かでないのですが、「チリーン、チリーン」という典型的なクマよけ鈴の音です。
一番右は消音装置が付いているので使い勝手が良く、音も高めなので出番は多いです。

最近Xの記事で見たのですが、クマよけ鈴よりは、笛や人声の方が効果があるという説があるようです。
私も、クマの出没に要警戒とされている地域を歩く際は、ザックにクマよけ鈴を付け、さらに首からホイッスルを下げて歩くことが多いです。

見通しの悪い場所では、その手前でホイッスルを一吹きか二吹きしてから進むようにしています。
下の写真の左は今までお供していたホイッスルです。

右側の懐中電灯のようなスタイルの物は、今回購入した電子ホイッスルです。
電池式でボタンを押すだけで音を出すことができます。
高い音から低い音まで、また、音量も調整可能です。

来週後半から訪問する上高地では、初日の宿泊地である徳沢に向かう道すがら、この新兵器を状況に合わせて使ってみたいと思っています。

効果は、正直なところなかなか検証困難ですが、結果としてクマにとっても我々にとっても良い結果になることを期待しています。

若い頃から山が好きで、いろいろなところに出掛けてきましたが、社会人になってからはかなりのブランクがありました。 それでも40代過ぎから自転車を始め、組み立てまで自分でこなすほどののめりこみようでしたが、現在は再び山へと回帰しています。 ただ、キャンプも好きで細君と年に数回関東甲信越のキャンプ場を訪れています。 もう還暦も過ぎたので「今のうちに行きたいところへ行っておこう」と自分に言い聞かせているのですが、ここ数年はコロナ禍で山もキャンプも自粛ムードでした。 新しいブログを出発点に野外活動を一層充実させていきたいと思っています。

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